しかしよくよく考えると、ネットというものが当たり前の時代になっていろいろ変わったことというのは様々あって、たとえば「ネットからでてきた論客」などというのは、活字メディアが情報のコンテナを独占していた時代では考えられないことであった。具体的にいえば内田樹氏などというヒトは世が世であれば(笑)レヴィナスかなんか研究している偏屈な学者サンという立ち位置で一生を終わっていても不思議ではないヒトだったワケで、もちろん内田氏に対してはいろいろ批判をするヒトもいるわけだがオレ的にはとても貴重な人材であると思っていて、考えてみれば人材発掘ツールとしてのウェブというのはスゲェのである。

で、そういう文脈でいうと、「村上春樹というのは過剰に評価されすぎじゃネ」という、つまりは「王様は裸だ」的発言をアマゾンレビューにアップして一躍脚光を浴びたドリーさん(ちなみにこの埋没地蔵の館というのが彼のホームグラウンドらしい)というヒトもオレに言わせればスゲェ逸材である。

願わくは、そういう世に埋もれた人々に光あれ。というのが、オレのせめてもの願いである。「新潮45」あたりでこのドリーさんをコラムニストに仕立て上げてやっていただけないだろうか(笑)。オレは読みたいゾ。

【5/25追記】
などと書いていたら、このドリーさん、件のブログをみたらライターの仕事が入った?みたいであるぞ。がんばれがんばれ。