江戸川区による区内放射線量調査の結果が公表されておりますな。

区内の学校・保育園など中心に19箇所。27・28日に実施したとのこと。機材は都から借りたDoseRAE2で、測定方法も都の規定に準拠したらしい。5分静止させたあと、30秒ごとに5回計測し、その平均値を取る、ってやつ。

で、数値は地上1メートルではおおむね0.15μSv/h。これは実測値のようであるから、ここには自然放射線量も入っているわけで、人工放射線物質に起因する線量は0.12μSv/hぐらいかな。これを、例の屋内16時間・屋外8時間って計算式にあてはめると、人工放射線による外部被曝は年間0.63mSvぐらいか。例の年間1mSvには届かない。

が、しかし、これには「このほかに内部被曝がどれほどあるか」という問題もからんでおって、だからすなわち我々は年間で人工放射線1mSvを被曝することはない、とも言い切れない。そういう微妙な数字ではあるな。まぁ俺的にはいわゆる「想定の範囲内」というやつではあるわけだが。

あわせて、飛灰から高濃度セシウムが検出されたとの報道があった江戸川清掃工場の周りでも、26日に数カ所で測定をしたらしい。こちらは0.2μSv/hをちょっときるぐらいだ。ちと高い。

いずれも、とりあえず現状を考えるヒントにはなる数字だ。区のほうも、これでOKということではなしに、隠れたいわゆる「ホットスポット」を見つけ出してやる、ぐらいの気持ちで、引き続き調査を展開していってほしいものである。