葱買て枯木の中を帰りけり

別に詩心はない無粋なオレだが、どこか心の隅っこにひっかかっている詩句というものが、あるにはある。

上に挙げたのは蕪村だが、これなどもそうで、確か高校時代に参考書か何かで読んだような気がする。何ということはない日常。でも、あぁ何か今日も一日何とか終わったなぁやれやれ、また明日だよなぁという、何か「肩の荷が下りた」感みたいなものがしみじみと心に染み入るのである。

考えてみると、これは絶対ネギでないとならない。イモではダメである。大根でもダメだしニンジンでもダメである。ネギだから成立する。どこまでいっても脇役・添え物の宿命を離れることはできないンだが、ないと寂しい。ネギ。そんなネギとともに家に帰る。そこが良い。