愛車ゴルフ6に、タブレットを使ったカーナビシステムを導入してみることにした。

当ブログでも再三触れているように、愛車ゴルフ6にはVWワーゲン仕様の「512SDCW」(ちなみにこれはクラリオンのSDナビ「NX710」同等品)というカーナビを積んでいるのだが、力不足を感じる場面がままある。

カーナビには渋滞情報や交通規制情報を取得するVICSシステムというのがあって、FM波とビーコンを通じてその種の情報を入手しているわけだが、ビーコン機能を付加するには別途カネがかかるということもあって、いま使ってるカーナビはもっぱらFM波からVICS情報を得ている。素人なのでよくわからんが、ビーコンの情報が入ってこないとイロイロ限界があるということなのか、この機種は「渋滞してるからコッチのルートに回れ」みたいなクレバーなことは言わない(たぶん)。経験則でいうと、いったんルート検索したらあとは一本道、である。

(追記)その後しらべたら、FM波によるVICS情報を用いた渋滞回避のリルートは「してはいけない」という、何やら大人の事情?的なギョーカイのキマリがあるようで、なるほどリルートをしてくれないのは当たり前だったのだ。もっとも、今年5月からは同じくFM波に乗せて渋滞回避に使える情報を送ってくる「VICS WIDE」という新システムが始まったという話で、対応したカーナビであれば渋滞回避のリルートをしてくれるようになったそうだ。長期的にはビーコンは要らなくなる、っつーことやね。ま、結論的なことをいえば、今つかってるカーナビは金輪際、そういう賢い検索はしてくれないワケだ。


ところが、その一方で、最近では無料で使えるスマホやタブレット用のカーナビ・アプリが出てきている。「Yahoo!カーナビ」と、カーナビに特化しているわけではないが同様な機能をもつ「Google Maps」がその双璧のようで、たとえば「Yahoo!カーナビ」はsimを入れたり、あるいはスマホのテザリング機能を使って通信可能な状態にすれば、随時この種のVICS情報をゲットしてくれるようだし、「Google Maps」のほうは一般ユーザーの位置情報を解析するというビッグデータ処理で道路情報を教えてくれるらしい。いずれにせよかなり的確な判断をしてくれるという触れ込みである。

(もっとも、少し調べたところでは、「Google Maps」はそうした実走データを基にしているので、「抜け道」を走ることで時間をかせぐドライバーのルートを「学習」してしまい、おそろしく細い山道に案内されて閉口した、という話もあるらしい。そこんとこは運転にイマイチ自信のないオレ的には要注意かもしれない)

閑話休題。こうしたアプリにはさらなるメリットもあって、つまり無料で日々(?)地図を更新してくれるのだという。車載カーナビの場合、地図データを更新するたびにカネを取られる仕組みになっていて、実際、オレもこの5月には1万6000円だかを投じて地図をアップデートしたばかりであった(泣)。もちろん「無料アプリ」というのは、「何日・何時何分にどこをどう走行しているか」というコチラの情報を与えることとバーターで成り立っているのであって、つまり個人情報を「売っている」のに等しいのだろうが、まぁそこに目をつぶってしまえばなかなかのスグレモノであることに間違いはない。

さて、ここまでベンキョウしたところでふと気づいたのだが、いま持ってるタブレットNexus7にはIIJの複数枚契約でゲットしたデータ通信用のsimを入れている。つまりアプリを入れれば、即、カーナビとして使うことができる。ならば、試してみるに如くは無し。

さっそく、タブレットを車内のしかるべき場所に固定する車載用ホルダーを買った。「Eco Ride World」というところで出している「is_017」というホルダーで、エアコンの吹き出し口にあるフィンに先がフック状になったパーツをひっかけ、かつフロントパネル部に2本の脚部を接地させることにより、都合3点でホルダーを固定する仕掛けである。で、タブレットを挟み込んで固定するパーツをこのホルダーにとりつける(ホルダーには吸盤式でダッシュボードにとりつけるタイプのもあるのだが、「すぐはがれてしまう」みたいな話も聞いたのでコッチにしてみた)。

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「is_017」を正面から見たところ


ちなみにこの「is_017」、上の商品写真を見てもらうとよいのだが、前面上下にある挟み込みパーツは上の方が固定されておって、下側の横幅の広い方を下にスライドさせていって縦の長さを調整するというのがデフォルトであるようだ。つまり、大きめのタブレットの場合、この下側のパーツがどんどん下にせり出していく。そうすると、オレのゴルフ6の場合、エアコン吹き出し口の直下にある車載カーナビのディスプレイの真ん前がふさがってしまう。

そこで、下の写真のようにこの挟み込みパーツの向きを上下逆転させ、タブレットが上方にせり出すかたちでセッティングしてみた。重心がだいぶん高くなってしまうので、安定性からいうといささか難があり、悪路を走るとガタガタする恐れがあるけれども、とりあえずは何とかサマになっているようだ。

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「is_017」の挟み込みパーツを上下反転させるとこんな感じになる

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Nexus7を取りつけて正面から見たところ。これだと車載カーナビの画面が視認可能


実際の使い勝手はまだ未知数であるが、とりあえずの装着は成功した。当面「Yahoo!カーナビ」を使って様子を見てみたい。
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なお、電源は12Vのシガーソケットから取れるように、AukeyというメーカーのUSB充電器を併せて購入してみた。ケーブル1本付きであった(Quick Charge 2.0 Power-All USB急速充電カーチャージャー CC-T6)。