まさにここに書いた通りで、オレの平田篤胤イメージを根本的に変えてくれた本。篤胤のことなどほとんど知らんオレだが、勝手なことを言わせていただけるなら、この本でみるかぎりでは現代のUFO研究家とかフォーティアンと、まぁそんなに違わねーんじゃねーか、みたいな。
国学者・平田篤胤といえば江戸末期の国学者。復古神道の大立者で、「偉大なる神国日本」のイデオローグですね。単なる頑固ジジイ、みたいなイメージあったんですが、この本で見方変わりました。
彼がある日、妙な子供の噂を聞くわけです。この小僧、「天狗」に導かれて「仙界」に赴き、修行を重ねてきた、という。そこでは仏教イコール邪教。敬神の念篤き「山人」(仙人みたいなもんですか)が日々修行を積む世界がある--。
本書はその子供、寅吉への、いわばインタビューの記録。根掘り葉掘り仙界の話を聞く篤胤たちの、その嬉しそうな事ったらない。冷静に考えると、篤胤さん、妄想癖のある子供のホラ話に(よろこんで?)引っ掛けられているような気もするけど、でもいいんですよ、何かほほえましくて、ホノボノして。こうやって共同幻想っつーものが生まれるんだなあとつくづく思います。(2000/2/7記)
国学者・平田篤胤といえば江戸末期の国学者。復古神道の大立者で、「偉大なる神国日本」のイデオローグですね。単なる頑固ジジイ、みたいなイメージあったんですが、この本で見方変わりました。
彼がある日、妙な子供の噂を聞くわけです。この小僧、「天狗」に導かれて「仙界」に赴き、修行を重ねてきた、という。そこでは仏教イコール邪教。敬神の念篤き「山人」(仙人みたいなもんですか)が日々修行を積む世界がある--。
本書はその子供、寅吉への、いわばインタビューの記録。根掘り葉掘り仙界の話を聞く篤胤たちの、その嬉しそうな事ったらない。冷静に考えると、篤胤さん、妄想癖のある子供のホラ話に(よろこんで?)引っ掛けられているような気もするけど、でもいいんですよ、何かほほえましくて、ホノボノして。こうやって共同幻想っつーものが生まれるんだなあとつくづく思います。(2000/2/7記)
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