こないだ某所で知り合いが話してたのだが、オカルトとかスピリチュアル的なものというとかつては若い世代が興味関心を抱くというパターンがあったのだが、どうも最近は全然様子が違うらしい。

いや、正確にいうとそれはもうちょっと具体的な話で、雑誌「ムー」の読者は今やジジイ、ババアが中心ではないかとか、そういう話だったのだが。

で、よくよく考えると、そんな印象は確かに前々からあった。まぁ1980年代の桐山靖雄の勃興から90年代のオウムあたりにかけては、この手のトレンドはまだ若者が担い手だった感じがあったのだが、新世紀に入るともうダメである。

これはオレのスキなUFOなんかにも通じるところがあるんだが、担い手は明らかに中年~初老の世代である(もひとつ、印象論でいってしまうととりわけ女性、つまりはオバサンが頑張ってる感じがある。安倍昭恵とかW)。

これは何なのか。

仮にそのボリュームゾーンを1960年代生まれあたりとすると(つまりオレの世代なんだが)、小学生で1970年代前半のオカルト文化の洗礼を受けた連中が「雀百まで」ってヤツで踊り続けてる、みたいなイメージがある。

もちろんその前の世代にも「ヒッピー文化からニューエイジ」みたいな回路があっただろうし、そこそこオカルト-スピ系カルチャーはアリだったような気がする。

となると、これは単に「子供の頃の刷り込み体験の有無」みたいなところに帰着するような気がしないでもない。テレビなんかでも、オウム以降の「アヤシイ番組はダメ」の流れでこの手の系譜が途絶えてしまった、という理解である。

ただ、勝手な印象論でいうと、これは最近の若者のいわゆる「保守化」ともどっかでつながってるような気がする。どういうことかというと、以前の若者っていうのはどこか夢見がちだったり、「いま・ここにはない真実」を希求して「汚い現実にツバする」みたいな、どっか反社会的なエレメントをもってたような気がするのだが、最近の若い奴らには、そういうのは無いみたいである。

となると、これは単なる「オカルトカルチャーの途絶」で済まない、なんか、より大きな流れの一環のような気がしないでもない。

なぜか。連中は本当にもう「スピとかオカルトは要らん」と言ってるのか。わからん。わからんけども、オレのスキなUFOカルチャーが死に絶えてしまうのもちょっと悲しい。何とかしたいような気もする。どうしようか。