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金環日蝕観測、無事終了。

東京あたりでは300年後まで見られないというので、いちおう見ておいた。
雲ばっかりで、あんまりよくわかんなかったけど。

で、なんか外にでてみると、その辺の道端で、老いも若きも上をポカンと見ているわけである。みんなおんなじ方向をむいて。

よく考えると、この国から「一家に一台のテレビを家族全員で囲む」というような光景は絶えて久しく、もちろん力道山のプロレスを街頭テレビで何百人もの人々が一喜一憂しながら観戦する、などというのは今は昔の夢物語。しかし見よ、なんとこの2012年の日本に、かつてのあの情景が甦った!

すっかりスレッカラシになっちまって、何があっても「ああ、そう」で済ませがちな俺たちではあるんだけれど、どっこい、こういうプリミティブなスペクタクルには、まだまだ心が動いちまうんだよな。

考えようによっては、これは「まだまだ俺たち終わってナイヨネ、朽ちてないよネ」というお話として受け止めることもできるんではないか。日頃はネガティブ思考をモットーとする俺ではあるんだが、今日ばかりは大甘の感想。