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Salvador Freixedo

あとヴァレの本には、UFOの超常現象的側面に注目してきた南米の研究者として Salvador Freixedo という人が出てくる。サルバドール・フレイクセドと読めばいいのだろうか? スペイン語で本を書いてるようで、やはり英語に翻訳された本はあんまり無いみたいだ。とりあえずググってみると英語版のウィキペディアに記述があった。だいたい次のようなことが書いてある。

1923年、スペインはガリシアの生まれ。カトリックの信仰篤き家庭で育つ。16歳でイエズス会に入り、1953年には司祭となる。1947年以降、アメリカ大陸の各国を渡り歩く。1950年代からカトリック教会への批判を開始。本の刊行にかんして投獄され(引用者注:名誉毀損か何かだろうか?)、1969年にはイエズス会から追放される。1970年代になると超心理学にかかわる分野――とりわけUFO現象と宗教との関係についての探究に取り組む。


というわけで、なかなか骨のありそうな人物である。没年が書いてないのでご存命かと思うのだが、すると既に齢90歳といったところか。長老だ。たぶん超常現象とUFOのかかわりみたいなところを、つまりはジョン・キール的な問題意識で、しかも宗教を絡めて語っている人であろうと想像される。

しかし「元イエズス会士のUFO研究家」ですぞ。イグナチオ・デ・ロヨラ。フランシスコ・ザビエル。南蛮人。転び伴天連。エクソシスト。聖水。懺悔。魔女狩り・・・なんか、カトリックのことを知らない東洋人としては、連想ゲーム的に妄想が炸裂してしまうではないですかッ? 考えすぎ? この方も日本では全然知られていないようなので、誰かスペイン語のわかる人にちゃんと紹介してほしいものである(と、いつも通り人をアテにする私)。