これも良い本だったなー。これも不確かなんだが、山村にも商品経済が入り込んでいった時代、そのトレンドをつかんで裕福になっていった家にたいして「ほら、あそこの家はオサキ使ってるから」的解釈が施された、みたいな記述があったやに記憶している(例によって現物行方不明のため確認不能w)。なるほど負け惜しみっつーか、なんか釈然としない事態をどーにかして合理化したいとゆー我々愚者のおもいが、こういう民俗の根っこにあったりするのかもなーと思ったことであった

日本の憑きもの―社会人類学的考察 (中公新書)

日本の憑きもの―社会人類学的考察 (中公新書)

  • 作者: 吉田 禎吾
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 新書

 初版は1972年。昨年、中公新書創刊1500点記念で復刻されたものです。十数年前に手にして「名著だなあ」と感じ入った本ですが、いつのまにかなくしてしまって残念に思っていましたから、再び入手して感無量でした。

 どんな本かというと、かつて日本にはオサキやイズナ(見た目はイタチみたいなもののようです)といった霊的動物(?)を操って、人を病気に陥れたりする家筋があったっていうんですね。これは人類学者による、そのフィールドワーク。学術色の濃い本ながら、つい最近まで(というと大げさですが)、この種の奇譚が事実として語られていたんだなーと思うと日本民俗の奥深さみたいなものを感じてしまうのです。(2000/2/10記)