2006年05月

ネタもないので、またFFXIの話。アマゾンで買った古本「ヴァナ・ディール滞在記」が届いたので読みました。

ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記

ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記

  • 作者: 永田 泰大, みずしな孝之
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2003/04/26
  • メディア: 単行本
 

「ファミ通」ライターから、いまエッセイストみたいになってる(らしい)永田泰大という方が実際にFFXIやって書いた「体験記」ですね。右も左もわからず右往左往するとこ始まって、いろんな出会いがあって、感動してガックリして、といった日々を実に軽妙につづっております。2002年あたりの記録なので今と事情は若干変わっているのでしょうが――端的にいえば当時はレベルの高い人はそんなにいなくて、相対的にいえば初心者が多かった筈です――この方もいわゆる「効率厨」思考には一定の距離を保っていて、むしろ何ということのない会話からいろいろ考えたり、おおげさにいえばテツガクしちゃったりすることを楽しんでる。

むろん初心者ばっかりでガイド本もそんなになくて、「どーするどーする?」ってみんながコワゴワ手探りで遊んでた当時だからこそ、ホントの「冒険」ができたんだろうなーっていう気もするけれど。う~ん、そのあたりは何かオンラインゲームの宿命なのかなぁ、「β版テストのころが一番楽しかったな」という声はゲームの種類を問わずよく聞くような気がするのだけれど。

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というわけでFFXIにまつわる雑感ということなのですが、現在「冒険者さんありがとうキャンペーン」なるイベントをゲーム内でやっとりまして、これでそのキャラが「何回死んだか」とか「何回モンスターを倒したか」といったことがわかるようになっております。
で、これ見て愕然としましたね。わたしゃ3年前に3か月ほどやって赤魔道士をLV25まで上げてからいったん引退した出戻り組ですが、過去のパーティー参加回数という項目みると、「十何回」とかなんとかいうデータが出てくるわけです。パーティー組まないと実に厳しいといわれるこのゲームで、3年前はほとんど意固地なまでにソロ活動にこだわっていたのだという驚愕の事実が改めて白日のもとにさらされたのでした。

この5月に復帰した後は、それでもパーティーに5、6回参加したのかな。というのも、最近では外人さんが増えているようなのですが、彼らは実にフランクというか何というか、パーティー参加希望を出していなくても「party?」とかいって声かけてくる。そういうのにはホイホイついていくんですね。

というのも、どうも日本人パーティーは、国民性というのか、「キッチリ効率的に敵を倒さねばならない」的な指向性があるような気がしておりまして、つまりちょっとしたミスとかテキトーな立ち回りして効率を害すると「あいつ何やってんだ!」的な冷たい視線を浴びせられる傾向があるのではナイカ、とにらんでおります。記憶が定かでないのですが、前やってたときにパーティー敬遠してたのも、何かそんな感じでイヤな体験したからじゃなかったかなぁ(遠い目…)。

翻って外人サンは、その辺相当アバウトなような気がします。「まぁ好きにやろうじゃないの」的な空気が強いような気がします(もっとも英語がよくわからんので、細かい感情のニュアンスがわかってないだけ、という説もありますがw)。で、結果としてこうした外人野良(かどうかよくわからんが)パーティーにはある意味安心して参加できる、というわけでして。

とまれ、時折ではあれパーティーに参加してるとレベルもそこそこ上がっていきます。ちなみに復帰後に始めた白魔道士は昨日レベル22に達しました。やはり外人パーティーに参加してたのですが、別にうち合わせもないし、当方相変わらず戦い方の基本などよくわかっとらんので、弱体魔法かけてリジェネかけてケアルIIかけて、みたいなテキトーな立ち回りに徹しておりました。しかしパーティーのリーダーが「we are a nice party!」みたいなことをしゃべっていた。聞いてて嬉しかったですね。「うんうん、そうだよね、こんなんでいいんだよね」。ディスプレイの前でうなずくオレがいました。

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映画「ダ・ヴィンチ・コード」の世界同時公開で各地の反応がニュースに流れはじめております。まぁネタバレのおそれがあるせいか、いずれのニュースも「論点」をあんまりハッキリ書きこむことをせずに、「キリストに子供がいた」云々が議論になっている、みたいな報じ方をしているのですが、それはともかくとりあえず面白いのはキリスト教の本家本元のヨーロッパではほとんどこの手の議論が盛り上がっていないらしい、という点でしょうね。

ネタバレですいませんが、この小説のバックグラウンドになっている「史観」というのは、「キリストはマクダラのマリアと関係があって娘も設けていた」「その血脈は営々とフランスに続いていた」「その秘密と血脈をまもるべくシオン修道会なる団体が中世からひそかに活動を続けていた」――といったところですが、まあその前段はともかく「シオン修道会」伝説なるものはせいぜい50年ほど前に捏造されたインチキであることがフランスあたりじゃ常識になっとるようです。

いわば架空のストーリーをあたかも史実かのようにみせかける作者の技量で話題になった本だというわけで、そんな裏舞台を承知しているヨーロッパの人々にとっちゃ「おぃおぃマジで抗議するような話かよ」といったレスポンスは当たり前、といったところではないでしょうか。いやそれどころか、仮にキリストに子供がいようがいまいが、キリスト教信仰の本質にとっちゃどうでもいいことなんだという在仏のカトリック史研究家、竹下節子さんあたりの指摘も、これまたもっともです。なんだかな~と思う今回の騒動ではあります。

(この項参考:皆神龍太郎「ダ・ヴィンチ・コード最終解読」(文芸社)、竹下節子「『ダ・ヴィンチ・コード』四つの嘘」(『文芸春秋』6月号)

ダ・ヴィンチ・コード最終解読

ダ・ヴィンチ・コード最終解読

  • 作者: 皆神 龍太郎
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本

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再開したFFXIの件ですが、ただいま白魔道士を育てております。まだLVL18のヒヨッコではありますが、バルクルム砂丘あたりで野良PTにまぜていただいたりしてね。もっとも初心者としてはログウインドウがあっという間に流れてしまう感じがあって、状況把握がほとんどできていない(w)。敵モンスターの攻撃でパーティーメンバーが毒に侵されてても、その辺がよくわかっていない。う~ん、3年前もほとんどソロだったし、PTスキルの欠如は深刻な問題ですな~。

まぁそれはともかく、二日前かな、外人PTに入ってやってたところ、ふと気づけば中にもう1人日本人の方がおりまして、まぁPT自体は相当乱暴な戦いのようで戦死者続出だったのですが、その方と「外人さん何話してるの?」「うーん、たぶん…」のような話をぽつりぽつりとしておりました。
でもって、解散してからセルビナに戻ってきたころに、その方から対話が入りまして、小生が3年ぶり復帰の初心者であると告げると「LS入りませんか」と誘ってくれました。…信ON時代には職業差別を受けていた僧をやっていたンで、長い間ひとりぼっちで苦難の道を歩んでいました。だからホント感激、デスタ。入ったときに挨拶する人がいるだけでもオンラインゲームって気持ち的にすごく違いますからねぇ。

そういやぁ、信ON始めたばかりのころも、何となく行動範囲が重なる人がいて、その人と「やりますか!」とかいってよく徒党を組みましたヨ、二人徒党で信濃の鬼小熊狩りとかもしたし。。確か○○鋼心さんといったなァ、あの鍛冶屋さん。あのころはほんとうに楽しかった。いつしかその人も姿を見せなくなって寂しくなってしまったのだけれど…。

…で、FFXI、昨晩もインしたときにメンバーの方とすこし話などしました。ちょっと嬉しかった。これでしばらくはモチベーションを保っていける、のかな。

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で、阪神が阪急に「買われる」という話が盛り上がってますが、阪神のオールドファン(といってもファン歴三十数年程度ですが)としては、ここで否が応でも思い出してしまうのが、SF作家・かんべむさしがそれこそ三十年前(だったかな確か?)に書いた傑作「決戦・日本シリーズ」です。

当時の阪急ブレーブスと、わが阪神タイガースが日本シリーズで対決する話なのだが、阪神が勝ったら阪神の車両が阪急の線路に乗り入れる、阪急が勝ったらその逆で阪急の車両が阪神の路線に乗り込んでいく――そんな約束のもとに一大決戦が繰り広げられる、というストーリーでありまして、つまり電車一杯に乗り込んだファンが「ザマーミロ!見たことか」と相手チームの「ホームグラウンド」を蹂躙するという、そのハチャメチャぶりを活写した小説であったと記憶しています。ちなみに小説ではラスト、「阪神勝ちバージョン」と「阪急勝ちバージョン」がページの上下を割ってそれぞれに進行していくというスタイルで、両方のファンの顔を立てるかたちになってましたね。

まぁ今回の阪急・阪神騒動とこの小説のかかわりについてはいろんなブログでも書かれ始めてるけれども、非関西圏に住んでた少年としてはこの小説、ちょっとした勉強にもなりました。つまり、関西圏では「山の手を走る阪急=上流」VS「下町を走る阪神=大衆」というイメージが当たり前で、それゆえの「地域・階級間対立」みたいなものもある、というのを教わった。一方で、熱狂的巨人ファンの詩人・清水哲男が書いた「巨人軍死闘十番」なんて本も当時読みまして、ここでは非関西圏の阪神ファンには「常勝巨人に絶望的な戦いを挑む阪神にレジスタンスの美学を読み込むエセインテリ」みたいなキャラが多い、といったことも書いてあった(当時の阪神はことごとく巨人にはね返されてたからね)。うーむ、どっちかっつーと体感的に、というのではなく判官贔屓的な思考の末に阪神ファンになったオレは、本場ファンとはいささか違って、この「エセインテリ的阪神ファンなのかな」と思った記憶がある。

というわけで、そういう人間にとっては阪神が阪急に呑み込まれたったって、まあ名前が残ればいいじゃん、みたいな気もするのですが、「決戦・日本シリーズ」で教わったところによれば、現地の阪神ファンにはちょっと複雑な気持ちもありそうです。放蕩息子が逆タマでええトコに婿入りする話が持ち上がって、「あぁあいつもオレらのとこから離れてしまうんかいなー。さんざん迷惑かけられたバカ息子やったけど、一つ屋根の下で過ごしていたビンボー時代が本当は幸せやったんかもしらん」みたいなもんでしょうか? ともあれこの統合話、どうなるんでしょう。

決戦・日本シリーズ

決戦・日本シリーズ

  • 作者: かんべ むさし
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2000
  • メディア: 文庫
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プロ野球セ・パ交流戦、始まりました。現時点ではいずれの試合も進行中ですが、やっぱりこれ、なかなか面白い趣向ですな。阪神ファンとしては昨季日本シリーズで完膚無きまでにやられたロッテが最初の相手ということで、今こそ雪辱の時、という思いもありますし。サッカーのワールドカップが来月から始まるということで、まぁそうなるとメディアもサッカー一色になることは予想されるわけですが、しかし野球党としては今春以来ちょびっと見え始めてきた野球再評価の流れをここらでさらにハッキリとしたトレンドにつなげていきたいものです。
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で、ビデオボードをとりかえた後に発生した「wmvファイルを再生すると画像が16色に減色されて再生されてるようで、黄緑とか赤とかのギラギラした物体が動き回ってるように見える」というPCの不都合の件ですが、「教えて!goo」で相談したところ、いちおう問題解決です。

アドバイスによれば、ビデオカードの性能が高すぎると不具合が生じる(?)ということで、素人にはヨクワカラナイところではあったのですが、とりあえずWMPの設定で「ビデオミキシングレンダラを使う」のチェック外したところ、WMPで見ている限り不快な症状は影を潜めたのでした。

するってーと、ドライバの入れ替えで難航した件とコレは関係なかったのでしょうか? いまだPCはブラックボックスです。

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