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年来の胃酸過多体質で、とりわけ深酒した翌朝とかは空腹にもかかわらず吐き気がこみ上げて胃液か何かを嘔吐することたびたび、というワケで、このあいだ特効薬としてのガスター10でも買おうと調べてみたのだが、ふむ、なんと一錠150円とか、そんな金を払わんと買えないということを知ったのだった。

医者にいって処方してもらえばそんなイクスペンシブでもないようなんだが、いったいどうなっておるんだということで、ちなみにいろいろとググってみると、なんと、個人輸入扱いでアメリカとかに注文すれば、ガスター10クラスのいわゆるファモチジン錠は一錠15円とかで買えるらしいということがわかった。なんと十倍だぞ!

とゆーか、そもそも国内の店舗からは通販では買えない。たしか数年前だったか、「副作用のある薬なので」みたいな理屈で、薬剤師のいるところでの対面販売じゃないとガスターは買えないみたいな通達だか何かが出たという記憶がある。そのあおりでこんなことになってるのだった。

あのな~(怒)と思う。

時代の流れというものを見るに、この国は長期的には「自分のことは自分でなんとかしろ」的ベクトルに加速度的に進んでいるらしく、まぁいわゆるアメリカ流の自己責任重視の世界に突入しつつある、ということはオレなんかでもわかる。それこそ、「平伏してついてくりゃ一生面倒みてやるゼ」といっていた企業社会も、いまじゃ「あ、あんた明日から来なくていいから」的なことも辞さないビジネスライクなメンタリティに染まってしまった。

くそー、しょうがねえ、そっちがそうくるんなら、まぁオレも無い知恵しぼって「自己責任」とやらの世界で何とか生き延びてやるゼ、くそっハードボイルドだなー、ほんとはそんなんじゃなくてマッタリいきたいのによぉ(泣)もう(←いまココ)という状況になりつつあるわけだが、しかし、なんだこの「薬価10倍」というのは! この部分だけ思いっきりパターナリズム全開で「いやー副作用出るとまずいからネ、シバリかけてそんな簡単に入手できないようにしとくネ」って、オイオイ、こっちに選択を与えねーで「自由な世界」が聞いて笑わせるじゃねーか!

ことほど左様に、この国の政治というのは場当たり主義なのである。しょうがないので、ネット経由で個人輸入扱いのファモチジン錠を取り寄せる。ファモチジン20mgの錠剤(=ガスター10の2錠相当)×25のパックをふたつ。注文一週間ほどで届いた。これで20ドルちょっと。

なんかもうオレたちは自分で知恵しぼってサバイバルせにゃなかなか厳しい時代に突入しつつあるらしい。と思う今日このごろ。