朝日新聞の名物記者が2014年から不定期連載していた「アロハで田植えしてみました」がいよいよ本当に完結してしまった。

この連載、最初は新聞記事にはあるまじきアナーキーな香りが漂っててスゲー面白かった。オレが前に書いたエントリーから再録すれば、この企画というのは↓

「会社に忠誠心なんてねーからオレ。仮に辞めなきゃならんハメになっても、田んぼ一枚ありゃ筆一本、ライターとして好きなこと書いて、どうにかこうにか食っていけるんじゃネ? つーことでオレ、田んぼ作ってみるわ」というノリで、長崎の田舎で朝日新聞の一流記者が田んぼ作りに挑戦するという初期設定

とゆーことで始まったのだった。

だが、それがなんか回を追うにつれて甘くなってしまった。

確か前回のシリーズは田んぼ作りの師匠が急逝してしまって「涙のお別れ」みたいな話になっておったし、最後は「田舎の小学生たちとの心温まる交流」である。新聞的なエエ話になってしまったのが気に入らん。

以前のエントリーではこんな注文を出しておいた↓


今後はぜひ初心に立ち戻り、地域の人々との心あたたまる交流路線は捨て、もうちょっとこう、なんというか、世の中に毒を撒き散らすような悪どい方向に歩んでいってもらいたいと切に願うのである。


そう、そのように切に願ったンだが、ちょっと残念であつた。