ついでに一茶の句をもうひとつ。これもオレのお気に入りである。


露の世は露の世ながらさりながら


確か、年老いてから一茶のもうけた子があっけなく死んじまった時の句だったんじゃないか。

そう聞かされりゃ、ま、そうだろうなーという句ではあるわけだが、オレなんかからすると、なんつーか、人生のリアリズムをそのまんま、「ホラよッ」みたいに投げてよこされたような気になるのでアル。

もちろん、伝統的に
風流とか典雅とか花鳥風月を愛でてきたエライひとたちからすりゃあ、「なんだその辛気くさいのは。それに技巧っつーものはないのかYO」という話にもなるのだろうが、オレ的には花鳥風月なんてどうでもいいんで、当然一茶推しになるワケでアル。