何か世に対して拗ねたような人たちには、無条件で親近感を抱いてしまうのである。

そういう意味で最近注目しているのは、以前もチラッと触れたが、例の村上春樹の新作に対してAmazonレビューで毒づいてみせたことでネット界隈で注目(笑)を集めた「ドリーさん」。ホームグラウンドとおぼしき「埋没地蔵の館」というサイトをたまに巡回している。

いいではないか。

直近のエントリーでは、南直哉(坊さんである)の人生論に文句をつけている。自分探しなんてやめなさい、いまここにある「縁」を掘り下げていくことに幸せはあるのだ的な正論にたいして、「それができりゃあ苦労はねーんだよ、夢でもみなきゃ生きていけねーんだよ」(オレ的意訳)と青春の怒りをぶつけている。再び言う。いいではないか。

或いは「ぼっち」の悲哀を切々と語るエントリー。特に学校での「ぼっち」。わかる。実によくわかるぞ。

ただ、得てしてこういうサイトというのは、「しょせん蟷螂の斧か」という無力感にさいなまれたあげく、いつのまにか更新が滞って消え去ってしまう、ということになりがちなのである。頑張れ若者!世に出る迄オレは応援しているぞ(別に何ものでもないオレなんかに応援されてもメリットは全然ないのだが、まぁしかしちょっとだけ人生の先輩ヅラをさせていただければ、ということでw)。