2016年08月

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*メンは写っていないが、平べったくて長い
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テレビのCMで、「あ、ブルーハーツの『情熱の薔薇』使ってンなあ」と思った途端、気分的に「CDでも買ってみるか」という懐メロモードに突入。ベスト盤的なものをアマゾンで買った。



これがそのエネオスのCM。今回のリオで五輪4連覇を逸した吉田沙保里を起用しており、何だかシンミリしてしまう




別に熱心なファンでもなく、何となく、聴くともなく聴いていたバンドであるが、こういうロックスピリットみたいなのは、ジジイになった今になってみるとなかなか眩しい。

閑話休題。ボーカルの甲本ヒロトがブルーハーツを辞めたのちに立ち上げたハイローズ時代に発表した『日曜日よりの使者』という曲がある。高校野球の応援とか、いろいろなシーンで使われて結構メジャーな曲である。


      

もちろん今回買ったベスト版は「ブルーハーツ」のなので入っていないのであるが、ふと、「そういやあの曲、ヨソで何か似たようなメロディ聴いた覚えあるんだよなぁ。アレってどういうことなんだっけ?」という疑問が兆した。で、ググッてみたところ、結局やっぱり元歌みたいなのがあったようだ。『Will The Circle Be Unbroken ?』。カントリーである。



   
で、これ聴いたら、「あ、この曲ってなぎら健壱もカバーしてたよなー確か」と連想が広がる。 『永遠の絆』というタイトルであった。



 
「そんなこと最初から気づけよ」って話なんだが、いや、アレンジ次第で意外とその辺は印象が違ってしまうものなのでね(笑)。とまれ、なぎら健壱と甲本ヒロトはこんなところでつながっていた、と。

*ちなみに、ネット上には『日曜日よりの使者』は『アメイジング・グレース』に似とるという説もあったが、これは気分的にはちょっと容認しがたいような気がしておる



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このたびの天皇陛下の「お気持ち」ビデオメッセージに関して、「陛下が仰りたいのは、たぶんこういうことなのではないか」と考えてみた。些か不敬であるかもしれないが、以下、陛下になりかわって一人称で書いてみる。


「天皇制」ってオレ、最初よくわかんなかったんだ。

日本国憲法には「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」って書いてある。けれども、そもそも象徴ってのがわからん。人間なのに「象徴」とか言われても、じゃあオレ、どういう立ち居振る舞いすりゃいいんだよ、って。

もちろん憲法には「天皇は国事行為をしておればよい」ってなことが書いてあって、つまり国会に出ていって開会を宣したり書類にハンコ捺したりする仕事をやんなさい、っていうんだけど、だからってそういう形式的なことを淡々とやってりゃいいんだろうか、って気がした。

で、思ったんだ。「日本国民統合の象徴」っていうくらいだから、国民全体のことを思って、とにかく国民を応援したり励まして回ったらどうなんだろう、そういうのが「象徴」なんじゃないか、って。

もちろん国民の前に出ていくってことはいろいろやってた。毎年恒例の国体の開会式とか植樹祭とかね。でも何かネ、そういう段取り通りのスケジュールに沿って仕事こなしてくだけじゃダメなんじゃないかと思った。

一番いいのはやっぱり「本当に困ってる人」とか「辛い思いをしてる人」のところに行って「頑張ってください」って声をかけて、とりあえず元気になってもらうことじゃないのか。で、決めた。大災害とかあったら、オレ、現地に駆けつけてみんなを励まして回るんだ、って。

そうそう、こないだの戦争で亡くなった戦没者の方たちもネ、いちおう「天皇陛下のために」っていって死んでいったわけだから(ま、その頃の天皇はオレのオヤジだったんだけどね)、亡くなった方たちにだって真心を示さないといけない。で、激戦の戦地にもできるだけ行って、戦没者の皆さんを慰霊してあげようって思ったんだ。

で、長年自分なりにそういう信念でやってきて、実際、手応えもでてきたんだよね。そりゃそうだと思うんだ。国民だって「象徴」なんて言われてもよくわかんないと思う。でも、オレが考えてやってることを見て、「あぁ天皇ってそういう存在なんだ」ってイメージが湧いてる部分、確かにあると思うからネ。

ただ、オレなりにそうやって作ってきた天皇のありようって、実際にはけっこう大変だったりするんだ。忙しいんですよ。

もともと憲法で「やれ」って書いてある国事行為の仕事もあるし、ま、あと皇室の私的行事ってことになってるけど宮中祭祀ってのがあって、これは代々やってきたことだっていうからおろそかにできない。

これに加えて、オレが考えてやってきたような行事までこなすとなるとね、流石に80歳過ぎてくるとキツイんです。

オレのやってきたことはいちおう国民的に認められているようだし、今更「ああいうの、やめます」ってことにもいかんでしょう? だったらオレもだんだん体が動かなくなってきたし、数年中に譲位をして、息子がまだ50代のうちに天皇を継いでもらったほうがよかないか。それが今回の発言の趣旨だったワケです。

もちろん、今の法律じゃそういう譲位はできないことになってる。一方で「天皇は政治的な発言をしてはならない」って憲法に書いてあるから、「仕組みを代えてほしいんです」とは言えない。言えないんで、今回はちょっと奥歯にものがはさまったような物言いをせざるを得なかった。

でもね、とにもかくにも何だかワケのわからん「象徴天皇」ってものに、とりあえず命を吹き込んできたという自負がオレにはある。なんとかその方向でやっていきたいんで、そこは以心伝心ってヤツで分かってほしいんだ・・・


たぶん、「そうやって新しい仕事をはじめて自分のクビを締めてしまったのはあなたでしょう、いまさら大変だから譲位したいとか言っても筋違いです、そもそも憲法上の天皇はただ生きていて頂ければそれで良いという概念の上に成り立っておるので、そんな新しい象徴天皇のお仕事などなさらなくても結構だったんですよ」などと冷たく言い放つことも理屈の上では可能である。可能なのだが、人情としてはそうもいくまい(小生なども先の東日本大震災の時とか、「なんとこの天皇という方は私心の無い方なのだろう」と驚嘆したぐらいでアル)。

で、国民はどうするのか? いま、そういう状況である。


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左翼「稲田朋美が防衛相になりましたな。しかし、なんで自民党の女性議員にはこうも右翼が多いのか。稲田のほかにも、高市早苗総務相とか、神武天皇は実在したと信じているらしい<セクシー・ナイト>三原じゅん子なんてのもいる」

老人「いや待て待て、本当に<自民党の女性代議士には右翼が多い>のか? 確かに何となくタカ派、右翼が多いような印象は強いが、単にハト派の女性議員が目立たんだけ、ということもありうる。ちゃんとハト派、タカ派の定義をした上で、どっちが何人いるのか調べてみんと、ハッキリしたことはわからんじゃろう」

左翼「にしても、新内閣に入閣した女性議員3人のうち2人はゴリゴリの右翼だというのは、なんか象徴的ではないですか。あとの一人、丸川珠代に思想なんてものがあるのかどうかは寡聞にして知らんですがネ。思うに、右翼でないと自民党内で女性議員はのし上がっていけないのではないか」

老人「うむ。まあ、安倍首相がああいう国家主義的な思想の持ち主であるから、今の状況では抜擢されるチャンスが増えている、ぐらいのことは言えるかもしれんの」

左翼「自民党というのは、何やかやいって古臭いミソジニーに染まっている連中がまだまだ多い組織ですからな。女性議員はどうしたって<ナメられる>。そこでどうするか。右翼スピリットを身にまとって武闘派路線を打ち出せば、古臭い男たちも一目置かざるを得ないでしょう。ある意味、右翼志向は理にかなっておるわけです」

老人「はて、ワシの目には、彼女たちは心の底から国粋主義に心酔しているようにみえるが?」

左翼「そうであればなお怖い。出世するための手段のはずが、いつの間にか目的になってしまったのではありますまいか。これこそ軒を貸して母屋を取られるというヤツでしょう。国粋主義にまるごと自己同一化してしまえば、出世目当てで右翼に走った自己欺瞞も意識しないで済む。万々歳だ」

老人「その手の俗流フロイト主義みたいな考え方は如何なものか。<アンタは意識していないが、実のところは深層心理のプロセスに操られているに過ぎない、愚ナリ欺瞞ナリ>と断罪する手法は確かにひところ流行ったけれども、しょせんは批判のための批判。本家本元のフロイトが、いまでは疑似科学扱いされておるのだし」

左翼「いちいち小うるさいことですな。まあ良い、彼女たちの<正体>を的確にとらえることは、この国の将来のためにどうしても必要だ。油断しておると、われわれはとんでもないところに連れていかれますぞ」

老人(この男、右翼や国粋主義は男の専売特許だとでも思っておるのか。古い、古すぎる。こんなことだから日本の左翼はどんどん縮んでいくのだ…)  ――終わり――




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めったに更新しないのが悪いということもあるのだが、当サイトは基本的に全然人の寄ってこない人外魔境ブログである。ではあるんだが、たまさか数十人もの人々(笑)が訪ねてくる日というものがあって、たとえばここ数日がそんな感じである。

これはどういうことかというと、どうも朝日新聞の不定期人気連載コラム「アロハで田植えしてみました」シリーズがまた再開されたことと関係があるようだ。というのも、以前このコラムについて何度か感想文を書いちゃったりしたものだから、検索をかけた結果、何となくここまで迷い込んでくる人がいるらしいのである。

ただなぁ、オレ的には今回始まったシリーズはどうなのかと思うぞ。

この企画、最初は「会社に忠誠心なんてねーからオレ。仮に辞めなきゃならんハメになっても、田んぼ一枚ありゃ筆一本、ライターとして好きなこと書いて、どうにかこうにか食っていけるんじゃネ? つーことでオレ、田んぼ作ってみるわ」というノリで、長崎の田舎で朝日新聞の一流記者が田んぼ作りに挑戦するという初期設定であった。

ま、天下の朝日の名物記者が仮に退職したとしても長崎の田舎の田んぼを守りながらライター稼業を続けるかといえばそんな可能性は毫もなく、しょせん冗談企画だといってしまえばそれまでなのだが、何というか、「会社なんてオレ、もうどうでもいいから」的な、この朝日の名物記者の一種吹っ切れた、アナーキーな(ふりをしたw)たたずまいがオレとしてはとても気に入ったのだった。

が、今回のシリーズの入り方をみますと(詳しいことは新聞を読んでもらいたいけれども)一言でいえば、この名物記者が「水田作りは教育にもいいですよネ」的なノリで近くの小学校を巻き込み、自分の田んぼで子供たちに田植えの実習をさせる、というような話になっていた。

まぁ当人は「うまいこと働かせてやったワイ。ラクできてよかったのう」的な偽悪的なスタンスを装って書いてはいるんだが、結局これって、客観的にみれば「都会からやってきたおじさんと地域の子供たちとの心のふれあい」的な「良い話」ではないか。全然アナーキーじゃないじゃん。

気に入らん!

というわけで、今後はぜひ初心に立ち戻り、地域の人々との心あたたまる交流路線は捨て、もうちょっとこう、なんというか、世の中に毒を撒き散らすような悪どい方向に歩んでいってもらいたいと切に願うのである。



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