NHKをつけっぱなしにしてんだが、開会式も終わって、いまちょうど開幕試合が始まるところである。

で、高校野球の季節が来るたびに性懲りもなくイロイロ書いているンだが、言いたいことはいつだって変わらない。

端的にいいますと、今大会の見どころは

「プロのスカウトの目にとまるためには甲子園に出ないとイカンので、なりふり構わずチャンスの多い東北あたりに野球留学してでも甲子園を目指すセミプロ球児」



「プロ野球に行くほどの技量は全然ないんだが、たまたま勝ち上がって出場できることになった公立アマ球児」


の対決でアル。

具体的にいうと、21世紀枠だか何だかに選ばれて奇跡的に出場を果たすことになった都立の進学校、小山台高校が、本日の第3試合に登場して、大阪の強豪・履正社に挑むワケであるが、その負けっぷりに注目したいのでアル。今大会の唯一最大の見どころはココである。

まぁオレの持論からすると、セミプロ軍団に公立が一泡吹かせる、というのが理想の展開なのだが、いやしかし、セミプロ軍団だって、「公立の進学校の奴らにオメオメ負けたら、いったいオレ等の存在価値はどうなンだYO。こちとらお遊びじゃねーんだ、ゼッテー負けねーンだYO」という、それはそれで命懸けの覚悟で向かってくるのでアル。万一負けたりしたら、その屈辱は末代まで語り継がれてしまうので死にものぐるいなのでアル(いや正確にいうと、力の半分も出せば完勝なので適当にやってくるンだが、審判のキワドイ判定とか不確定要素もあるので、万一微妙な展開になってきたら必死モードに入る、ということだろうがネ)

で、たぶん小山台はボロ負けするんだが、それでもいくらかは食らいつくことができるか、あるいはセミプロ軍団の前に完膚無きまでに叩きのめされるか。そのあたりに注目して、生暖かく試合経過を見守りたいものである。

*なお、以下は余談であるが、オレの出た高校はいちおう地方の公立進学校であって、だからこそこういう判官贔屓をしているのである。で、今みたいな高校セミプロ球児育成プログラムが確立していない時代の話ではあるが、この高校からは、何と巨人軍とかで内野手として活躍した選手が出ておる。

土屋正孝

という人物で、「眠狂四郎」のニックネームで親しまれたという伝説がある。どうだ参ったか。まぁ可能性はドンドン低くなっていくが、そういう奇跡みたいなものが今の時代にもあっていいと思うのだ。なお、土屋正孝先輩のことは沢木耕太郎の『敗れざる者たち』にも書いてあるから、ぜひ読んでおくように。

敗れざる者たち (文春文庫)
沢木 耕太郎
文藝春秋
1979-09-25



【追記】
と、いったん書いてみたところで、オレは履正社という高校のコトを全然知らんことに気づいたので、念のためにググってみた。ヤッパリ野球の上手な選手をイッパイ集めているよーであるが、ただ同時に進学コースみたいなものもあるらしく、まぁそこそこの進学実績は残しているらしい。

確か常総学院とかも、子どもを通わせていた知人がいたのでチラっと聞いたことがあるんだが、野球部に活躍してもらって名前を売って、それから進学コースみたいなのも作って進学実績も残して、みたいな二正面作戦を採っているようである。「野球バカ」とか言われるのがシャクなので、こういう作戦をとる学校も増えているのかもしらん。よくわからんけど。

【追記の追記】
なお、結果的に小山台は完膚無きまでに叩きのめされてしまいました。9回、ボテボテのゴロが内野安打になって、かろうじてノーヒットノーランを逃れたのが救いといえば救いという哀しい結末でありました・・・