2008年10月

ノーベル物理学賞を取った南部陽一郎さんを国内メディアが「日本人」扱いしていることについて、一部ネットなどで疑義の声が挙がっているようだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/3851207/

ひょっとしたら日米二重国籍の可能性もあるので話は微妙だが、どうやら南部さん、日本の国籍はもっていないらしい。

まぁどうでもいい話といってしまえばそれまでだが、個人的には本筋を離れてこの問題にちょっと興味を引かれる。

どういうことかというと、欧米主要メディアは軒並み「アメリカ人のナンブ」と表現しているわけで、しかし日本メディアは断じて(?)彼は日本人である、と言う。

一般的にメディアが「誰それは○○人である」という場合、「どこの国籍をもっているか」を根拠にするわけで、たとえばインドに出自をもつ作家のサルマン・ラシュディだって、そのあたりを表現したければ「インド系英国人」みたいな言い方をするのではないか。

要するに、こういう人を讃えるときに「日本人やったー」といって大騒ぎするのはどーよ、ということである。そこにはどこか「国威発揚」への欲望みたいなものが感じられるわけで、まぁ中国あたりがノーベル賞取った中国系アメリカ人を「中国人だ」と言い張るのならまだわかるけれど、日本はもうそういうレベルは乗り越えたんじゃなかったか、と思うわけである。


もっといえば、日本のメディアは「言語障壁」によって他国の目をあまり意識しないで済む環境があるわけで、だからこそこういう「国威発揚」のための方便を使っても、「まぁ日本では通用する議論だからさ、堅いこといわないでよ」で済んでしまうともいえる。


なんかグローバル時代とかいうけれども、こういう出来事があると、わがニッポンにあっては、何か内向きに閉じた「近代的国民国家」の世界はいまだに健在なんだな~と思う。ま、平和といえば平和でいいんだが。


参考◆ちなみに、こういう言説は他国の人(日本語を読めない人かw)には通用しないという認識は日本のメディアにもあるようで、たとえばDaily YOMIURIのネット記事には次のように書いてあった。南部さんを「日本人」だとは言っていない。

http://www.yomiuri.co.jp/dy/features/science/20081008TDY01303.htm


Japanese win Nobel Prize / 2 particle scientists share 2008 prize with Japan-born American


Two Japanese particle physicists were awarded the 2008 Nobel Prize in Physics on Tuesday for discovering the origin of the broken symmetry that predicts the existence of at least three families of quarks in nature. It is the first time Japanese scientists have shared the same prize.

Makoto Kobayashi and Toshihide Masukawa shared the prize with Yoichiro Nambu, an American who discovered the mechanism of spontaneous broken symmetry in subatomic physics.

Kobayashi, 64, is executive director of the Japan Society for the Promotion of Science in Tokyo, and Masukawa, 68, is professor at Kyoto Sangyo University in Kyoto. Nambu, 87, is a professor emeritus at the University of Chicago, who was born in Japan but is a naturalized American.
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もう左うちわで何があろうと優勝だと思っていた阪神が、遂に10.8決戦で巨人に追い落とされた。勢いの差を考えれば、残り3試合で阪神3勝・巨人1勝2敗はまずないだろうから、まず99%、優勝は決まった…。

しかし昨日の試合など振り返ってみると、こんな戦力でよくここまで来たものだなぁと妙に不思議になってくる。なんで途中まであんなに強かったんだろう、って。


JFKの不敗神話も昔の話。先発陣も大黒柱的存在がいないから、いまだに御大下柳あたりに期待せざるを得ない。こないだのヤクルト戦なんてリーソップ先発ですからネ…。

そして、冷静にみればただでさえ非力な打線。金本、矢野もそう先が長くないとすれば、今年前半の快進撃はロウソクが燃え尽きる前の一瞬の輝きだったのかな、と不吉な考えが脳裏をよぎる。

ま、クライマックス・シリーズで勝って、昨年同様、巨人に不全感を抱かせて1年を終わらせるというイヤガラセはまだできる余地があるのだが、なんかこの一月ぐらいの阪神みてるかぎり、そんな反発力ももうないのかな。寂しい終戦であった。

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