2014年04月

ネタもないので、最近来たスパムメールを紹介しよう。

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「見出し」に Yoshirou watanabe とあり、「差出人」には Souders Ethelyn とある。で、上記の日本語の直下に気違いの書いたような支離滅裂な英文が連なっている。ちょっとだけ引用しておく。

Newly Sworn SBA Chief Must Deal With Lending Defaults. Abbey Clancy looks cool and casual in ripped jeans and bright orange slipper . MaxLite Wins 2014 Product Innovation Award from Architectural SSL Magazine . AAP demands repoll in North Goa. Forever Heel: The Real Heel Deal After WrestleMania XXX Fallout..

なんなんでしょうこれは。

で、以下はオレの推理なのだが、たぶんスパムメールの主は中国人か何かで、よく知らない日本語を駆使してメールを書いてはみたが、なンかインターナショナルなビジネスのお誘いとゆー設定上、英語でも何か書き加えといた方がいいんじゃねーかと思い立ち、でもどうせ日本人は英語なんかわかりゃしねーから何でもいいから雰囲気作りのためにコピペして貼っとくか、ということでこの珍妙なメールができた。のではないか。ちなみに、この英語の文章のひとつひとつを個別に検索すると、確かにネット上にそういう文章が実在することがわかる。
                    
にしても、こういうメールを見るたびに、日本人をひっかけようと思うのならもっと日本語勉強しろよ不自然すぎるだろうよ、と思う。「こういう表現はおかしい」とか指摘すると、スパムメールの人たちに知恵をつけてしまうことになるので(こんなブログ見てるわきゃねーだろォィと自らツッコミをいれておくw)、そこんとこは控えるけどね。

もっとも、「外国人がグーグル翻訳レベルの日本語で日本人を騙そうとしてる」とゆー前提で言わせてもらうのだが、おそらく日本人のアタマからは「グーグル翻訳レベルの英語や中国語で外人を騙そう」という発想はぜったい出てこないのではないか?

よく言われるように、日本人の外国語下手というのは「こんな不完全な外国語でしゃべったり書いたりするのはハズカシイ」というところに発している可能性が高いとオレは思うのだが、つまりインチキ英語とかで外人を騙そうなどという大それたことはどうしてもできない。同じ騙すのなら、シチュエーションとかを実に緻密に作り上げたうえで、実にもっともらしい話術を駆使して「オレオレ詐欺」をしたほうがいいよね、とそういう美意識をもっている国民なのである。

まぁしかし、こういう恥も外聞もないスパムメールで勝負をかける(たぶん外人の)犯罪者たちのいけずーずーしさというのは、ある意味尊敬に値するわけで、グローバリズムとやらが跋扈する今の世界で、恥ずかしがりで謙虚な日本人は生きていけるのか。



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今年もプロ野球開幕である。

いまのところのセリーグは、巨大戦力を擁する巨人の一人勝ち的状況のようであるが、野球をチラチラみていると何か釈然としない思いが胸中に浮かび上がってくるのである。つまり、いわゆる「ジャンパイヤ問題」である。

ずっと昔、巨人の王は「選球眼が良い打者」ということになっていて、だから王が自信満々で見逃した球はどんなにど真ん中でもボールに判定される、という伝説があった。これを俗に「王ボール」という。

まぁその真偽はともかく、ここで言いたいのは、「やっぱプロ野球の審判は巨人びいきだよなー」という体感的事実は、昔からそうやってファンの間で語り継がれていた、ということである。で、後年、この問題にかんして巨人びいきのアンパイヤ=ジャンパイヤ、なる造語が生まれたという次第。で、時は移れど、どうもこの傾向は今も続いているんではないか。

唐突ではあるが、オレとしては、最近話題の「STAP細胞問題」と「ジャンパイヤ問題」が頭の中でだぶってくるのである。

そりゃ、巨人は戦力的には他を圧倒している。たぶん強いんだろう。しかし仮に連中が、「それはそれとして、俺たちのチームは絶対負けるワケにはいかないので、保険として審判を抱き込んでおくことにスッカ」と考えらどうなるか? そうするともう何も怖いものはナイ。圧倒的な強さで優勝することになります。

しかし、そうやってズルをして得た優勝というのは価値があるのか? いや、たぶん実力だけでやっても優勝できたんだろうが、ズルをした時点で本来その優勝は「認められません」というのが真っ当な考え方であろう。ズルが発覚したら優勝はナシである。

そう、小保方さんの論文がイイカゲンだったというのは、この「ジャンパイヤの採用」に相当するのである。仮にジャンパイアがいなくても優勝=STAP細胞ハッケン、ということになったかもしれぬ。でも、ズルしたからもうアンタはここから出ていってください、そういう話になる。もはやSTAP細胞があろうがなかろうがそれは変わらない。そういう状況なのである(が、この辺のリクツが天声人語子には全然わからないらしい。その辺は前回のエントリーで書いたとおり)。

「インチキしても勝ちにいくというのはやっぱダメだなんだよなあ」という意味で、プロ野球関係者なども今回のSTAP問題をわがこととして考えていただきたい。が、そんなことを考えているのはオレだけであって、まぁ当事者たちはそんなことは露ほども考えていないであろう(笑)。











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今朝の天声人語は、話題の小保方STAP問題を取り上げていた。

皆さんとっくにご承知だろうが、「画期的研究できました!」とかいって鳴り物入りで登場した若手女性研究者が、その論文でずいぶん杜撰なことをしていた事実を暴かれ、「じゃあそのSTAP細胞ってのもインチキじゃね?」という疑惑が持ち上がっている、そういうスキャンダルである。

で、昨日の調査報告というのは、この論文というのはちゃんと科学のセカイのお約束にのっとって書かれていたかどーか調べるものだったんだが、何かよそからもってきた「本文には関係ありません」的な写真を載せちゃったりしてて、これはダメですネと烙印を押されてしまった。これが現状ですね。

さて、以下が本日の天声人語。

所属する理化学研究所はきのう、研究に不正行為、それも捏造があったと調査報告を公表した。懲戒委をつくって、処分を検討するそうだ▼ただ、 核心はなお藪の中にある。小保方さんは「このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認でき ません」と反論している▼細胞が本当に存在するのなら話は違ってこよう。重要な謎を残しつつ、理研側に、この騒動を、はた迷惑な独り芝居として葬りたい思 いが透けていないか。

うーん、よくわからンのは「細胞が本当に存在するのなら話は違ってこよう」というくだりだ。

いまひとつ文意がワカランが、たぶんこれは「研究の手続きは全然ダメだったんだが、実際にSTAP細胞を作れるんだったら、いまわかってるインチキはまぁ水に流して結果オーライってことになるよね? だから理研はそこんとこもハッキリさせてよ」ということを言ってるのではないか。

だとすれば、これはまたトンチンカンな議論である。

今回の理研の調査はあくまでも「研究のプロセスで何か瑕疵があったかどうか」というものだった。で、その結果はクロ。もちろん科学のセカイのルールからいえば、「じゃあSTAP細胞の研究自体みとめられないよ」ということになる。

もちろん「STAP細胞がリアルに存在するかどうか」というのは、論理的にいえばこれとは全く別の問題である。「論文の正しい書き方は知らなかったが、すげー結果出しちまったヨ」ということはありうる。だが、「細胞が本当に存在するのなら話は違ってこよう」とゆーことにはならない。仮に存在しても「こういうイイカゲンな論文を出した時点で、アンタは研究者失格。どっかいってください」という現時点の結論は不動であろう。たぶん「話は違ってこない」。

たぶん天声人語子はこんなことを考えたのではないか――オレも「世紀の大発見だ!」とかいって騒いじまったクチだが、どうやらその論拠となるべき論文は杜撰であったらしいゾ。恥をかいちまったゾどうしてくれるんだ理研サンよ。いや、待てよ。ここんとこ小保方叩きの方向でやってきたが、「いや実はSTAP細胞はできていた!」って事になったらまたまた風向きが変わっちまうンジャマイカ。うむ、ここは早いトコ理研に最終結論出してもらわにゃオレもコラムが書けないゾ、オイ早く結論だせよオマイラ」

こういう思考回路が働いたとすれば、「細胞が本当に存在するのなら話は違ってこよう」という何かよくわからん一句がココに挿入されている理由も納得できる。結局、この天声人語子は科学というセカイのルールとかいったものには何の関心もなく、「叩けばいいのか擁護すりゃいいのかワカランから早く結論だけ教えろヤ」といった自分の都合だけしか考えていない人物なのだろう。



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