青空文庫では、夏目漱石などと並んで何故か小林多喜二の「蟹工船」がけっこう読まれているらしい。で、Kindleで読んだ。まえ読んだような気もするが、よくわからない。

壮絶・悲惨というイメージがあるけれども、改めて読んでみると「滑稽さ」とか「ユーモア」みたいなものも感じる。やっぱりどっか「未来には希望がある」感が作者の側にあって、それゆえの余裕みたいなものがにじんでいるのかな。当人は可哀想な最期を迎えることになるんだけれど。

蜂起?した人々が、近づいてくる軍艦をみて「助けが来た」みたいに誤解しちゃうあたり、大衆というものがわかってるねー、と感心もした。