2015年05月

さて、ネタ不足でなかなかブログの更新ができないのであるが、今回は円盤関係の昔の新聞記事を紹介してみよう。1947年7月10日の読売新聞朝刊から。


 「飛び行く円盤 “正体見たり”で大騒ぎ」

【ロスウエル(ニューメキシコ州)八日発AP】(共同)“飛び行く円盤出現”の報はその後メキシコ、オーストラリア、アフリカなどからも傳えられ世界的な話題を提供しているが、アメリカのニューメキシコ州ロスウエル陸軍飛行場の渉外係ウオーレン・ホート中尉は八日ロスウエル飛行場の第八軍五〇九原子爆撃隊の諜報部は昨日前週ロスウエル付近の農場に落ちた円盤を手に入れ司令部に引渡したと発表、ますますセンセーシヨンを巻き起した

 第八軍司令官のラメイ代將もワシントンの陸軍航空本部に円盤はほとんど角のような薄つぺらな構造のひどく痛んでいるもので円盤の形をしていたかどうかということは出来ないがその品質は明かに錫箔の一種であると報告するとともにオハイオ州ライト飛行場の陸軍航空研究本部に送つたが、ほどなくこれは観測用氣球の残骸とわかり一同をがつかりさせてしまつた


いわずと知れた「ロズウェル事件」の話である。

まぁ古新聞なので表記はいかにも古めかしく、「ロスウエル」には笑ってしまうが、加えてUFOファンの方ならとうにお気づきのように、ここで「ウオーレン・ホルト」とあるのは今日では 「ウォルター・ハウト」、「ラメイ代將」は「レイミー准将」と称されておる。時代を感じるぞ。


閑話休題。調べた限りでは読売ではこれがロズウェル事件の初報だったらしく、「マッチを擦った途端にポンプで消火」的な寂しい記事ではあるんだが、米国の円盤ブームは遙か極東の島国にもある種のインパクトを与えたのだなーという雰囲気は何となく伝わってくる。

なお、この記事は「みなさんご承知のように」という感じで書き起こしているので、これ以前に「飛び行く円盤出現」の記事が出ていないとおかしい。「空飛ぶ円盤」という呼称を生んだことで知られるケネス・アーノルド事件はこのちょっと前の1947年6月24日に発生しているので、その辺の記事も出てるんではないかと睨んでいるが、今ンとこ発見できていない。暇な時にチェックしてみたい。


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これは当ブログでもチラチラと触れている話なのだが、オレはこのブログとは別のサイトで、ジャック・ヴァレの円盤本を翻訳して掲載するプロジェクトをやっている――というか、やっていた。

もちろんしょせん素人の仕事なので、その翻訳というのは相当にズサンなものである。あるけれども、円盤業界の大立者と言われているにもかかわらず、国内でほとんどヴァレの仕事が知られてないのは如何なものかという「義憤」もコレありで、「大体のところがわかりゃいいじゃねーか」的なノリでいろいろと訳しまくっていたのだった。

しかし、或るときふと気づいた。これは「翻訳権」なるものを侵害しているんではないか? 著作権というのは何やらよくわからんので、とりあえずサクッと調べた。すると、「存命の著作権者の了解を得ずに勝手に翻訳をしてネットに公開をする」というのは法的にはまったく情状酌量の余地のない行為であるということがわかった。

たとえばパスワードをかけて、不特定多数の目に触れないような小細工をしてもダメらしい。ともかくネット上にアップした時点で何をしようがダメなのだという。

うーむ、ヴァレのエヴァンジェリストを気取ってはみたが、やっぱりこれは宜しくないのか、仕方がない。というわけで、その後、サイトの表紙のページだけ残して中身は泣く泣く全部削除した(正確にいえば、「マゴニアへのパスポート Passport to Magonia」にかんする「解題」というのは自分で書いたものなので、未練タラタラでそれだけは残してあるんだけどネw)

それでも、「何とか抜け道がないだろうか」とさらに調べてみたのではある。すると、ひとつだけ希望の光があった。それは著作権法ギョーカイでいう「翻訳権の10年留保」という規定である。

実は、1970年まで適用されていた旧著作権法には「著作権者原著作物発行のときより十年内に其の翻訳物を発行せざるときは其の翻訳権は消滅す」という規定があった。平たく言うと、「原著が出てから10年たっても日本で翻訳出版が出なかった場合、その本の日本における翻訳権は消滅しますよ」という話であって、つまりそういう本は著作権者の了解ナシで勝手に本にしてヨロシイというのだった。これが世に言う「翻訳権の10年留保」。

本を書いた当人にとってみりゃあ「なんとまあ勝手な」ということにもなるんだろうが、いろいろ理由もあって(そこのところはここでは触れない)ともかく日本国内のそういう決め事は国際的にも認められていた。で、新しい著作権法ができたのちも、「1970年12月31日以前の出版物」に限ってはこの「翻訳権の10年留保」は有効だからね、ということになっているんだそうだ。

するとどうなるか。ヴァレの本の中でも「Passport to Magonia」は初期のもので、何と1969年の刊行である。そう、何と「翻訳権の10年留保」の対象作品なのですよ!

「そうかそうか、じゃあ大手を振って翻訳をアップできるじゃねーか!」と一瞬思ったのだ。しかしながら、念には念を入れてネットで調べてみると、どうも雲行きが怪しい。「翻訳権の10年留保」に該当する作品は、確かに自由に「翻訳して出版する」ことができる。でも「ネット上に翻訳をアップする」ことはフリーなのか? 何と、「そういうのは出版とは違うからフリーじゃない。アウトだ」という議論もあるらしい。何だか理屈がよくわからんのだが、どうもそこら辺はグレーゾーンらしい。

ため息が出た。ともかく「ネットにアップする」という行為に対してこの国はイチイチ目くじらを立てるのである。まったくもって、日本という国はそんなことでこれからのネット時代を生き残っていけるのかと悲憤慷慨したくなるゾ。

もちろん「ネットに上げても問題ナシ」とか書いてる人もみかけるし、そういや山形浩生氏なんかも「プロジェクト杉田玄白」とかいって著作権切れの外国の本を翻訳してネットに上げる運動をしていたなと思いだし、こうなりゃヤケクソで再アップしてやろうかと思わんではないけれども、でも、オレは小心者なので何か気持ち悪く、そこンところはとりあえず自重しているのである。

ま、しかし。冷静に考えてみると、そんなテキストをアップしたところで、気にとめていただける円盤フリークの方は、今や全国で数十人(笑)ぐらいではないのだろうか(逆に言うと文句を言ってくるヒトだって多分いないだろうなーという気がする)。要するに誰からも無視される営みというやつであって、寂しいけれども、そのあたりがまた円盤業界の凋落というものなのかなぁとシミジミ感じ入るオレなのであった(完)。

■追記

と、そんなことを書いていて思い出したのだが、そういえば以前、チャールズ・フォートの『呪われしものの書』(仮。原題はThe Book of the Damned)を誰も訳してくれんのはどういうことか、くそう腹立った、じゃあオレがやってやる――的な意気込みでこのブログに冒頭部分を訳して載せたことがあったのだった。これもフォートの英語が全然わからず、「超訳」でごまかしながらしばし挑戦してみたのであるが、最初の数頁でわけわかんなくなって結局投げ出したのだった。

ま、そんなことはともかく、この作品なんかも実は「マゴニアへのパスポート」と立場的には同じであって、つまりフォートは80年ぐらい前に死んでるから流石に著作権は消滅していて、つまり勝手に翻訳して本にしても何の問題もない。ただし、勝手にネットに載せていいかどうかがよくわからんのである。

ただ、ヴァレの場合はまだ存命であり、しかもかなり日本にとって有利な「翻訳権の10年留保」によってムリヤリ権利を剥奪されている感じがあるので、何かヒトの顔色をついうかがってしまう典型的日本人であるオレなんかからすると、「やっぱ勝手にネットに載せちゃ悪いような気がするなー」と、はなから弱腰である。

しかし、80年前に死んじまったオッサンの作品ともなると、「もういくらなんでも、そんな権利権利でガチガチに縛らなくていいだろうよ」ってなもンで、こちらもいささか強気になってしまい、実際にそのインチキ翻訳をいまだにブログから消してはいないのである(笑)。

何が言いたいかというと、何かそういう「常識的感覚」みたいなものと著作権法とゆーものの間には何か甚だしい乖離があるような気がするのである。法律というものは常にそういうものなのかもしれないけれども、いやしかし待てよ、そういえばオレは若い頃から「法律などというものには真実がない」などと偉そうなことを考えていたのだった。だから大学では文学部に進み、こんなうだつのあがらない人間になってしまったのだ・・・・・・などととりとめのないことを書いてみても詮方ないので今日はここまで。



グレイ・バーカー著『空飛ぶ円盤ミステリー  3人の黒衣の男』(平野威馬雄訳・原題『They Knew too Much About Flying Saucer』)を読んでみた。


UFO愛好家には広く知られているところだが、これはUFO目撃者のもとに現れては「口外するなよ」などといって脅迫をしていくとされる黒服の男たち――いわゆるメン・イン・ブラックの存在に触れた最初期の本である、ということになっている。

やや詳しく言うと、1952年、米国でUFO研究団体を旗揚げしたアルバード・ベンダーなる人物が、53年になって「もう円盤研究はやめますワ」と突然言い出したものだから愛好家たちはビックリ仰天、とりわけ円盤仲間だったこのグレイ・バーカーはあの手この手で理由を聞き出そうと悪戦苦闘、56年になってその顛末をこの本に記して刊行した、というハナシであるわけだが、バーカーはこの本で、「3人の黒服の男たち」がベンダー(のみならず他の研究者のもとにも来ていることがこの本では示唆されているけれども)のところにきて、何やら恫喝をしていったせいではないのか、ということを説いている。ただ連中の正体とか、それ以上のことはわからなかった。この本では結局ナゾは解明されなかったのである。

ところが、のちにベンダーは「もう大丈夫そうだから真相話すネ」と言いだし、その話をまとめるかたちでバーカーは「ベンダー・ミステリー」の「種明かし編」にあたる本を出す(だから著者はいちおうベンダーというかたちになっている)。これが『宇宙人第0の遭遇―ベンダー・コンタクトの全貌』(コンノケンイチ訳・原題『FLYING SAUCERS AND THE THREEMEN』)。要するにメン・イン・ブラックは宇宙人であって、いろいろコンタクトがあった結果、「オレらのことしゃべったらただじゃおかんからな!」的状況に追い込まれていた、という話だったわけです。


背景説明が長くなってしまったけれども、実はオレは先にこの『宇宙人第0の遭遇』(しかしこのダサイタイトルは何とかならなかったのかw)を読んでいたので、うろ覚えながら何となく結末は頭に入っていた。そういう状況で読んだこの本であるので、なんつーか、犯人のわかっている推理小説を読むみたいなところがあり、いまいち乗り切れなかったことは否めない。

あと、平野威馬雄氏が翻訳をしているようなのだが、端的にいってかなりの手抜き仕事である。同じ人間の名前が前後で表記がかわっていたり、テニヲハがヘンだったり、文意がよくわからなかったり、ま、校閲の責任もあるだろうが、文学者とか名乗っていた人間にとっては些かお粗末すぎる翻訳である。そのあたりもこの本の魅力を大きく減じている。あるいは弟子とかに適当にやらせたのかしらん。

ただ、少しぐらい褒めておかないと可哀想なので感心したところも挙げておこう。

この本の冒頭では、そもそも映画配給の仕事か何かをしていたバーカーが円盤業界で名を上げるきっかけとなったフラットウッズ事件のエピソードが書いてある。この事件のあったウェストバージニア州はバーカーの地元だったこともあり、それで調査に乗り込んだのが研究家・バーカーの原点であるらしい。この事件があったのが1952年で、先に触れたベンダーの研究団体IFSBが旗揚げをしたのも52年。何かこの当時の米国の空気感みたいなものは、なかなかリアルに描かれている。

ちなみにこのフラットウッズ事件で出現したモンスターは、硫黄臭のようなイヤな臭いがしたということになっているんだが、ベンダーの出会った「宇宙人」もその出現の際には同じようなイヤ~な臭いがした、という。何かそういう風にして円盤現象の「常識」が確立されつつあった時代なのかもしれないぞ、と思ったりする。

あと、もちろん「メン・イン・ブラック」である。その正体については「政府機関の人間だ」「いや宇宙人だ」みたいな不毛な論争(笑)がいまだに続いているんだが、結局、どの説をとっても「ヘン」なところは残る。不条理極まりないシロモノである。ということでいえば、仮にベンダーが「あれは宇宙人だったヨ」と言い出したところで、なお釈然としないところは残るワケで、そう言う意味では「どうなのかなーわかんねーなあ」といって堂々巡りをしている、この本におけるバーカーの立場は実は今のワレワレと全然かわんない、とも言えるわけである。

さらにいえば、この本で右往左往しているバーカーの姿をみていると、登場人物が何だか状況がよくわからないまま怖がったりウロウロしているタルコフスキーの「ストーカー」であるとか、あるいはカフカの『城』を連想したりもするぞ(些か大風呂敷w)。そういうバーカーに感情移入して一喜一憂する、というのがこの本の正しい読み方ではないのかな。と、半世紀後の読者としては思うのである。












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pp

2012年の暮れに買ったゴルフ6であるが、サンデードライバーだけに走行距離は全く伸びず、今になっても僅か1万2000キロを走破したに過ぎぬ。地球の直径よりやや短いぐらいである。

そういう車にお金を投ずるのは如何なものかという思いもあるけれども、何となくカーナビの地図更新に踏み切ってしまつた。

ゴルフ6に積んでいるカーナビはVWワーゲン仕様の512SDCWという機種であるが、実際はクラリオンのSDナビ、NX710の同等品である。よってこのNX710用のデータを載せればヨロシイのである。

具体的にいうとクラリオンの「 ROAD EXPLORER SD5.0. QSV-700-540」というのがそれで、1万6000円強で購入。無事バージョンアップを済ませた。ま、「この辺の機種であればスマホに入れたヤフーカーナビのほうがよほど高性能ではないか」とか「しょせん東京ゲートブリッジやスカイツリーや新東名が地図に入ってきたぐらいではないか」というツッコミもアリかとはおもうが、とりあえずの自己満足。



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