世の中は北朝鮮のミサイル問題で大騒ぎの様相となっております。

日本海に向けての狂ったようなミサイル乱射、どこか大向こう(アメリカ?)を意識したパフォーマンスめいたところが「さすが北」と思わせますが、しかし笑い事ではありませんね。

筒井康隆の小説に

霊長類 南へ

霊長類 南へ

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1986/04
  • メディア: 文庫

というのがあります。この小説の中で中国はひょんなことから核ミサイルを誤射してしまうのですが、このミサイル、どこへ飛んでいくかわからない、さあ大変というブラックなシーンがあったような記憶があります。当時(70年代でしたね)の中国の技術力に比すれば、あきらかに身の丈にあっていなかった核ミサイル、ちょっと危ないンじゃねーかという彼一流の冷たい笑いがそこにはありました(あ、いや、今の中国は有人宇宙ロケットも上げてますから、たいしたもんだと思いますよ、エェ)。

北のドーカツのロジックはみえみえですが、北のミサイルも「どこ飛んでくかわからない」的不安感を感じさせる。ひょっとして、どっかでミサイルによる被害でも出たらアメリカも引っ込みがつかないでしょうし、偶発戦争ってこともあるんじゃないか。危ない火遊びですよ、これ。