2014年09月

また詐欺メールが来た。タイトルは【告発通知】とある。こう名乗っている。

 NPO法人 ステージアップ
 東京都千代田区飯田橋1丁目3-8KDビル1F
 受付時間 平日午前8:00-午後5:00
 TEL 03-4589-6428

で、次のようなことを書いておるぞ。

貴殿が以前購入及びインターネット内で観覧又はダウンロードした違法わいせつ物(無修正映像・児童ポルノ等)の製造・販売に関与した、数グループが当団体と被害者児童の保護者及び被害者女性の働きかけにより、平成25年度に組織的処理法違反・児童買春・児童ポルノ禁止法違反により警視庁に摘発されました。
この度、被害者児童及び保護者と、性犯罪女性被害者のさらなる拡大を防止する為、購入者に対しても事件証拠(購入履歴・金融機関履歴等)を提出し告発致します。

貴殿の行為は法律に違反しています。
正当な裁きを受けるのも、このような性犯罪への再犯防止になりますが、心から反省し被害者に対し謝罪していただけるのであれば、告発を取り下げる手続きをします。
告発を取り下げたい者は本メール到着後から翌日の電話受付時間内に当団体に必ず電話にてご連絡ください。


ふむ、あからさまにおかしい。いわゆる「児童買春・児童ポルノ禁止法」というのは親告罪ではない。となると、別に告発を取り下げようがどうしようが、捜査機関が犯罪行為アリとすれば勝手に捜査する。コイツラが暗躍できる余地はまったくないのである。ということで、その瞬間に詐欺確定デアル(とゆーか、そもそもメールのソースをみると、いろいろ偽装してるのが丸わかりなので最初からスルーすればいいのだヨw)

なお、ついでにこのインチキ業者の住所が記載されていたので、グーグルマップで調べてみた。

さて、「東京都千代田区飯田橋1丁目3-8KDビル1F」には何があったか。















WS000065

ご覧のように「東京やきとん てっぺいちゃん」であった(笑)
どうせなら雑居ビルの10Fとかにしとけば良いのに。やっぱこういう小悪党ドモは頭の血のめぐりが悪い。






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このたびの朝日新聞誤報問題で、改めて福島第一原発の事故当時の吉田昌郎所長という人物にスポットが当たっている。

人間としてもかなり魅力のある親分肌の人物で、例の事故の際、上から「原発への海水注入止めろ」みたいなよくわからん指示がきたときに、これを無視して注水し続けたことなんかもあって、一般的には「日本を破滅から救った人」みたいなことになっている。

オレも確かにそういう人なんだろうと思う。修羅場で部下がちゃんとついてくるような、ああいう人物があそこにいなかったら、果たして日本はどうなってしまったか、と思うことは多々ある。

ただ、ああいう人物にしても神様ではない。人間である以上、過ちから逃れることはできない。メディア的には、彼は神様扱いされているんだが、そこのところはちゃんと冷静な視点を失わないようにしないといけない、と思う。

たとえば、地震の3年前にあたる2008年2月、東電の土木調査グループは、福島第一原発で想定される津波が7.7メートル以上になる可能性を社内会議で報告し、次いで3月には、さらにそれを上回る15.7メートルの津波が起こる可能性アリとの試算を出したのだという(ちなみにこれは東日本大震災の時の津波とほぼ同じ高さである)。

さて、その頃吉田氏はどうしてたかというと、2007年4月に東電に新設された原子力設備管理部の部長というのをやってきた。つまり原発の設備管理を仕切るお役目であり、福島にデカイ津波が襲来する可能性があるとなれば、それ相応の対応を取らねばならないお立場である。ところが吉田氏、この15.7メートルの津波の可能性が指摘された際に、ま、もちろん上に報告していろいろ検討はしたようなんだが結果的には津波対策を講じなかった。そういう責任者である。

ま、このあたりのことはチラチラ報道されてきたけれども、そういう流れを踏まえて考えてみると、津波で原発がめちゃめちゃになった時、おそらく吉田所長の心中には「あ、やっべ、大津波来る可能性アリってデータ来てたじゃねーかよ、あれ、結果的に何にも手を打たなかったからこんなことになっちまったじゃねーか、あぁオレってばバカバカ、何してたんだよ~、こりゃ死ぬの覚悟で終息させねーとッ!」みたいなものが去来したんではなかろうか。あの獅子奮迅の働きというのは、せめてもの罪滅ぼし、ってことだったのかもしれないのだ。

ちなみにこの津波対策の不作為にかんして、住民グループは、東電の勝俣恒久元会長はじめ旧経営陣を業務上過失致死傷罪などで告訴・告発したんだが、これは結果不起訴となった。なったんだが、この7月に検察審査会が「起訴相当」の議決を行った。そこで問われた不作為のプロセスにこの吉田所長も関わっていたということなのである。

何かこの辺を「ヒーローとしての吉田所長」みたいな文脈で処理してしまうと、見るべきものも見えてこなくなってしまうおそれがある。情緒的な報道はほどほどにしてくれよ、と思う所以である。




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根っからのヘソマガリというのか、何かみんなが「そうだそうだ」と言ってることには「いや、違う!」と言いたくなってしまう性分である。

であるから、このたび、朝日新聞が「従軍慰安婦の強制連行とかで誤報したのに謝罪しなかったのは悪うございました」「福島第1原発の政府事故調の吉田調書にかんして誤報をしてしまいました、ごめんなさい」といって頭を下げ、世の中がこぞって「どうなってんだ朝日は!とんでもねーなオマエラ」といって朝日を糾弾している件については、「なんだよ今更そんなこと言ってんのかよバカじゃねーの?」という思いが否めない。

朝日新聞のひとたちは「俺たちは賢いので、大所高所から庶民に教えを垂れて啓蒙してあげよう」という一心でずっと報道をしてきたのである。そういうゴーマンなことをしてはいけないよ、間違ってしまうよというのは、オレがこのブログで何度も何度も口を酸っぱくして言い続けてきたことである。ま、こんなとこで言い続けても何の反響もなかった(そしてこれからも無いw)のは勿論だが、内心では「やっと時代はオレに追いついたかヤレヤレ」と威張っているのである(笑)。


ただ、先にも書いたように、オレはヘソマガリなので、今回はちょっとだけ朝日をかばってあげようと思う。

今回、世間サマは「けっきょくオマエラは自分たちの都合いいように情報かきあつめてニュース作ってたんじゃねーか、けしからん」といって怒っているけれども、今回の朝日はちと度が過ぎたというだけで、実はこれはどこでもやっていることである。

たとえば社会面の記事なんかには、よく最後に「識者のコメント」が出てくるわけだが、たとえば原発問題だと、朝日なら反原発、産経なら原発推進で、それぞれ自分の会社に都合のよいことを言ってる人を連れてきてしゃべってもらう、というのがお約束になっている(もちろん双方から一人ずつ出して両論併記の体裁をとるケースもあるが、それは公正さを装うポーズであるか、あるいはその問題がそのメディアにとっては「どうでもいい」話の場合である)。

メディアがある出来事にかんして「事実だけに基づいて虚心坦懐に判断を下す」などと考えたら大間違いである。どんなメディアにもそれなりの「立場」とゆーか世界観があって、そのフレームワークに沿って世の中を切り取る。で、うまく切り取れたと思ったら、その線で報道する。切り取れなかったら報道しない。ただ今回の朝日は、切れ取れてないのに、なまじ頭が良いので「うまく切り取れた」と勘違いして大失敗したのである。

つまり、自分らはエライとか思ってるからそういうポカをかました、みたいなところがある。繰り返しになるけれども、オレは朝日新聞に対して、そういう「俺たちエライ」感覚というのは間違っているので反省しなさい、といってきたので、つまりオレの言うことをちゃんと聞いておればこういう恥をかかなくて済んだのである。「御意見五両堪忍十両」などというコトバもある。よく噛みしめてくれ朝日新聞。



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さて、朝日新聞の慰安婦報道「誤報」問題である。

これは、朝日新聞が「戦中の日本は植民地にしていた朝鮮で、そこいらを歩いている女性をいきなり拉致し、片っ端から従軍慰安婦にしておった」という詐話師の証言をホントと信じ込んで大々的に報道してしまったことであるとか、あるいはそもそも慰安婦と全然関係ないのに「女子挺身隊=慰安婦」みたいな記事を書いてしまったことなどにつき、先に自ら検証報道をして、いちおう関連記事の取り消しこそしたんだが、一方で「当時はそう書いても仕方のない状況があった」みたいな言い訳をしたものだから「ちゃんと謝ってねーじゃネーか!」といっていろんなところから叩かれている、そういう問題である。

ま、慰安婦=強制連行+性奴隷コンボみたいな理解に立って日本を糾弾している国連の「クマラスワミ報告」とかはこういう報道に強い影響を受けたようであるし、オレなども朝日はちゃんと「間違ってました、すいません」と言っておいたほうがいいと思う。

もちろん、これはオレも常々言っていることであるが「戦場の慰安婦制度なんてものはどこの国でもやってたことだから、オマエラ一切批判すんじゃねー」とか言い出すと、「テメーラ、酷い戦争おっぱじめたワルのクセに開き直るんじゃねー」とかいって逆に袋叩きにされるのが世界のジョーシキなので、その辺は物の言い方に気をつけないといけない(ようである。たぶん)。

それはともかく、その関連のニュースなのだが、池上彰が朝日にもっていたコラム「新聞ななめ読み」で、「やっぱちゃんと謝罪したほうがヨクネ?」的な原稿を書いたところ「それは載せられません」と掲載拒否をされ、結果、「じゃあもう下ります」という話になっているらしい。週刊文春のスクープのようだ。

残念である。

というのは、このコラム「新聞ななめ読み」はしばしば朝日新聞の記事も俎上にあげて批判をしており、つまり朝日新聞の連中は「オレラは批判は批判として受け止めるから。それくらい度量が広いから」と余裕をかましていたのである。もちろんこういうのを「単なるガス抜き」として批判することもできるんだが、オレなんか、やはり「腐っても鯛」で、こういうところはスゲエなとマジで思っていたのだ。だってほかの新聞だと、そもそも「自社の記事を含めて批判させるコーナー」なんてものは作れない。一切自社批判禁止、というのがジョーシキである。

であるからして、たとえば以前書いたエントリー「池上彰の天声人語批判」などでも「朝日新聞も偉いところがあるなぁと常々思っている」と褒めておいた。

ところが今回の一件では、どうやら「この問題は批判せんといとね」と言い出したらしい。よほど痛いところをつかれたのかもしれないが、これはダメである。唯一(?)の美点さえも捨ててしまったのであろうか朝日新聞。そこは何とか守ってほしい一線だ。

【9月3日夜 追記】

などといっていたら、朝日新聞は、明日4日朝刊でいったんボツった
「新聞ななめ読み」を掲載します、と言い出したようだ。ウム、君子は豹変スという。それはそれで大変ヨロシイ。やっぱオレがブログに書いたンで流石に反省したか(と分裂病的妄想を炸裂させるオレw




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