船橋アンデルセン公園で5マイクロ・シーベルト



 千葉県船橋市金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」の一角で、市民団体が12日に放射線量を測定したところ、毎時5・82マイクロ・シーベルトが検出されていたことがわかった。



 市民団体によると、2階建ての施設の雨どいから雨水が流れ落ちる地点で、地面から1センチの高さを測定した。


 これを受け、市が13日午前、同じ場所を測定したが、1・41マイクロ・シーベルトだったため、再度調査を行うという。

(2011年10月13日13時18分 読売新聞)


ということで、このまえ江戸川区立の小学校に通う子供が学校行事でアンデルセン公園にでかけていった話を書いて、「なにも居住地より放射線量の高いところにワザワザいかなくたっていいだろ」とぼやいたところだったのだが、今日になってこんなニュースが流れてきた。

まぁ仮に雨樋下がホントに5μSv/hあったとしても、そこに何時間もとどまっていたわけではないし、まぁ仮に2時間バッチリ被曝したとしたって10μSv、いま住んでる場所で仮に平均0.1μSv/h程度被曝しているとすると一日で約2.5μSv/hだから4日分余計に喰らった程度、それでいえば「ただちに問題がある」ワケではないといやぁそりゃそうなんだが、重ねていうけれどもなんでワザワザ好きこのんでこういう場所に行くのか。そういう神経がわかんない、というのである。学校が悪いのか教育委員会が悪いのかわからんが、ともかく江戸川区のエライ方々よ、もうちょっとマジメにやってくれないだろうか。

むかしむかし、新田次郎原作の「聖職の碑」という小説があって映画化されたりもしたんだが、確かこの作品、子ども達が学校登山の途中に遭難するという話で、教師が発する「この子たちはわたしの命だ!」みたいな名セリフがあったと記憶している。そういうことを言える教師がいた、というか、「いたとしてもおかしくない」と考えられていた時代というのは、よく考えると凄い。

時代はすっかり変わってしまった。いまじゃ「聖職」という言葉も死語同然。親たちから尊敬されることもなく何かっつーと難癖つけられることばっかり多い教師の皆さんにしてみりゃあ、「子どもたちがオレの命、だって? んなわけねーじゃん。もうやってらんねーよ」みたいな気分になってもおかしくないとは思う。

思うんだが、しかし仮にも教育に携わっている人たちである、どっかに「この子たちはわたしの命だ!」みたいな思いがカケラでも残っていたとしたら、やっぱ「ちょっとこの時期、学校行事には慎重を期していきたいよネ」という発想になるんではないか。いや、やっぱり、もうこういうことを期待するのは完全にないものねだりなのか?

あえて問いたいッ。江戸川区の公立学校の先生方、それから教育委員会のみなさん、区内の子どもたちは「あなたがたの命」ですか? ・・・・・・あぁ違いますかそうですかヤッパリねorz

 【追記】

誰に話をもっていっていいものやらよくわからんので、とりあえず教育委員会のエライ人たちにイヤミを言ってみたのだが、せっかくだからメンバーの方々のお名前を記しておこう。

委員長 土田アイ子(元公明党区議会議員) 月額報酬31万1千円
委員長職務代理者 吉野弘保(保護者) 月額報酬25万2千円
委員 松原秀成(元校長) 月額報酬25万2千円
委員 早川大府(医師) 月額報酬25万2千円

データは江戸川区議・上田令子氏のブログから引かせていただきました。多謝。ここでも教育委員会サイドの「いや別に問題ないから俺らなんもしないよ」(意訳)という考え方が示されているので、関心のある方はぜひ読まれたし。

それからイヤミついでにもうひとつ、いや二つ言っておく。

俺は公明党や創価学会に偏見はなくて、世間にはイロイロいう人はいるけれども、いやけっこう貧乏人・弱者のために頑張ってんじゃねーの、という印象があったのだが、この区議OGの土田アイ子という人がこんな委員会の長にデンとおさまっているのをみて、「あぁやっぱり政権与党に入ったりいろいろあったせいなのか、公明党も権力側にいっちまったのかナ、残念だな、貧乏人の味方だった古き良き公明党よサヨウナラ」という思いを禁じ得ないのだった。

あと、この松原秀成という方は明らかに教育者でおられたようだから敢えて言っておくが、少なくともこの方の教育理念のなかには「この子たちはわたしの命だ!」といった語彙はなかったのであろう。まぁそんなこと考えてる先生は、功成り名を遂げて教育委員にまでご出世なさるなんてこたぁないんだろうけどね、このご時世。
 【追記】

なお、その後、いろいろ見て回っていたら、公園内で比較的高い数字が出たのはごく一部、みたいな報告をしているブログ「teatime別館 船橋  市川 ガイガー専用」がみつかった。引用させていただく。

アンデルセン公園での測定結果について



5.8μ㏜/hが出たと数値が独り歩きして

YAHOOのトップニュースにまでなっていますが、

広場や芝生、アスレチックなど、公園内は近隣と同じ線量です。



昨日も幼稚園の遠足で沢山来場されていましたが、

入園者が遊ぶ場所や、芝生、空間で5μは出ておりません。



アンデルセン公園の方に直接お会いしてお話を伺いましたが、

芝を強めに狩り込むなど普段から対策を講じられています。



昨日の測定で、主にお子さんが遊ぶであろう場所の線量は

じゅえむタワー前広場中央 100㎝ 0.19~0.20μ㏜/h

アスレチック ダイナミックコース 0.14~0.16μ㏜/h

フードショップ前 0.13~0.14μ㏜/h などです。



ただし、茂みの木の根元などには、局所的に高いところが見受けられます。



お弁当の前には良く手を洗うなど、そこだけはご注意ください。

ということで、「どうしてくれるッ! 取り返しがつかんだろ」といきり立つほどの話ではないことがわかってひと安心。こういう情報はたいへん助かる。ただ、「何でわざわざ行くんだよ!」という疑念を拭い去ることはできないのは変わりない。