8月10日のサッカー日韓戦はテレビで見てたのだが、試合結果はともかく、いまなおショーゲキ的だったなぁと思い返すのは、試合開始前の国家独唱で「君が代」を歌った男のあまりにもイタイ歌唱であった。この男の話はネットでも話題になったようで、こんなサイトがあった→「日韓戦でカラオケレベルの国歌斉唱を披露したアクアタイムズ・太志、あまりの酷さに炎上騒ぎに」

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で、コイツ何者かというと、ロックバンドAquaTimezのボーカル太志(31)、だそうだ。俺は全然知らんが紅白歌合戦にも出たことがあるらしい(つーか紅白なんて何年も見てないし)。俺は右翼でも何でもないが、やはり「君が代」を歌いこなすにはそれ相応の歌唱力がないとダメなのだ。一種呪術的な情念をコントロールできない歌い手でないと完全に位負けしてしまうのである。勢いで「君が代」を歌うと酷い目に遭ってしまうのだった。

で、上のまとめサイトを見ていたら、「一方にはこういう人もいるんだぞ」ということなのだろう、昨年の高校野球センバツ大会で、アカペラで見事「君が代」を歌いきった広島の女子高生(当時)の映像が出てきた。

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聴いてみると、まとめサイトにも書きこみあったんだが、ホント「君が代」専属歌手を務めていただきたいぐらいの貫禄・迫力。今は声楽家修業をしている野々村彩乃という女の子らしく、ググってみると個人サイトもある。やがて名をなすのではないかなぁ、この子。言っちゃ悪いが太志君との器の違いは歴然だ。そしておそらくそれは修練の差でもあるのだろう。

本当は恐ろしい「君が代」、といったところか。