今朝の朝日新聞「天声人語」は、最近の雪不足で泣いているというスキー場の話を前フリにしつつ「地球環境がおかしくなっているのではないか」と嘆ずる、まぁよくありがちなヤツだった。

発想が陳腐なだけに出来は今ひとつであったが、今回クビをひねってしまったのは実は「内容」というよりは書き出しの部分である。


スキー場でリフトから降り立った瞬間はいつも、絵画のなかにいるような気分になる。ゲレンデの向こうに見える山並みがきれいで、晴れていれば青空が彩りを添える。


というンだが、「リフトから降り立った瞬間」の人間というのは、その時点で山の斜面に向き合っている。ゲレンデの向こうに山並みが見えるかというと――もちろん見えるスキー場もないではないのだろうが――あんまり見通しはよくないような気がする。

むしろリフトから降りてUターンし、眼下に広がるゲレンデを目にした時のほうが「絵画のなかにいるような気分になる」のではないか。「リフトから降り立った瞬間」という言い方をするから無理が出てくるのだ。いくら村野四郎なんか引用しても既にバンカイ不能である。

なのでしょうがない、オレが添削してやろう。するとこんな感じになるだろうか。


スキー場でリフトから降り立ってゲレンデに向き合う。その瞬間、絵画のなかにいるような気分になる。向こうに見える山並みがきれいで、晴れていれば青空が彩りを添える。



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