大相撲秋場所も終わりましたが、ブルガリア出身の琴欧州があわや優勝、の快進撃をみせたようですね(ふだん相撲そのものは見てないのでニュース経由の情報しか知らんですがw)。

で、これもいささか旧聞に属するですが、この土曜日のTBSの「ブロードキャスター」みてて、驚きました。ながら試聴だったのであやふやですが、確かブルガリア時代のアマレスの指導者が曰く、若き日のカロヤン(琴欧州の本名・笑える…)は日頃から空腹に悩まされていて、ある日、建物の屋根の上にのぼるや、そこらにいたハトをつかまえ、焼いて食っていた、というんですな。

うーん、なんとも豪快な野生児ぶりであり、ハングリー精神であります。きょうび相撲界で日本人力士の陰が薄いというのは散々言われることですが、やっぱりこういう人間にはかなわんでしょう、つまり体格差云々以前に「何としてもこの世界で食っていくしかない!」的な気迫があるかないか、もうその出発点で、我々日本人とハングリーな彼らとの間では大差がついておるんではないか。

我々の世界はもう、景気がどうのこうのとはいいますが、何というか実際には飽食の世界でございますから、何にせよ努力や辛抱が必要なことは「そんなかったるいことやってらんねーよ」的に退けられておりますからね、いやこれは自戒を込めて言っておるんですが。

なんか寂しいけど、まあそれがこの平成ニッポンの実相でもあるんでしょうね…。