ネタもないので、最近来たスパムメールを紹介しよう。

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「見出し」に Yoshirou watanabe とあり、「差出人」には Souders Ethelyn とある。で、上記の日本語の直下に気違いの書いたような支離滅裂な英文が連なっている。ちょっとだけ引用しておく。

Newly Sworn SBA Chief Must Deal With Lending Defaults. Abbey Clancy looks cool and casual in ripped jeans and bright orange slipper . MaxLite Wins 2014 Product Innovation Award from Architectural SSL Magazine . AAP demands repoll in North Goa. Forever Heel: The Real Heel Deal After WrestleMania XXX Fallout..

なんなんでしょうこれは。

で、以下はオレの推理なのだが、たぶんスパムメールの主は中国人か何かで、よく知らない日本語を駆使してメールを書いてはみたが、なンかインターナショナルなビジネスのお誘いとゆー設定上、英語でも何か書き加えといた方がいいんじゃねーかと思い立ち、でもどうせ日本人は英語なんかわかりゃしねーから何でもいいから雰囲気作りのためにコピペして貼っとくか、ということでこの珍妙なメールができた。のではないか。ちなみに、この英語の文章のひとつひとつを個別に検索すると、確かにネット上にそういう文章が実在することがわかる。
                    
にしても、こういうメールを見るたびに、日本人をひっかけようと思うのならもっと日本語勉強しろよ不自然すぎるだろうよ、と思う。「こういう表現はおかしい」とか指摘すると、スパムメールの人たちに知恵をつけてしまうことになるので(こんなブログ見てるわきゃねーだろォィと自らツッコミをいれておくw)、そこんとこは控えるけどね。

もっとも、「外国人がグーグル翻訳レベルの日本語で日本人を騙そうとしてる」とゆー前提で言わせてもらうのだが、おそらく日本人のアタマからは「グーグル翻訳レベルの英語や中国語で外人を騙そう」という発想はぜったい出てこないのではないか?

よく言われるように、日本人の外国語下手というのは「こんな不完全な外国語でしゃべったり書いたりするのはハズカシイ」というところに発している可能性が高いとオレは思うのだが、つまりインチキ英語とかで外人を騙そうなどという大それたことはどうしてもできない。同じ騙すのなら、シチュエーションとかを実に緻密に作り上げたうえで、実にもっともらしい話術を駆使して「オレオレ詐欺」をしたほうがいいよね、とそういう美意識をもっている国民なのである。

まぁしかし、こういう恥も外聞もないスパムメールで勝負をかける(たぶん外人の)犯罪者たちのいけずーずーしさというのは、ある意味尊敬に値するわけで、グローバリズムとやらが跋扈する今の世界で、恥ずかしがりで謙虚な日本人は生きていけるのか。