カテゴリ: UFO

11月25日に開催される「第二十七回文学フリマ東京」に向け、おそらく日本でも唯一ではないかと思われる円盤・超常同人誌「UFO手帖」の新刊――その名も「UFO手帖3.0」の編集作業が急ピッチで進められている(そうです)。

オレ自身1本原稿を書いているということもあって今回の新刊が多くの円盤ファンの手に渡ることを祈念しているのだが、前もっての景気づけというような願いも込め、今回は昨年11月刊行の既刊「UFO手帖2.0」にオレが書いた原稿「この円盤がすごい!1962年版」を再録してみようと思う。

ちなみに「この円盤がすごい!」というのは連載シリーズのタイトルで、「円盤の事件にもいろいろあるけども、オレ的にイチオシの凄いヤツっていうとコレだよね」的な事件を同人が持ち回りで書いていくという企画である。というわけで今回の新刊にはどんな事件が登場するンであろうか乞うご期待!!デアル。

【注】なお以下のテキストはPCの隅っこに転がったのをコピペしたヤツで、ひょっとしたら掲載したのと微妙に違っているかもしれない。あと、適宜リンクなんかも貼ってみた




★この円盤がすごい!1962年版 『リヴァリーノ事件』

すごい円盤事件とは何か。個人的には「家族が自分の面前で円盤に攻撃されたり掠われたりしているのに為すスベなし」という事件がイチバンだと思う。

自分が被害者だったら、「ま、しょうがないか」といって諦めもつく。しかし、家族がヤラレているのに自分は無力、というのはキツイ。こういうトラウマは癒やしようがない。

AVビデオでは「夫の目の前で人妻がなんかされてしまう」というストーリーは定番であるらしい(よく知らんがw)。これなんかも、「家族の面前」的シチュエーションが如何に人間の内面の深いところをえぐってくるかの証左と言えよう。

そこで、円盤方面における「家族の面前」事件である。円盤ファンがまず思い浮かべるのは、息子の目の前でオヤジが円盤に撃ち殺されたという「エイモス・ミラー事件」だろう。ただ、これは根も葉もないデマだったことが明らかになっている

だが「捨てる神あれば拾う神あり」で、インチキとは決めつけがたい事件も無いわけではない。今回取り上げたいのはその一つ、「リヴァリーノ事件」である。

事件は1962年8月19日から翌日にかけて起こった。舞台は、ブラジル・ミナスジェライス州の州都・ディアマンティーナ近郊にある、ドゥアス・ポンテスという集落である。ここに、リヴァリーノ・マフラ・ダ・シルヴァという男がいた。川底とかをさらって屑ダイヤを拾う仕事をしている労働者である。(年齢はハッキリしない)。

住んでいたのは、電気も通じておらず、ラジオや時計すらない小屋のようなあばら家だった。彼は前年に妻を亡くし、12歳のライムンドを頭に2歳の末子まで、3人の子供を男手一つで育てていた。以下の顛末は、この長男の証言に拠る。

 ――19日の深夜、就寝中に目がさめたライムンドは、寝室を何者かがうろついているのに気づいた。前後して父親のリヴァリーノも目をさます。身長は1メートル足らず。人影は中空を浮遊するように動き回り、子供たちの寝姿をのぞきこんだりしたあと、戸外に出て行った。

 事件はここから奇怪な展開をみせる。屋外から「あれがリヴァリーノのようだな」としゃべる声が聞こえてきたのである。父親は「誰だ!」と叫んだが、答えは返ってこない。さらに「お前を殺してやる」という声。怖くなった父親が祈りの言葉を口にすると、追い打ちをかけるように「そんなことをしても無駄だ」と言う。それきり何者かの気配は消えた。流石に彼らは一睡もできなかったという。

 怪異はなおも続く。一夜明けた20日の朝、ライムンドは馬の世話をするため外に出た。すると戸口の前に、ややつぶれた感じのボール状の物体が2つ浮かんでいた。一つは黒、もう一つは白黒のまだら模様。直径はいずれも40センチほど(直径1メートルとする資料もある)。ともにアンテナ状の突起と、尻尾のようなものがついていて、シューシューというような奇妙な音を立てていた。背後からは、火か、あるいは強烈な光のようなものを発していた。

 仰天したライムンドが父親のリヴァリーノを呼ぶと、2つの物体は合体し、黄色い煙のようなものをつむじ風のように吹き出した。息子に「来るな!」と叫んだ父親は、アッという間にその煙に全身を包まれてしまう。ライムンドは夢中で煙の中に飛び込んだが、嫌な臭いがしただけで、父親の姿は見えない。やがて煙は失せたものの、そこには奇妙な物体も父親の姿も無かった。周囲の地面はチリひとつなく、まるでホウキで掃かれたかのようだった。

 慌てて付近を探し回るが、父親はみつからない。やむなくライムンドは警察に届け出る。ディアマンティーナからやってきたウィルソン・リスボア警部を中心に、捜査が始まった。だが、近くで人間のものらしき血痕がみつかったのを除けば、不審なものは何も発見されなかった。警察犬も投入されたが、行方は杳として知れなかった。

 当然ながら、警察はライムンドの証言を疑った。貧乏暮らしに嫌気がさした父親が子供たちを捨てて失踪したのではないか。ライムンドが何らかの理由で父親を殺し、遺体を隠したのかもしれない。あるいは、ライムンドは父親が何者かに襲われたのを目撃し、ショックのあまり妄想にとりつかれたのではないか、等々。だが、親子の仲は良かった。リヴァリーノが誰かの恨みをかっていた様子もない。

 ライムンドは警官や判事、医師に何度も事情を聴かれたが、証言は一貫していた。ジュアン・アントゥネス・ド・オリヴェイラなる医師も、「栄養失調ではあるが、精神的な異常は認められない」という診断を下した。

ちなみにオリヴェイラ医師は、念のため、彼を試すトリックも仕掛けている。全身を布で覆って横たわり、「死体」のフリをした人間の前に彼を連れていき、「これが君の父親だ。君はウソをついたね」と問い詰めてみたのだ。しかし、ライムンドは「あの<ボール>がお父さんを返してよこしたんだね」と言うだけで、証言を翻すことはついぞなかった。

 一方、この事件に関連して、ディアマンティーナで司祭をしていたホセ・アヴィラ・ガルシアは、郵便局に勤めるアントニオ・ローシャなる人物から奇妙な話を聞いた。リヴァリーノ失踪の前の週、彼の家の上を2つの「火の玉」が旋回しているのを見た、というのである(19日の夕方だとする記録もある)。

 リヴァリーノの同僚二人が数日前、彼の家の前で身長1メートル弱の生きもの2体が穴を掘っているのを見たという情報もあった。2体は、目撃されたのに気づくと茂みに飛び込み、ほどなくそこから赤い物体が飛び立った、とされる。ただ、この目撃をしたのはリヴァリーノ自身だったという別伝もあり、何だかあやふやである。それに、穴を掘っていたのならその痕跡が発見されて然るべきだ。この目撃談はあまり信用すべきではないかもしれない。

 事件は「ディアリオ・デ・ミナス」「トリビューナ・ダ・インプレンサ」といった地元紙が報道し、それらをソースに「APROブレティン」「フライング・ソーサー・レビュー」といった一流UFO誌も大々的に取り上げたが、最終的には迷宮入りする。

ただ、いささか気になる後日談がある。「エストレラ・ポーラー」なるディアマンティーナの新聞は、翌1963年5月10日、現場の近くでカーニバルの時期に(つまり2月末だろう)人骨が発見されたというニュースを報じた。そして、そこからは遺留品としてリヴァリーノのベルトが見つかった、というのである。

「なんだ、やっぱり犯罪か事故に巻き込まれたんじゃネ? ライムンドの証言は全部妄想でしょ」。こんなツッコミが聞こえてきそうだ。しかし、事件や事故を示唆する証拠は全く無かったわけだし、徹底的に捜索された筈の一帯から半年後に骨が見つかるというのもヘンだ。当時はDNA鑑定などなかったから、この骨がリヴァリーノのものなのかどうかもわからない。我々もまた、ここで「煙に巻かれてしまう」のである。

 ちなみに事件の主人公であるライムンドは、この後、孤児院に入れられる。その後半生がどんなものだったかは定かでないが、現地ブラジルの研究者によれば、彼は2001年に亡くなったらしい。文字も読めず、時計の見方すら知らなかったライムンド。とても内気な男の子だったというライムンド。事件の真相はともかく、重いトラウマを負ったであろう彼の生涯を思うと、そこは流石にしんみりしてしまう。

かつて「Spファイル」(注:「UFO手帖」の前身のエンバン雑誌)のサブタイトルで用いられた名言をここで援用するならば、UFOは「ちょっと、さみしい」のである。 (おわり)

raimundo

これはイタリアのアヤシイ雑誌にこの事件が紹介された際のイラスト。明らかに「盛っている」イメージカットなのだが、まあ許してやってほしい。



■参考資料
・南山宏『謎のUFO怪事件』 (広済堂文庫、1992)
・Pablo Villarrubia Mauso『LAS LUCES DE LA MUERTE』(Edaf, 2004)
・「Bizarre and Grotesque
・「URECAT - UFO Related Entities Catalog
・「Portal Fenomenum
・「URECAT - UFO Related Entities Catalog

 
mixiチェック

UFO関係の書籍で『宇宙人大図鑑』(グリーンアロー出版社、1997年)というのがある。著者は中村省三という人で、オレの知る限りではむかし「UFOと宇宙」という雑誌の編集とかをやってた人で、つまりこの世界ではけっこうな顔役の一人である。

で、この人の『宇宙人大図鑑』というのは、UFOの乗員と思われるエイリアンの出現事例を世界各地から集め、それぞれについてエイリアンのイラスト付きでその概要を紹介するという、なかなかユニークな体裁の本である。もちろんそういう本があることは知っていたが、ま、オレもそれほど熱心なUFOマニアでもないので(笑)これまで何となく買わずにきたのだった。

宇宙人大図鑑 (グリーンアロー・グラフィティ)
中村 省三
グリーンアロー出版社
1997-02



ところが、こないだAmazonでたまたまこの本のレビューを読んでたら、この本は英語の『The Field Guide to Extraterrestrials』という本をパクったものだと書いてある! 調べたら刊行年は『宇宙人大図鑑』より1年はやい1996年。著者はPatrick Huyghe。イラストはHarry Trumbore。

もちろん『宇宙人大図鑑』の最後のところにも参考文献としてこの本の名前は書いてあるんだが、自称「UFO問題評論家」(笑)としては、この手の「ネタの無批判的移入」という問題は「日本のUFO研究とポスト・コロニアリズム」というオレの年来のテーマにもつながってくる重要なポイントである(なのかYO?)。

これはちゃんと確認せねばならんと思って、Abebooksで英国版の『The Field Guide to Extraterrestrials』(New English Library)を買ってみた。以下、この「パクリ疑惑」についてリポートしてみたい。

さて、とりあえず両者を比較してみよう。

読者の参考のため、ここでは同じ事件を取り上げている両者のページを並べてみる。
(フラットベッドスキャナーで無理やり撮ったので見苦しいがそこは我慢せられよ)

p1

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ザッとみると、両者の構成はとてもよく似ていることがわかる。基本的に見開きの左ページに事件の概略、右ページにイラストが入る。

で、読者諸兄もすぐお感じになったと思うのだが、このイラスト、実に瓜二つである。『大図鑑』のイラストを描いたのは長谷川元太郎という、そこそこ名のある人だったらしく「それにしてはこの本のイラストは下手すぎ」などと言われてきたのだが、これはつまり「オリジナルのイラストを引き写して描いてください」みたいな注文を受けてしまったがゆえの悲劇だったのではないか。

ちなみに、いちいちお見せできないけれども両者で同じ事件を取り上げているバアイ、そのイラストはほとんど全部がソックリである。少なくともイラストについていえば『大図鑑』は『Guide』を完全にパクっている。

では文章はどうか、ということになるわけだが、例えばここに挙げた「ラーンゲナルゲン事件」では、内容はほとんどダブっている。必ずしも直訳しているわけではなく、構成し直しているあたりはそれなりの工夫もあるとは言える。控えめな言い方をすれば「全面的に依拠」って感じかナ。ちなみに両者でかぶった事例をザッと照らし合わせてみると、書いてある内容は相当に似ている(同じ事件だから似るだろうよ、という主張には一理あるにしても)。

そうそう、それからもう一つ、どっちの本もエイリアンの姿かたちを「ヒューマノイド」「アニマリアン(動物型)」「ロボット」「エキゾティック(異形型)」「アパレショナル(幽霊型)」などと分類しているのだが、こういう特殊な用語をなぜか両方とも採用している。オリジナルのアイデアだったら、少しはズレてくるんじゃねーかと思うんで、少なくともこの分類の枠組み自体は後発の『大図鑑』が丸パクリしているのだろう。

ちなみに、両者で取り上げている事件はどれだけダブっているのかを数字的に確かめてみると、以下のようになる。

『大図鑑』で扱ってる事件は68件。『Guide』は49件。
両方に載ってるのは37件で、『大図鑑』のみの事例が31件、『Guide』のみの事例は12件。


WS000319


これだけみると、「パクったにしても全体の半分ぐらいじゃん。ま、そんなに責めることもないんじゃネ?」的な言い方も不可能ではない。ただイラストについては全面依拠に近いワケだし、なかなか、それはどうなんだろうね。

もちろん、本の中では明記してなくても、この本の出版にあたっては『Guide』の著作権者に「かなりネタを使わせてもらいましたんでおカネのほうは支払わせてもらいますゼ」とかいってウラで話をつけた可能性もある。それだったら、外野でいろいろ言うのは野暮ということになるのかもしらんが、いやだがしかし、日本の読者の中には「おお、日本の研究者もなかなかイイ仕事してんじゃん!」とかいって喜んでた人もいたんではないか。としたら、ハッキリことわりもせずにかなりの程度パクってこういう本を作るのは読者への裏切りじゃねーか、という気もする。


もちろん昔は著作権という概念もハッキリ認知されてなかったろうから、テキトーに外国の本をパクってきたりしてたとしてもあんまり責めるベキではないのかもしれんが、ただオレがいつも言ってるように「横のモノを縦に直す」ばっかりでは進歩というものはなく、日本のユーフォロジーが「泣く」というものである。著名な研究家の方だろうが何だろうが、こっそりこういう仕事をするのは止めていただいて、今後は「出典」等をハッキリさせた仕事を心がけていただきたいものである。

なお、最後に『大図鑑』に掲載された事例の一覧表をつけておこう。

表中の「Guide頁」というのは、これに対応する記述がオレの持ってるNew English Library版『The Feild Guide to Extraterrestrials』だと何ページに載ってるかを示したものである。ちなみに『大図鑑』のほうは、原著には出てこないけれども有名な「アダムスキー」事案だとか「パプアニューギニア事件」「ソッコロ事件」とか、あるいはオレの好きな「イーグルリバー事件」とかを独自に採り入れてたりするし、そういう啓蒙的な姿勢は良かったんだけどね、と評価してあげたい気がないでもない。

あと、念の為いっとくと、原著はエイリアンの形態分類別に編集してるが、『大図鑑』のほうが時代順に事例を並べてるところは違います。




  日時 場所 事件名 形態 Guide頁
1 1947/7/4 米・ニューメキシコ州ロズウェル ロズウェル事件 ヒューマノイド小人型 22
2 1947/7/23 ブラジル・パラナ州ゴイオ・バング ヒギンズ事件 ヒューマノイド巨人型  
3 1947/8/14 イタリア・フリウリ県カルニ ヨハニス事件 ヒューマノイド小人型 38
4 1951/9/24 米・イリノイ州オーランド・パーク オーランド・パーク事件 アニマリアン両生類型 86
5 1952/9/12 米・ウェストバージニア州 フラットウッズ事件 エキゾティック モンスター 56
6 1952/11/20 米・カリフォルニア アダムスキー事件 ヒューマノイド人間型  
7 1954/9/10 仏・カルーブル デワイルド事件 タイプ3 ロボット 104
8 1954/11/1 伊・チェンニーナ チェンニーナ事件 ヒューマノイド小人型 24
9 1954/11/28 ベネズエラ・ペタレ ペタレ事件 アニマリアン 多毛哺乳類型 74
10 1955/5/25 米・オハイオ州ブランチヒル ブランチヒル事件 エキゾティック 異形型  
11 1955/8/21 米・ケンタッキー州ホプキンスビル ホプキンスビル事件 エキゾティック 84
12 1955/8/22 米・カリフォルニア州リバーサイド リバーサイド事件 アパリショナル 幽霊型 120
13 1957/11/6 米・ニュージャージー州エベリッツタウン エベリッツタウン事件 ヒューマノイド小人型  
14 1957/12/15  *注 ブラジル・ミナスジェライス州サンフランシスコ・デ・サレス ビリャス=ボアス事件 ヒューマノイド人間型 28
15 1957/12/16 米・コネチカット州オールド・セイブルック オールド・セイブルック事件 エキゾティック 106
16 1956/1 米・ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズ ナイアガラ・フォールズ事件 アニマリアン 哺乳類型 76
17 1958/12/20 スウェーデン・クリスチャンスタッド ドメステン ドメステン事件 エキゾティック ゼリー状生物 116
18 1959/6/26-27 パプアニューギニア・ボイアナイ パプアニューギニア事件 ヒューマノイド人間型  
19 1961/4/18 米・ウィスコンシン州イーグル・リバー イーグル・リバー事件 ヒューマノイド人間型  
20 1961/9/19 米・ニューハンプシャー州ポーツマス ヒル夫妻事件 ヒューマノイド人間型 30
21 1963/8/28 ブラジル・ミナスジェライス州ベロ・オリゾンテ ベロ・オリゾンテ事件 ヒューマノイド巨人型 54
22 1963/11/16 イングランド・ケント州サンドリング・パーク サンドリング・パーク事件 アニマリアン 鳥類型 94
23 1964/4/24 米・ニューメキシコ州ソッコロ ソッコロ事件 ヒューマノイド人間型  
24 1964/9/4-5 米・カリフォルニア州シスコ・グローブ シスコ・グローブ事件 ヒューマノイド人間型&タイプ3 ロボット  
25 1965/3/3 米・フロリダ州ブルックスビル リーブズ事件 ヒューマノイド人間型  
26 1965/7/1 フランス・バレンソール バレンソール事件 ヒューマノイド小人型  
27 1965/10/23 米・ミネソタ州ロング・プレイリー ロング・プレイリー事件 タイプ3 ロボット 100
28 1966-67 米・ウェストバージニア州ポイントプレザント ポイント・プレザント事件 アニマリアン 鳥類型  
29 1967/1/25 米・マサチューセッツ州サウス・アシュバーンハム アンドレアソン事件 ヒューマノイド小人型 88
30 1967/2/14 米・ミズーリ州ミラー郡 ミラー郡事件 タイプ3 ロボット  
31 1967/12/3 米・ネブラスカ州アシュランド シャーマー事件 ヒューマノイド人間型 20
32 1968/7/31 レユニオン島カフレ平原 レユニオン島事件 ヒューマノイド小人型 40
33 1969/5/4 ブラジル・ミナスジェライス州ベベドゥロ ベベドゥロ事件 ヒューマノイド 小人型と人間型 44
34 1970/1/7 フィンランド・イムヤルビ イムヤルビ事件 ヒューマノイド小人型 48
35 1970/8/19 マレーシア・ペナン島ブキット・ムルタヤム地区 ブキット事件 ヒューマノイド小人型 50
36 1971/8/17 米・カリフォルニア州パロスベルデス・エステーツ ダップル・グレイ・レーン事件 エキゾティック 114
37 1972/11/26 米・カリフォルニア州カッチェ・クリーク ケンドール事件 エキゾティック&ヒューマノイド人間型  
38 1972/10/11 米・パスカグーラ事件 パスカグーラ事件 タイプ3 ロボット 60
39 1973/10/25 米・ペンシルバニア州グリーンズバーグ グリーンズバーグ事件 アニマリアン 多毛哺乳類型 70
40 1973/11/10 オランダ・ユードン ユードン事件 ヒューマノイド小人型  
41 1973/12 ベルギー・ビルボルド ビルボルド事件 ヒューマノイド小人型  
42 1974/1/7 ベルギー・ワルヌトン ワルヌトン事件 タイプ3 ロボット  
43 1974/10/25 米・ワイオミング州ローリンズ ヒグドン事件 エキゾティック&ヒューマノイド人間型 64
44 1974/12/2 米・ウィスコンシン州フレドリック フレドリック事件 アニマリアン 多毛哺乳類型 78
45 1975/1/4 アルゼンチン・バイアブランカ バイアブランカ事件 エキゾティック  
46 1975/10/27 米・メーン州オックスフォード オックスフォード事件 ヒューマノイド小人型  
47 1975/11/5 米・アリゾナ州アパッチ・シトグリーブス ウォルトン事件 ヒューマノイド人間型  
48 1976/11/12 スペイン・タラベラ・ラ・レアル タラベラ事件 アパリショナル 幽霊型 118
49 1977/2/24 ドイツ・バーゲン・ビュルテンベルグ州ラーンゲナルゲン ラーンゲナルゲン事件 ヒューマノイド小人型 42
50 1977/9/15 ブラジル・リオデジャネイロ・パシエンシア パシエンシア事件 タイプ3 ロボット 108
51 1977/7/12 プエルトリコ・ケブラディラス ケブラディラス事件 アニマリアン 哺乳類型  
52 1978/5/10 ポーランド・エミルシン エミルシン事件 ヒューマノイド人間型  
53 1978/12/6 伊・トッリーリャ トッリーリャ事件 エキゾティック 80
54 1979/1/4 イギリス・ブルーストンウォーク ブルーストーンウォーク事件 アパリショナル 妖精型 92
55 1979/7/25 スペイン・ツリス ツリス事件 ヒューマノイド小人型 46
56 1979/9/25 米・アリゾナ州マラナ チャーコン事件 アパリショナル  
57 1980/11/13 イギリス・バーンサイド バーンサイド事件 ヒューマノイド人間型  
58 1982/3/22 米・バージニア州オーガスタ オーガスタ事件 ヒューマノイド人間型  
59 1983/4/30 フランス・ソスペル ソスペル事件 ヒューマノイド人間型  
60 1983/7 米・ミズーリ州マウント・バーノン マウント・バーノン事件 アニマリアン爬虫類型 82
61 1987/12/12 フランス・マルベシ マルベシ事件 ヒューマノイド小人型&人間型  
62 1988/5/13 プエルトリコ・オルミゲロス オルミゲロス事件 ヒューマノイド小人型&人間型  
63 1989/9/27 ロシア・ボロネジ ボロネジ事件 ヒューマノイド巨人型&タイプ3 ロボット 52
64 1990/8/31 プエルトリコ・ラグーナ・カルタヘナ ラグーナ・カルタヘナ事件 ヒューマノイド小人型  
65 1991/8 プエルトリコ・マグアヨ マグアヨ事件 ヒューマノイド小人型  
66 1993/6 イスラエル・カディマ カディマ事件 ヒューマノイド巨人型  
67 1993/8/8 オーストラリア・ビクトリア州ベルグラープ ベルグラーブ事件 アパリショナル 62
68 1996/1/20 ブラジル・ミナス・ジェライス州バルジーニャ バルジーニャ事件 ヒューマノイド小人型  

*注:『大図鑑』ではビリャス=ボアス事件は12月に起こったことになってるが、これは10月のハズである。『Guide』のほうもそうなっている。

そうそう、『The Feild Guide to Extraterrestrials』だけ取り上げてた12件ってナニよ?という疑問もあるかと思い、そちらも一覧表にしてみました。以下を参照されたし。


【参考】「Guide」のみ掲載の事例(洋数字は掲載頁)
1896/11/25 米・カリフォルニア州ロディ  66 ヒューマノイド
1951/5/15 オーストリア・ザルツブルグ  34 ヒューマノイド 小人型
1951/7   110 ロボット
1967/11/2 米・アイダホ州リリー 36 ヒューマノイド 小人型
1972/8/26 米・メイン州アラガシュ・ウォーターウェイ 32 ヒューマノイド 小人型
1972/8/28 アルゼンチン・ブエノスアイレス 26 ヒューマノイド人間型
1973or74 米・メリーランド州クックスビル 90 アニマリアン 昆虫型
1974/10/27 イングランド・エセックス州アヴェリー 72 アニマリアン 多毛哺乳類型
1975夏 米・コロラド州ラ・フンタ 18 ヒューマノイド人間型
1977/1/27 米・ケンタッキー州プロスペクト 102 ロボット
1979/11/9 スコットランド・ロージアン・リビングストン 98 ロボット
1986/5/29 アルゼンチン・ラパンパ・サンタローザ 58 ヒューマノイド巨人型

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というわけで、最近チマタのオカルトファンの間でちょっとした話題になっているのが松閣オルタ著『オカルト・クロニクル』である。

当ブログでも先にその読書感想文(?)的なものを掲載したばかりであるから改めて紹介することはしないが、幸い一時はAmazonからも本が消えたという噂もあるぐらい売れているようなので、今回は「祝!ベストセラー」企画(笑)として、今回の本には載っていないがオリジナルのサイトには掲載されているオカクロさんの記事「画家だって第三種接近遭遇する――レジャー星人ハウピ村事件 」に関して、オレがちょっと当たってみた新情報?を開陳することにしたい。

以下、この事件については、とりあえずは皆さんオカクロさんの記事を読んでいるという前提で論じていくこととしたい。

注:ちなみに現場の「ハウピ村」であるが、表記はChałupyであるらしく、しかしもちろんポーランド語は知らんので読み方はよくわからん。FORVOという各国語の発音を調べるサイトにいってみたら「ハウーペ」という風に聞こえたが、まあとりあえずオカクロさんの採用した「ハウピ」で通すことにしたい。


さて、詰まるところこの事件というのは、1981年8月8日夕、ポーランド北部のバルト海に面したハウピ村という保養地で、画家がエイリアンらしき2人組とその乗り物を目撃したという話であるが、そのキモは「このとき描かれた宇宙人の絵は<画家>が描いたハズなのに異様にヘタクソだった」という点にある(↓これが目撃者が残したとされるイラスト)

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この辺はオカクロさんも指摘しているが、いわゆるエイリアンに遭遇したという目撃者はそののち必ずといっていいほどイラストを描いてみるものなのだが、どういうわけか、マトモに──というかリアルにちゃんと描かれたイラストというのは事実上皆無である。


一説に「エイリアンは目撃者の画力を奪う特異な能力を持っている」(笑)と言われるほどで、だからこそ「じゃ、ちゃんとした画家とか絵心のある人が遭遇したらマトモなイラスト描いてくれるかな?」という期待が膨らむワケだが、しかし今回のチャレンジャーも画家だったハズなのに、またぞろヘタクソなイラストを描いてしまい、一敗地に塗れてしまった(orz) という話なのである

(実は過去にもヨハニス某という自称画家?がやっぱり遭遇体験をしてるんだが、そのときもイラストは「ヘタ」だった。詳しくはググられたし)


さて。


こないだふと思い出したのだが、先般購入して積ン読状態になっている『UFOs over POLAND』という本が手元にある。Piotr CielebiasというポーランドのUFO研究家が「どんなUFO事件だって、英語で書かなきゃ世界的にみたら存在しなかったのと同じことになっちゃうんだよなー」といって、ポーランドのUFO事件史を記した本である。

素晴らしい心意気である。あるけれども、スミマセン、例のエミルシン事件のとこをちょっと読んだだけで放置してましたゴメンナサイ。ま、それはともかく、「あッ、じゃ、この奇妙な事件のことも載ってんじゃネ?」ということで、今回パラパラめくってみた。そしたら、あった(48-50Pあたり)。で、わかったことを記しておく。

■ オカクロさんによれば、目撃者を「画家」だとする記述は、どうやらご覧になった資料の中では唯一中村省三著『宇宙人の死体写真集』だけが載せているようなのだが(ちなみにオレはこの本を持ってない。ま、安いからそのうちAmazonで頼むか)、このピョートルさんの本には目撃者は当時38歳の「Ryszard K, an artist from Warsaw」であった、という記述がある。ワルシャワから来たアーチスト。ふむ、ま、画家かどうかはともかくアーチストではあるらしい

■ ただこの本には、オレなんかもどっかで見た記憶のある上記の「ヘタッピーなイラスト」は載ってなくて、代わりにというか、この図版が載っていた(↓)


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念の為キャプションを訳しておくね。「1981年のヘル(訳注:地名)における議論多きUFO遭遇事件の模様を目撃者自身が描いた絵画 ©K・リスザード/カジミエール・ブコウスキー・アーカイブ」=なお人名は読み方テキトー=


如何でしょう。イマイチ鮮明でないんだが、これって上のイラストとえらく筆致が違うように見える。うまいのかどうかはよくわからんが、少なくとも「そんなにヘタでもない」ような気がする。エイリアンの造形なんて、東映動画のヒーローものあたりに出てきそうでなかなか良いのではないか。

がしかし、そう考えると、先にご紹介した「ヘタクソイラスト」って何だったの?ということになる。あれも目撃者が描いたのか? 誰か適当に作ったヤツじゃないのか? で、一番重要なのは、Ryszardさんが描いたのはコッチの絵で、さっきのヘタイラストじゃないということになったバアイ、「エイリアン画力破壊説」への反証が一つ挙がってきたことになる。のではないか?

■ この『UFOs over POLAND』の記述、事件のあらましについてはオカクロさんのと若干違うところもないではないが、まあおおむね合致している。ただ、加えて注目すべきことが一つ書いてあった。目撃者は「カメラを携行していたが、エイリアンを撮るのは忘れていた」(笑)ンだそうだ。そう、これもUFOにかんしてよく聞く話である。カメラを持っていた。なのに撮らない。というか「撮れない」のではないか。この辺にはUFO事件の本質に深く関わるものがあるとオレは睨んでいる。


というわけで、かえってナゾは深まったような感もある。

今回参考にした『UFOs over POLAND』という本であるが、この事件に関しては「Bzowski K.」という現地の研究家の調査をもとに記述しているようなので、本当はそっちの資料にじか当たりしたいところである。ただし、この人もたぶんポーランド語でばっかり書いてたンだと思う。ポーランド語ができて、かつUFOがお好きな方はぜひ何とかしていただきたい。

──あと、最後にひと言。このBzowskiさんは故人のようだが、UFOの調査資料はやっぱり没後に奥さんが処分して(笑)散逸してしまったらしい (ヽ´ω`)



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オカルト・クロニクル」といえば、もう何年前であったか、オレがウェブ上で偶然に遭遇したサイトであった。

一読、魅了された。オカルトという括りがいいのかどうかは知らんが、未解決事件や怪現象、奇人伝といったものなども含めてミステリアスなお話を世界各地から渉猟し、書籍・ウェブなどフルに活用して調べ上げた報告が山盛りである。

で、加えて特筆すべきはその主宰者・松閣オルタ氏の文体である。

そこにあるのは「ミステリーって大好きなんだよなー。けど、ま、オレもそんなマジで信じてるわけじゃないから」的な、いわば斜に構えた姿勢であって、謎に惹かれる自分を認めつつ同時に「そうそう簡単に信じてたまるか」的なツッコミを入れる。諧謔に満ちたノリツッコミ文体といえばよかろうか。そこに生じるのは自らをも客観視するところに生まれるユーモアというヤツである。

考えてみると「信じたい。が、信じられない」的なこの二律背反的感覚というのは、おそらくは子供時代に1970年代のオカルトブームの洗礼を受け、だが長じるにつれて「そうはいってもそんなのHOAXだよなあ」という「常識」に屈してきたオレなどの世代からすると、相当に普遍的なものがあるような気がする。だからこその魅力、ということになるのだろう。松閣氏はしばしば読者に対して「諸兄」などと呼びかけているのだが、多くの人々が「あぁオレもその<諸兄>の一人だわ」と思ったであろうことは疑いない。

そんなクオリティの高いサイトであるだけに、オレなども以前、これは本にするべきだなどとツイッターに書いていたのだが、今回それが本当に本になってしまった。


ほとんどはサイトの記事の再録ではあるのだが、寄る年波で老眼が進み、かつ眼精疲労に悩まされているオレなどからすると紙ベースの本はやっぱり読みやすいし、そもそも細かい内容は忘れてしまっている(笑)。書籍化は実に慶賀すべきことである。

で、感想文などと称してはいるが、なんかここまで書くのに疲れてしまったのでもう内容には触れないけれども(笑)「この世界の現実はほんとうに現実なのか。そこには何かまだウラがあるんじゃねーか。だがそうそう簡単には納得しねえからな証拠だしやがれこのヤロウ!」などと心中に思うところのある人はぜひ読んで頂きたい。そこには「現実ならざるもの」へと至る極めて細い糸がいまだ奇跡的に残されている、ようにも見えるから。

なお、「あ、わりぃ、オレはサイトで済ませるわ」という人もいるかもしらんが、著者の今後の調査活動の継続を願うのであれば「お布施」的に書籍を買うがよろしかろう。取り上げている項目についてはアマゾンのサイトなんかでも見られるけど、以下、参考のために目次だけ掲載しておこう。



もくじ
はじめに
――信奉者はタフなロマンを! 信奉者の敵は懐疑論ではなく安易な否定論だ!

ディアトロフ峠事件
――ロシア史上最も不可解な謎の事件

熊取町七名連続怪死事件
――日本版『ツイン・ピークス』の謎

青年は「虹」に何を見たのか
――地震予知に捧げた椋平廣吉の人生

セイラム魔女裁判
――はたして、村に魔女は本当にいたのか……

坪野鉱泉肝試し失踪事件
――ふたりの少女はどこへ消えたのか……

「迷宮」
――平成の怪事件・井の頭バラバラ殺人事件

「人間の足首」が次々と漂着する“怪"
――セイリッシュ海の未解決ミステリー事件

「謎多き未解決事件」
――京都長岡ワラビ採り殺人事件

ミイラ漂流船
――良栄丸の怪奇

科学が襲ってくる――
フィラデルフィア実験の狂気

岐阜県富加町「幽霊団地」
――住民を襲った「ポルターガイスト」の正体

八丈島火葬場七体人骨事件
――未解決に終わった“密室のミステリー"

獣人ヒバゴン
――昭和の闇に消えた幻の怪物

ファティマに降りた聖母
――7万人の見た奇蹟

赤城神社「主婦失踪」事件
――「神隠し」のごとく、ひとりの女性が、消えた


で、オシマイに書き残したことを若干。

■ これはアマゾンレビューなんかにも書いてた人がいたが、特に事件モノについての記述というのは得てして「ゲスい」感じに陥りがちなのだが、著者はその辺なかなか抑制が効いていて、ふざけた感じの文体とは裏腹に実は倫理感の高い方だとオレはにらんでいる。そういう意味でもオススメ

■ 著者はイラストの才もお持ちのようで、ウェブ版をみると美麗なイラストを多数掲載しておられる。書籍版のほうではさすがにそういうビジュアルは(一部小さく載ってるんだが)ほとんどプッシュされておらず、まずは書籍を買ったという方もサイトをお訪ねになると良い。本に載っていないネタもいっぱいあるし

■ オレからすると、今回の書籍にはあんまりUFOネタが出てこなかったのが残念であった。が、「UFO冬の時代」なので編集者目線からするとその辺は仕方ないのかもしれない。続刊があればヨロシク、といったところであろうか

■ 編集者といえば、オレが買った初版では冒頭のまえがきでいきなり文法的にヘンな言い回しを発見したのだが、編集者とか校閲とかはゲラの最初の数ページぐらいはちゃんと気合入れて読むものではないのか(途中でダレるのは理解するw)。「本が売れねーんだYO! 労働強化されてンだYO! 徹夜続きなんだYO! それどころじゃねーんだYO!」ということなのか

■ これはどうでもいいことだが、参考資料の項目にオレのこのサイトがチラッと載っていて、こんな人外魔境サイトにまでいちおう仁義を切って頂いたというところからして著者は人格者であるに違いない

(おわり)

























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これは前々から再三書いているところであるが、世界的UFO研究家、ジャック・ヴァレの邦訳書は我が国では何故かほとんど刊行されていない。

その数少ない邦訳本のひとつが『人はなぜエイリアン神話を求めるのか』(1996年、徳間書店)であるわけだが、これがまた原著『Revelations』から「結論 Conclusion」と「補遺 Appendix」を端折ったヒドイ抄訳本である。そのあたりの話は以前このエントリーに書いた。



そのときには「補遺 Appendix」の内容を紹介させていただいたワケだが、今回はこの本の「結論 Conclusion」ではヴァレがどんなことを言っていたのかを書いてみたい。

欠陥だらけのこの邦訳書であるが、それでもずっと読んでいけばヴァレの問題意識というのはおおむねワカル。つまり、「米政府はひそかにエイリアンの円盤を回収している」などといった話を吹いて回る研究者は実は「騙されている」。そして、そんな連中を裏で操っているのはまさにその米政府ではないのか──。

さて、そうした議論を踏まえての「結論」となるわけであるが、ヴァレは冒頭、「米当局は既にエイリアンとコンタクトしている」といった主張を唱えてきたロバート・ラザーやビル・クーパーといった人物の信憑性が、今や見る影もなく失墜してしまっていることを指摘する。たとえばこんな風に。


ロバート・ラザーはさまざまな研究家にその身辺を徹底調査された。その結果、最初にジョン・リアが「最も信頼すべきソースだ」と彼を評していたことがウソかと思われるほどに、その信用は地に墜ちてしまった。それは単に彼が売春容疑で起訴された、というだけの話では済まなかった――彼は「スイカズラ農園」という売春宿の共同経営者でもあったのだ! 物理学者であり、ロス・アラモスの施設の技術顧問だという彼の立派な経歴は、これで雲散霧消してしまったのだ。


さて、そこで発せられるのは次のような問いだ。


もし解剖とか墜落した円盤だとかについてのウワサが全く事実無根だとしたら、そうした欺瞞を広めたのは誰なのか? そしてここで再び問いかけなければならないのだが、そのような欺瞞が最終的に目指しているゴールとはいったい何なのか?


このような問いに対し、ヴァレが「とりあえずの回答」として挙げているのは次のようなものである。

過去30年かそこら、CIAやNRO(アメリカ国家偵察局)、空軍といった米国政府の機関がUFO現象を研究しようという大がかりな試みを継続してきたものと仮定しよう。ただしそれは「この問題を解明しよう」という試みではなかった。何となれば、その解明というのはわれわれの科学をもってしてはなお不可能なものであるからだ。そうではなく、その試みというのはこの現象を他の何かを隠す隠れみのとして利用しようというものであった。

ではそこで「隠されているもの」とは何か。ヴァレの考えは明快である。彼は──個人的には如何なものかと思うのだが──米政府は「人間を眠り込ませてしまうような心的効果や敵国軍に身体の麻痺や幻覚をもたらす機器を搭載する」円盤を実際に作っており、そうした秘密兵器を隠蔽するためにUFOのウワサを利用しているのだ、という。

もしそのような乗り物がドリームランド(訳注:いわゆるエリア51の別称)で試験されているのだとしたら、その隠れみのとしてUFO現象以上に適当なものはあるだろうか? こうしたペテンを広めてやろうというのなら、その宣伝役として「地球外の生命体は今まさに地上に降り立とうとしている」と確信している筋金入りのビリーバーのグループ以上にふさわしい人たちはいるだろうか?



ここでヴァレはちょっと寄り道するかたちで有名な「ロズウェル事件」に触れ、ロズウェルは原子爆弾が置かれた最初期の空軍基地であり、そこでトップシークレットに属する極秘プロジェクトがバルーンなどを用いて行われていた可能性は非常に高い、という。

本物の破片から目をそらすために卵型をした機材を砂漠に置いてきたり、死んだエイリアンに擬した小さな人形を数体ばらまいてくるというのは、決して難しい仕事ではない。

彼はこんなことまで言っており、それは流石にどうかと思わんでもないが、つまりここでも「空飛ぶ円盤」を持ち出すことで米軍は極秘実験をカモフラージュしたのだろう、というのがヴァレの見立てだ。

しかしながらユーフォロジーの世界では、「米政府とエイリアンの結託」といったストーリーが強く信じられてきた。これを批判し続けてきた結果、ヴァレがどんな目に遭ったかというと、「奇妙な教条を掲げたUFO界の偉そうなリーダーたちは、私をET信奉者たちのこざっぱりしたガーデン・パーティーに闖入した悪名高きスカンクのように扱いはじめた」のだそうだ!

こうした経緯もあるのだろう、ここでヴァレは、政府当局もなかなか悪辣だが、そんな怪しげな話にすぐさま飛びついちまうUFO研究家たちのほうにも問題大アリだろうよ、とばかりに批判を加えている。彼らはいちいち情報の裏を取るようなことはしない。


近年のUFOコミュニティでは、ひとかどの人物と認められるかどうかは、ひとえにいわゆる「機密情報」にアクセスできるかどうかにかかっている。いかなるユーフォロジストも、ネタを出してくれる魅惑的で秘密に包まれたニュースソースから関係を打ち切られることを恐れるあまり、そのような素材にあえて疑問を呈するようなことはしなくなってしまったのだ。


次いでヴァレは異星人の来訪を唱える人々とアメリカの極右勢力との間の連関を指摘しており、そこにも当局の何らかの関わりがあることを示唆しているが、ま、これはあまり深掘りされてはいない。


さて、この「結論」の最終部に至って、ヴァレはこう主張する。


この分野に正気を取り戻すためにまずわれわれが始めるべきことは、検証可能な「事実」に立脚すること、である。


「われわれは今まさに外宇宙で新たなる敵と遭遇せんとしている」という考えは、底知れない力を秘めている。そして、一見したところ不可思議にみえる数多くのものごとは、そうした力を求める人類の欲望が生み出したものだということで説明がつく。「9機の空飛ぶ円盤がラスベガスの近くにある格納庫に収められている」「ニューメキシコ州には人肉をむさぼる、灰色をした醜くて小さいヒューマノイドでいっぱいの町がある」――声高に語られるそのような主張には、確かにわれわれの文化の中にあって、いかにも人々を惹きつけそうな新しいタイプの暴露話といったおもむきがある。

だから、もしあなたが人々にそんな話を十二分に信じさせることができたのなら、彼らはあなたが語るほかのこともすべて信じ込むだろうし、あなたが行くところにはどこでもついてくるようになるだろう。そしておそらくは、そういったものを丸ごと信じ込んでしまえるかどうかが、いわゆる「意外な新事実」(それは一部の善意に満ちた「欺瞞の使者」たちが、騙されやすい大衆に向けて気前よく披露してくれているものであるわけだが)に到達できるかどうかのカギを握ることになるのだろう。

かくてそのような欺瞞に満ちたストーリーの真実は、カッシルダの歌のように「涙が流されぬまま涸れるように/歌われることなく消えていく」ことになるのだろう(訳注:ロバート・W・チェイムバーズ著/大瀧啓裕訳『黄衣の王』参照のこと)。そして、新たに出現したエイリアンのリーダーたちと会うことを待望しているようなお気楽で騒々しい群衆たちの耳に、そうした真実が届くことは決してないのだ。



如何だろうか。「米軍が円盤状の飛行体だとか電磁波等を利用した秘密兵器を開発済みである」といった主張はちょっと違うンでないかと思うのだが、少なくとも米軍はいわゆるUFO現象の実態など全くつかんでおらず、ただそうしたウワサは「使える」から、荒唐無稽なネタをアタマの軽い研究者にリークしているんではないか、という基本的な読みは今もなお有効なんじゃないか。

まぁこういう議論は日本のユーフォロジーではなかなかウケなかったのだろうが重要な指摘であったことは間違いなく、何度も言うけれどもこういう「結論」部をカットして出版したのは、徳間書店、やはり大失態であったと思う──すでに世間がUFOなどというものに背を向けている今となってはそんなことをいっても死んだ子の歳を数えるようなものであるのだが。

とまれ、『人はなぜエイリアン神話を求めるのか』を読んでいて最後が唐突にブツっと終わっていることに疑念を抱かれた方には少しはお役に立てたのではないかと思う。そんな人がこの日本にどれだけいるのかは知らんが(笑)








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以前もチラッと書いたように「日本のUFO研究家50人」(「UFOと宇宙」1979年9月号)という記事はなかなかに味わい深い。まず第一に、人物紹介の文章を読んでも何を言いたいのかイマイチよくわからんところがステキである。とゆーか「わかってもらってたまるか」的なアナーキーな感じが好ましい。今回PCのデータフォルダを漁っていてむかしコピーした画像をみかけたので、また少し貼っておこう。

右の方の男性は陰謀論でそこそこ有名な方である。左の方の女性は全然知らんが、横顔はなかなかミステリアスな感じでイイじゃん、みたいな。いずれもお名前のところは消しておきました。


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あんまり放置状態にしておくのもナンなので、こないだ福島市の「UFOの里」までドライブしたとき展望台で撮った画像を上げておこう。雨上がりで、さわやかであった。

もちろんUFOは飛んでいなかった。



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先ごろ、某UFO現象学者の方がネットに書いておられる連載コラムを興味深く読んだ。

オレが理解する限りその論旨というのは、「米当局はブルーブックとは別に早くから秘密の組織を作ってUFOの調査・研究を進めてきた。その辺のことは、米空軍の活動にUFO問題の顧問として関わってきたアレン・ハイネックもソコソコ感づいていたフシがある」というものである。

で、コラムでは、その辺の傍証としてジャック・ヴァレの著書『禁じられた科学 Forbidden Science』の記述が引かれている(ちなみにこの本はヴァレの日記を刊行したもので、いってみればUFOにかかわるヴァレの活動日記である)。

もちろんジャック・ヴァレ自身がこういう陰謀論を主張しているのでそれはそれで筋が通っているのであるが、念の為、この研究者の方がコラムの中で引用している同書の「1967年7月12日(水)」の項を読んでみた。で、その結果、オレとしては「ハイネックが米当局の二枚舌を十分知っていながらスルーしてきた」という読み方は、流石にちょっと言い過ぎではないかなーと思った。

で、せっかくなのでそのあたりの概略を以下に訳出してみたい。ちなみにこれはヴァレの日記なので、一人称で語っているのは当然ヴァレということになる。例によって適当訳であり、誤訳があるかもわかりませんので、その辺はあらかじめお詫びしておきますネ  m(_ _)m

*念の為に言っておくと、このくだりは「ヴァレが自らの陰謀論の証拠だと考えている「ペンタクル・メモ」を「発見」した直後、その辺の背景についてハイネックからなんとか言質を取ろうーーという狙いでサシでかわしたやりとり」という体になっておる(ペンタクル・メモに関しては過去のエントリーを参照いただきたい)


ハイネックは、どんどん前に進んでいきたいという君の熱意は理解できる、と言った。

「空軍と一緒にやってきた年月について、私はもっと疑問をもつべきだったのかもしれないね」。彼はそう語った。

「プロジェクトの全体像をみていくと、ロバートソン査問会のあった頃にターニングポイントがあったんじゃないか。僕はそんな風に思っているんですよ」。私はペンタクルの書簡には触れずに、こう言ってみた。

「君は正しいのかもしれない、ジャック。君は力ずくで私の目をさまそう、さまそうとしてくるね」

「昔のことをもう一回振り返ってみようではありませんか」

「うむ。UFOが最初に姿を現した頃、空軍はまだ存在していなかったよね。フォレスタルは最初のプロジェクトを始動させた。今では単純明快に<プロジェクト・ソーサー>と呼ばれているヤツだ。そのあと、1947年9月に<プロジェクト・サイン>ができた。彼らが民間の科学者たちの助力が必要だということに気づくと、今度はバテルの責任の下で<プロジェクト・ストーク>が立ち上げられた。私はそこに顧問として参画したわけだ」

「あなたはコロンバスにある彼らの施設を訪ねたことがありますか?」

「時々はね」

「ロバートソン査問会が開かれた頃に連中がどんなことをしていたか、あなたはチェックしていましたか?」

「その時期には出入りしていなかったんだ。正直言うと、連中はスパイ小説もかくやという調子で仕事を進めていて、なんて下らないんだと思っていた。私は大間違いを犯していたのかもしれないが」

彼は続けた。「で、ロバートソン査問会は<プロジェクト・ストーク>を廃止に追いやった。バテル記念研究所は1953年の末、かの有名な<レポートNo.14>を仕上げたわけだが、それがプロジェクト・ブルーブックによって公開されたのも1955年になってからだった。軍のプロジェクトは、その時点では<ホワイト・ストーク>と呼ばれていた。フレンド中佐の下で、ブルーブックが対外技術局 Foreign Technology Division のケツもちをするようになったのは、ずっと後のことだ。その2年後になると、僕が顧問を務めているプロジェクトは<ゴールデン・イーグル>になって、契約相手はマグロウヒルに移ったというわけさ」

「<ゴールデン・イーグル>の枠組みの中で、プロジェクト・ブルーブックのために働いている科学者は他に何人いるのですか?」

ハイネックはその問いに驚いたようだった。

「知っている限り、僕ひとりしかいないよ。他にいるのはプラズマや推進機関、航空学といった分野に関する民間の専門家で、彼らは対外技術局が集めて来た資料――主にロシアの航空宇宙テクノロジーについてのデータなんだが――を分析しているんだ」

「では、こんな質問をさせてもらえますか。仮に秘密の研究がブルーブックとは別のところで為されていたことを我々が見つけたとしましょう。我々はそれを公にすべきなのでしょうか?」

「当たり前じゃないか。そんなことが行われていたとしたら、科学に対して、そして憲法が尊重してきた様々なものに対して、紛れもない犯罪が行われたも同然だろう」

「でも、科学者たちには真実を知る権利がある、などと言えるでしょうか? 例えば、ロバートソン査問会に対して [ UFOの存在についての ] 証拠がいかほどか伏せられていたという事実が判明し、私たちがそのことについて裏づけを得たとしましょう。その場合、こうした事実は科学者たちや大衆に告げられるべきなのでしょうか?」

「当然、我々は彼らに知らせるべきだろうね」

「僕は、彼らには知る権利がある、とは言い切れないと思うのです。コンドンのような人物の教条的な態度を見て下さいよ・・・」

   (以下略)


この辺の問題に詳しくない方だと「コンドンって誰よ?」「ロバートソン査問会?」「フォレスタルって?」などといろいろ疑問が兆すとは思うが、ここではその辺の説明は一切省略させていただく(笑)。

で、原著では以下、「科学者っていっても実際は偏見まみれで、ちゃんとUFO問題について考えてねーじゃん」というヴァレの主張が展開されていく。ちょっと論点がズレていくということなのだろう、このコラムでもここから後の議論については触れられていない。

さて、こういう記述を虚心坦懐に読むと、ハイネックが「国民に知らせず、いわば二重帳簿的に極秘のUFO研究をやってたらとしたら、そりゃマズイよなー」と考えていたであろうことがわかる。ただ、「実際やってたんでしょ?」といって詰め寄るヴァレに対して、ハイネックは「いやしかし、オレはそんな証拠もってねーからさー。ひょっとしたら何かコッソリやってたのかもしれねえけどさー」といって困惑している風がある。

しかし、コラムを読んでみると、「すべてを知っていたハイネックが痛い所を突かれて狼狽している」みたいな話になっている。つまりハイネックが逆ギレしてヴァレに食ってかかった、みたいな解釈がなされている。いやーそれはどうなんでしょうかとオレなんかは思う。ハイネックはあくまでも「ヴァレの言い分はわかるが、オレには確定的なことはいえない」って言ってんのじゃないのか。

ま、翻訳家としても知られる方の御説に楯突くようでナンだが、この辺のことに興味がある好事家方のためにいちおうオレの考えを提示しておくことにしました。



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アメリカはユタ州のシーダーシティ近郊で起こったジェリー・アーウィン事件(1959年)をテーマにデヴィッド・ブーハー氏(写真下)が書いた『No Return』という本の感想文を近々某UFO同人誌に書く予定である。ちなみに写真上は若き日のアーウィン氏であり、写真中はその近影である。刊行は今秋と聞いている。

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現代が「UFO冬の時代」であることは皆さんご承知のことと思うが、その理由の一つは、人々の耳目を集めるUFO事件が少なくなっているところにあろう。

ま、何でそういうことになっているのかはそれ自体大きな論点たりうるのだが、それはさておき、確かに昔のUFO事件はなかなかに派手であった。

そんな重大事件の一つが、1957年12月15日の深夜から翌日にかけてブラジルのミナス・ジェライス州で起きたビラス=ボアス事件である。

これは、田舎の農場で日々働いている勤労青年アントニオ・ビラス=ボアスが夜中にトラクターで畑を耕していたところ(何分にも暑いので夜中に仕事をしていたのである)、何やら怪しいUFOが着陸し、そこから現れた小人によって中に連れ込まれてしまった、という事件である。

面白いのはそれからで、この青年、UFOの中で服を脱がされる。で、そこに全裸の女性宇宙人(?)がすり寄ってきたんで、ついついセックスをしてしまった(しかも2回)。そのあと彼は地上に戻されるんだが、ともかくこういうとてもエキセントリックな話だけに、その後のUFOシーンではけっこう注目されてきた経緯がある。かつ、「これはいわゆる宇宙人による誘拐=アブダクションの世界初の事例ではないか」という風にも言われてきた。

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ちなみに「Antonio Villas Boas」でググると、こんなよくわからないイメージカットがヒットしたりする。このカットはちょっと違うんじゃないかなーとオレは思うが。

ちなみに、昔の「不思議大好き少年」は少年マンガ雑誌を通じてUFOを学んだものであるが、たぶんこの事件は話が話だけに健全な青少年にはふさわしくないということなのだろう、あんまりそういう雑誌で読んだ覚えがない。そういう意味ではコレ、何となく淫靡な味わいを漂わせる事件でもあったのだ。

閑話休題。またまた長い前振りになってしまったが、実は最近、アメリカのデビッド・ブーハーという人が書いた『No Return』というUFO本を読んでいたら、この事件の話が出てきた。どういう文脈で出てきたかというのは一切省略するけれど、面白かったのは、この事件はホントは宇宙人とかは全然関係なくて、CIAとかどっかが純朴なブラジルの青年を騙して仕組んだでっち上げのストーリーなんじゃねーの、という説が一部にあるらしい。




いわゆる謀略説というヤツで、オレはあんまりそういう方面には興味がないけれども、たとえば「アメリカ政府は秘密兵器の開発をカモフラージュするため、隠れ蓑としてUFOばなしを大衆に広めている」的な議論である。

で、このビラス=ボアス事件の背景にもそういう当局の暗躍がみてとれるということで挙げているのは、例えばこんな人物の証言である。


ユーゴスラビア生まれの言語学者で、自称元CIAのエージェントだったボスコ・ニデルコヴィックは1978年、アメリカのユーフォロジスト、リッチ・レイノルズのインタビューに応じて、1956年から63年にかけてラテンアメリカでCIAの偽装団体の下で働き、「オペレーション・ミラージュ」として知られる心理作戦に加わったことを明かした。

これは世界各地でニセのUFO事件を起こすという秘密のプログラムで、彼はヘリコプター部隊の一員として、ビラス=ボアスが住んでいたブラジルの一地方を飛行し、疑う事を知らない人々の住む田舎で心理作戦や幻覚を起こす薬剤を使ったテストを行ったのだという。


うーん、いくら大国アメリカでも、ブラジル国内でそんな勝手なことはできないんじゃねーか、というのがオレの第一感だが、ともかくそういうことを言ってる人がいるそうだ。ちなみにその話は下の本の111-113pに書いてあるというので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。



デビッド・ブーハーは、このほかにも「どうも怪しい連中が何か仕掛けてンじゃねーの?」的な話を紹介している。例えば、ブラジルのジャーナリスト、パブロ・ヴィラルビア・マウソは、ビラス=ボアスの妹(姉かもしらんが)のオデルシアさんからなかなか興味深い証言を聞いている。

どういうことかというと、妹さんによれば、事件後、ビラス=ボアスのところに、揃いのユニフォームを着て「NASAから来た」という5人組がやってきたことがあるのだという。で、連中は嫌がる彼をアメリカに連れていき、いろいろ尋問したりウソ発見器にかけたりしたが、その際、彼に「空飛ぶ円盤」の一部と称するものを見せ、彼が誘拐されたときに見たものと似ているかどうか聞いたという(ちなみに彼は「似ている」と答えた)。で、その男たちは「地球外生命体は我々の惑星を訪問している」みたいな話を聞かせたそうだ(なお、オレはちゃんと読んでないが、その妹さんへのインタビューはココで読める)。

これがホントだとすると、「こいつら最初の事件もコミで純朴な農村の青年を騙しにかかってんじゃネ?」とゆーことになるので、ま、「何でそんな大掛かりなでっち上げをせにゃならんのだ」という疑問はあるにしても、この妹さんの証言は陰謀論を支持するものといえなくもない。

さらにデビッド・ブーハーは、当局の暗躍を暗示する話をもうひとつ紹介している。

この事件当時、ブラジルには有名なUFO研究家のオラヴォ・フォンテスという人がいて、すぐにビラス=ボアスの話を聞きにいくなど精力的に取材をした。いわばこの事件のキーマンの一人なんだが、彼がビラス=ボアスに会ってからわずか4日後、ブラジル海軍の情報担当官と称する複数の人物が彼のところにやってきた。

で、UFO研究から手を引くよう彼に警告し、何故かその一方で、「昔から地球には宇宙人がやってきてるんだよー」的な話をしていったんだそうだ。いかにも「メン・イン・ブラック」風の意味不明な言動である。となると、「そのあと海軍に照会したら、そんな人物はいませんでした」というオチが想定されるわけだが、そのあたりは確認しておりません。ちなみにこの話はフィリップ・コペンスという人がネットに書いているそうなので、その辺りのことも書いてあるかもしれない。とりあえすリンクは貼っておくので、読んだ方は私に内容を教えて下さい(笑)。

というわけで、もう50年以上前の話ではあるけれども、いろいろと深掘りを試みている人たちはいるらしい。「落ち穂拾い」という言葉も頭に浮かぶのであるが、最近めぼしい事件がないのだとすれば、伝説の事件を追いかけ続けるというのもアリ、かもしれぬ。研究家諸氏のご健闘を祈りたい。




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