福島市の「UFOふれあい館」は、さまざまなUFO関連の展示物に加え、日本のUFO研究の草分け的存在である故荒井欣一氏の蔵書が保管されていることで有名である。

UFOファンの端くれとしては一度行かねばなるまい、ということで今春日帰りで見に行ったのであるが、確かに本棚にはけっこうな量の本が収められていた。貸し出しとかはダメであるようだが、係の人に言えば、その場で読んだりできるシステムになっているそうだ。

なるほど蔵書を散逸させずにこうやって保管しているというのはエライ、と思って帰ってきたのであったが、その後、ツイッターに「蔵書目録などあれば好事家の方も本目当てで行ったりして宜しいんじゃないですかね?」的なことを書いたところ、律義なことに同館の中の人から「目録作りました」という連絡を頂いた。

で、同館のブログに行ってみると、確かに蔵書が一覧できるようになっていた。日常業務の傍ら、コツコツおやりになったものと思わる。実にアタマが下がる思いである。

さて、このサイトをみると日本語の本(翻訳書も含む)が一覧になっていて、通し番号は「740」までついている。尤も、ハンパなUFOファンであるオレですら持ってる本――たとえば今ちょっと自分の本棚を眺めただけでもジョン・マックとかコリン・ウィルソンの本とかいろいろ――なんかも入ってないし、なんかまだまだ漏れがイッパイイッパイあるんじゃねーかという気がしないではないのだが、ま、それはそれとして、ここで言いたいのはそういう話ではない。

著者別のリストを眺めてみる。すると、日本におけるUFOライターの勢力地図(?)みたいなのがボンヤリみえてきてなかなか面白いのである。

著者別の冊数をみてみると、おおむね次のような感じになる(敬称略。単著に限る。リストでは2か所に分かれて載ってたりしたので、数え間違いをしてるかもしれない)

南山宏 36冊
矢追純一 30冊
並木伸一郎 16冊
平野威馬雄 14冊
ジョージ・アダムスキー 13冊
コンノ・ケンイチ 8冊
エーリッヒ・フォン・デニケン 6冊


如何であろうか。

改めて思ったのは、南山宏氏の圧倒的な存在感である。言うまでもなく、この方は自分で書いた本のほかに翻訳でもだいぶUFO本にかかわっている。オレなんかもだいぶ読ませて頂いたが、ヤッパ彼の「筆力」や「情報収集能力」、そしてコレはデカイと思うんだが「バランス感覚」、そういったものは日本のUFOシーンにおいては卓越していたんじゃねえかなあと改めて思う。

あと、「やっぱ出ましたか~」感が強いのは矢追純一氏である。日テレの番組で名前も知れてるし、その流れでナントカブックス的なものを書きまくり、売りまくってきたという感じである。UFOの「大衆化」ということでいうと、この方のやってきたことの意味というのはすげえデカイのであろう。実に感慨深い。

並木伸一郎氏も息長くやってこられた方なので、まあ、こんな感じでしょう。あと、平野レミのパパである故平野威馬雄氏も今はもうみんな忘れてしまったンだろうけど、往年の存在感を考えれば納得の結果である。

さて、それはそれとして今回の蔵書目録には洋書は入っていない。ふれあい館の中の人によると、それはこれからおいおいやりましょうか、という感じであるようだ。

良くも悪くも日本のUFOシーンというのは外国の影響下で進展してきたものである。であるから、そのパイオニア的存在であった荒井欣一氏がどんな洋書を集めてきたのか、どんな影響を外国から受けてきたのか、というあたりは日本UFO研究史(笑)において相当重要な問題である。

そういった意味で、これからもふれあい館の方々にはゼヒ頑張っていただきたいと思う次第。


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↑ピンとか甘くて恐縮ですが、これは現地に行った時に撮った洋書棚の写真。キイホーのが前面に出ておりますが、いろいろありそうで興味深い