先週の金曜日、江戸川区の公立小学校に通う小2の子供が、バス遠足だか社会科見学だかで、芋掘りがてら「ふなばしアンデルセン公園」に出かけていった。「ふーん」と聞き流しておったのだが、ふと思い立ってアンデルセン公園の放射線量をググってみた。ふむ、8月15日時点のデータが公表されておるが、「自然体験ゾーン」「メルヘンの丘ゾーン」とも地上1メートル平均値で0.18μSv/hとあるな。

俺の愛機DoseRAE2については、このまえ国民生活センターから「空間線量計としてはあてになんねーから」的因縁をつけられたのであったが、ネット上での情報を総合すると「いや時間かけて計測すればちゃんとした計器と同等のデータ出してくるぞ」的なリアクションも多いので、おおむね信用できるものと仮定しての話だが、いま俺が住んでいる江戸川区沿岸地域で屋外にいるときの数値は(ちゃんと測ってはないんだが)おおむね0.10~0.15μSv/hあたりと思っている。

都内では相対的に高い部類であるものの、まあ俺なりにいろいろ考え、それこそ「ただちに問題はないレベル」としてとりあえず落ち着いてはいるトコなんだが、しかし「遠足でわざわざ地元より線量が高いトコに行く」っつーのは何か釈然とせんのだな。ま、「0.18μSv/h」ンとこに数時間いたって、やっぱり「ただちに影響はない」ことに違いはないんだが、楽しくあらねばならない遠足なんだから、なんかそういう「ちょっとした不安」みたいなのは極力回避していこうよネ、的な配慮というかおもんぱかりというか優しさというか、そういうものが欲しいではないか。それがないから、だいたいその芋掘り農園のほうはどうなのだ、という疑念だって兆してくるではないか(イモは平気で食ったけどw)。

以前も江戸川区の「子供と放射能」に対する認識があまりにも「ユルイ」ので、拙ブログでも嫌みのようなことを書いたりしたんだが、そのごも学校関係で何かやったかといえば、砂場の放射線量調査ぐらいではないか。給食の食材チェックとかいろいろやれることがあるんではないか(もっとも給食の調査をやってない区は東京でもけっこう多いとは聞いておるが)。

もちろん今回の学校行事についていえば、学校が個別に企画立案したものである可能性が高いし、「芋掘り農家との契約とかいろいろあって、いまさら計画は変えられんのだ!」みたいなオトナの事情コレ有リだろうから、「そんな無理難題言うなよ」と言われればそれはそうなのかもしれぬが、ホントは教育委員会あたりが「こういう時節だから行事関係でも極力安心・安全サイドにたった学校運営をしましょうネ」みたいに旗を振って欲しいものなのだが。