というわけで、サッカーW杯、日本代表は「まぁ何とか勝てるだろう」と言われていたオーストラリア相手の初戦で1-3の無惨な逆転負けを喫しました。終わってみれば、体格差が如実に出たかたちで、前線にでかく放りこまれたボールがこぼれたところを抑え込まれ、ねじ込まれる、という、一昔前までよくあった敗戦パターンに持ち込まれてしまいました。

まぁ素人が評論家づらして言うのもナンですが、日本サッカーはスピードと正確なプレーで体格的なハンデを克服しつつあったような気がしていました。が、必死になった相手が開き直って「ロングボール放りこみ」という原始的戦法で押し込んでくると、やっぱりそこで力負けしてしまう。力任せの敵を柳に風と受け流し、テクニックで翻弄する――といった域にはまだまだ達していなかったのですね…。

いや、あるいはテクニック的には相当なレベルに達しているのかもしれないが、今回の試合でいえば同点にされて以降、動転してまともなプレイができなかったような気もするなぁ。そうすると、こいつは(ありがちな精神論になってしまうけれど)「精神力」の問題だったのかなぁ。メディアとかで「サムライブルー」みたいな単語が躍っていたけれど、あれは戦場で白刃の下を生き抜くサムライたちの姿ではなかったよなぁ。まぁともかく、今度は格上の対クロアチア戦、勝てるとは全然思わないけれど、いってみれば彼らは全然さえない我々凡人にとってのヒーローであり、だからこそこれだけの注目を集める存在なのですから、ここはひとつ、せめてもの意地をみせてほしいものです。