ネットを徘徊していたら、こんな替え歌があるのを知った。作者はモノディアロゴスなるブログを開いておられる方で、「麦と兵隊」のメロディで歌う替え歌だそうだ。「徐州徐州と人馬は進む・・・」というあれだな。

名づけて「原発難民行進曲」。とても良く出来ている。怒りや諦念をメロディに乗せて伝える。これはいつの世も変わらぬ民草の営みである。これで少しは希望があれば、と思うけれども、そうはいかぬが浮世の常。これはとても切ない。

  1
    除染除染とだれもが叫ぶ 
    除染終われば住みよいか
    思いあぐねて振り返りゃ 
    原発夕陽に照り返る
    あゝ無念の浜街道

  2 
    ライトを頼りに夜道を行けば
    いとし我がベコ慕い寄る
   「すまん、すまん」と撫でてはみるが 
    いつまた会えるか分からない
    涙こらえて 星空仰ぐ 
 
  3 
    今日も晴れ行く相馬の空を
    雲雀悲しく鳴いている
    遠く見ゆるは国見の山か 
    山菜取るのはいつの日ぞ
    婆さま(ばさま)すまねえあの世で探せ

  4 
    眼(まなぐ)上げれば百尺観音 
    今日も静かに笑ってる
    馬鹿な民草(たみくさ)哀れんで
    独り平和を祈ってる
    蓮(はす)の清(すが)しさ美しさ 

  5 
    行けど進めど道なお険し
    業の深さよ惨めさよ
    安楽・利便の後のみ追って 
    袋小路に迷い込む
    原発難民どこさ行ぐ