カテゴリ: UFO

さて、オレも参加している老舗UFO同人誌「UFO手帖4.0」が完成し、この11月24日の文学フリマ@東京で頒布されるとの由。

今回の特集は「気になる!―断片的なもののUFO学」。要するに、「UFOにまつわるストーリーの中で、一見どうでもいいようなトリビアルな話なんだけど何だか妙に気になる部分ってあるよネ」という、そういう問題意識から作られた本である(らしい)。

今回もなかなか読み応えのある出来になっているので、最近日本語で読めるUFO本が少ないわいとお嘆きのUFOファンにおかれましては「マスト・バイ」である。ちなみに今回はオレも「ポーランドのUFO本」という話を書いている。

詳細はこのあたりで。

*なお文学フリマ終了後にはたぶん通販も始まるので、「文フリ、もう終わっちゃったネ」という時分にこちらを見た方も、一度リンク先などチェックしていただくと良いだろう。
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もうだいぶん前のことになってしまうが、このブログではかつて、世界的に知られたユーフォロジスト、ジャック・ヴァレがその主著『マゴニアへのパスポート』(1969)で触れた日本の或るUFO事例を紹介したことがある(→ココ)。

オレがザッと調べたところ、結局それは真性のUFOじゃなかったということがわかったのだけれど、今回は彼のこの本に紹介されている他の日本の事例も紹介しておきたいと思う。

念のため説明しておくと、この本の後半部は世界のUFO事例集になっていて、1868年から1968年にいたる100年間の923事例がそれぞれ簡単に紹介されている。そこに日本の事例としてくるのは以下の4件。何はともあれその記述を見ていただこう(ちなみに冒頭の数字はヴァレが割り振った事例ナンバー。もひとつ付言しておけば、以前ブログで触れた事件というのはNo.458である)。


390. 1957年4月19日 11:52
日本近海の太平洋で、「キツカワラ丸」に乗っていた漁師たちが、二つの金属的な円盤が空を飛んで近づいてくるのを目撃した。そのあと、激しい暴風が巻き起こった=「フライング・ソーサー・レビュー UFO目撃の世界総集成」(シタデル・1958年)より

458. 1958年1月26日 16:00 島田市(日本)
非常に明るく輝く物体が、化学工場の多数の従業員の前で着陸した。彼らによれば、さらに複数の生命体がパラシュートもなしに空から降下してきた。彼らは奇妙な服を着ており、未知の言語でしゃべっていた=「フライング・ソーサー・レビュー」1958年3号より

459. 1958年2月2日 15:30 北海道(日本)
農業を営むナカグチ・ヤスキチと彼の息子、そしてタクマ・カメタロウが、卵形をした物体が静かに着陸するのを目撃した=「フライング・ソーサー・レビュー」1958年3号より

589. 1963年12月 日本(正確な地点は不明)
ある日本人男性から、物体の着陸と、そこから出てきた存在についての報告があった。その存在は目撃者には理解のできない言葉で彼に話しかけたのち、再び乗り物に乗り込んで飛び去った=フランスのUFO誌「夜の光」67号)より




というわけでいずれも一次資料がハッキリしない。有り体にいえば全てが要領を得ず、かつインチキくさく、とりわけNo.589なんてのは場所も時間も報告内容も全部詳細不明で、いわゆる「唐人の寝言」である。オレはジャック・ヴァレのファンを自任しているのだけれども、流石にこういうところは彼もちゃんと調査しているワケではなく「けっこう杜撰だったんじゃねーか?」と思うのである。

もっとも、以前のエントリーでも触れたようにそこにはおそらく日本のUFOファンが――おそらくは若干の功名心も手伝っての事だったのだろう――世界的研究者に対して「こんな事件ありましたゼ」的に怪しげなネタを吹き込んだ、とおぼしきフシもある(証拠は無いけれどもそこにはおそらく悪名高きUFO研究団体、CBAこと宇宙友好協会が一枚噛んでいたのではないかとオレは推測している)。

そういう風に考えるとこうした粗くてガセっぽい記述も、或る意味では1960年代の日本のUFOシーンを考えさせる貴重な記録なのではないか。『マゴニアへのパスポート』をお読みでない方にもその辺りのことをお伝えしたく、今回のエントリーを書いてみたという次第。






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当ブログでも何度か触れてきたスペイン語圏の超常現象研究家、サルバドール・フレイクセド(フレイチャド。Salvador Freixedo)が10月25日にお亡くなりになったようだ(スペイン語は読めないのでその死去を伝える英語のサイトをひとつ挙げておく)。


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改めて簡単に触れておくと、彼は1923年生まれ。日本でいえば大正時代の生まれということになる。故郷はスペイン・ガリシアで、もともとイエズス会の司祭であったが、超常現象についての興味も已むことなく、最終的にカトリックのドグマと彼の考えが相容れなくなったということなのだろう、教会を離れて超常現象やUFOなどの研究者として活動してきたという人物である。

オレは高名なユーフォロジスト、ジャック・ヴァレの本でこの人の存在を知ったのだが、それによれば、フレイクセドは「UFO=エイリアンの宇宙船」と考えるような単純極まりない俗説を退け、それはもうちょっと曖昧模糊とした超常現象の一つとして理解すべきではないのかという、いわばジャック・ヴァレ - ジョン・キール系列に属する主張を重ねてきた人物であったらしい。

ただ、残念ながらわが国ではこの人の存在・事績はほとんど知られてこなかった(雑誌か何かに出たことはあったのかもしれないが、少なくともネット上では検索しても日本語で書かれたテキストに遭遇したことがない)。基本的にスペイン語の本しか出してこなかった人なので、なんでもかんでもアメリカさまの後追いの日本のユーフォロジスト界隈では無視されてきた、ということだったのだろう。

ただ、おそらくは唯一英訳されている『Visionaries, Mystics and Contactees』という薄い本がある。



「これならスペイン語が全然わからんオレにもなんとか読めるのではないか」というワケで、以前この本を買い求め、そのうちこのブログで内容を紹介しようなどと考えていたのであるが、生来の怠惰ゆえずっと放置しているうちに彼が亡くなってしまったのはいささか残念である。

それでもいつかは、という思いもある。さようならサルバドール、泉下でいましばし待たれよ(待ってねえかw)。





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さて、今回は第10話を鑑賞したのでその感想。

このドラマ、今回も引き続きモトネタの大幅改変をしている。1952年7月、ウイークエンドに二週続けてワシントンDC上空をUFOが乱舞したという有名な事件をヒントにしたようであるが、これは実際には夜間に起きた出来事である。レーダーに何かワケわからんものがいっぱい映ったので大騒ぎになり、空を見上げたら実際に光るものも目視されました、おおむねそういう話だったと記憶している。

ところがドラマの中では白昼光体がワシントン記念塔の周りをブンブンいって飛び回るのが多数の人に目撃されている。ホントにこんなことが起きたら大変だったろう。ちなみにドラマの中では「こりゃソ連の兵器じゃねーか? 開戦する?」みたいな議論を大統領とかがしているけれども、リアルな事件のほうはさすがにそれほどシリアスな話ではなかった(ハズである)。

まあそれはそれとしてSEASON1はこれで終わりなのだが、最後どうなったかかいつまんでいうと、ハイネックの相方の空軍大尉は「エイリアンクラフトとしてのUFO」の存在を半ば確信するようになるンだが、ハイネックはといえば「だがそんな事を大っぴらに言うと空軍から圧力がかかってプロジェクト廃止に追い込まれるから、ここは表向き自然現象だっていうストーリーを掲げて調査続行しましょうや」と言いだし、二人の探究はさらに続くことになった。いわゆる「俺達の冒険はこれからだ」――という結末である。

これも史実とは全然違うと思うンだが、まぁよろしい。結局ドラマの中で配置された伏線も全然回収されないままだし、その辺は来るSEASON2でお楽しみに――という話なのであろう、オレなども「まぁおどろおどろしいサスペンスと思えばけっこうイケルじゃん。次どうすんだよ」とすっかり説得されかかっているのだった。





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こんにちは。自称UFO問題評論家(笑)の花田英次郞です。

さて、今回も米国のドラマシリーズ「プロジェクト・ブルーブック」(SEASON1)ネタ、第9話をどうにかして観ることができたので、その感想を書いてみよう。

ご承知のようにこのシリーズでは、毎回実際に起きたUFO事件にインスパイアされたような「おはなし」をきっかけにストーリーを転がしているのであるが、今回の第9話のモトネタはどうやらヒル夫妻事件であるようだ。

「あるようだ」というのもヘンな話である。だが、「ニューハンプシャー州で起きた事件である」「走行中のクルマでUFOに遭遇してから空白の時間が発生」みたいなところは確かにソレなんだが、リアルなヒル夫妻事件のほうは「夫妻そろってエイリアンにアブダクションされた」というところが或るイミ証言の信憑性を高めている(ようにみえる)ところがあって注目されたりしたのに、ドラマの中では誘拐されたのはダンナのほうだけである。

かつ、本物のヒル夫妻はダンナ黒人・嫁白人という取り合わせであったところが当時の文化社会状況的に重要な意味を有していた――つまり人種差別のなお色濃くあった当時の米国の状況では二人はかなりの心的プレッシャーの中で生活していたのでないか、そのヘンはトラウマチックな事件と関係ないのか、みたいな論点もないではないのだが、ドラマでは両方黒人になってしまった。こういう歴史の改変というか事件の改竄(笑)はこのシリーズでは毎回おなじみではあるのだが、第9回もそういうイミではなかなかに大胆であった。


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ちなみに、この「プロジェクト・ブルーブック」シリーズについてどう思っているか、オレがたまに寄稿などしている某UFO同人誌の関係者の皆さんの意見をチラッと聞く機会があったのだが、総じていうと「なんとなくツマラン」という意見が多いようであった。思うに、それはやはり「史実無視して勝手に創作してんじゃねーよ」という気持ちの故ではないか。なんというか、毎回毎回こうも露骨な換骨奪胎が続くと「そうじゃないんだよなー」的に辛い評価を下したくなる、というか。

もっとも、前も書いたように、それでもオレは「このドラマは実在の人物のキャラをそこそこ尊重しながらの二次創作。少しぐらい暴走しちゃってもイインじゃネ?」と思っているクチなので、そこは鷹揚に考えている。オレは許す(笑)。

ちなみに今回の第9話、ハイネック家につきまとって情報を取ろうとしているソ連のスパイのオッサンが(もちろんそんな人物はたぶん実在しないのだが)「ハイネックの嫁のエッチな写真を撮ってこい。それで脅してハイネックにいろいろしゃべらせよう」みたいな中二病的なことを言いす場面があり、フツーなら爆笑してしまうところであるが、オレはこの時も「うむ、許す!」と一人笑いをかみ殺しながらうなずいたのだった。










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さて、ジョン・キールの『プロフェシーズ』で彼とほぼ二人三脚で活躍する新聞記者メアリー・ハイアーであるが、今もなお何となく気にかかっているのは、一連の騒動とリンクするかたちで起こったシルバーブリッジ崩落について、彼女がそれを予知するかのような夢を見ていた――というエピソードである。

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メアリー・ハイアー。検索するといろいろと写真がみつかる。これなどはわりかし若い時のらしい。「ベストショット」的な一枚であるやうだ


「ある種の怪異は特定の人物が招き寄せるものである」といった概念は、とりわけ「ポルターガイスト現象の陰に少女アリ」といった定説とともに流布しているワケであるが、なんというか、そういう「能力者」として彼女を考えることはできないのだろうか?

そもそも事の始まりから終わりまでを地元でずっと見続けてきたのは彼女である。キールの語るストーリーをたどっていくと、奇妙な物体の目撃、メン・イン・ブラックとの度重なる対面等々、様々な怪奇現象は、或る意味では彼女を中心に展開していったような気がしてくる。

むろん1970年に亡くなった時に彼女は54歳だったというから、モスマン事件の頃は50歳ぐらいのオバハンで、「ポルターガイスト×少女」類型とは全然違うンだけれど。彼女になんかそういう霊媒体質的なエピソードが残っていれば面白い。調べてはいないが、きっとあるんじゃないか、とすら思う(妄想全開)。

*なお、キールと生前交友があったらしいDoug Skinnerという人が運営している「JOHN KEEL」というサイトがあるので、ついでにリンクを貼っておこう


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ジャック・ヴァレは著書『欺瞞の使者』で、各地のアヤシイ円盤カルトを訪ねた時の話をたくさん書いている。そんな団体の中でもけっこう紙幅を費やして取り上げられているのが「メルキゼデク騎士団」と名乗る組織で、どうやら世界各地に「信者」がいたようだ。中では国際組織を率いる「グレース・フーパー・ペティファー博士」(女性)とかいう人物とかも出てくる。だが、この円盤カルトのことは他で読んだ記憶もない。なんだかナゾ多き団体である。

以下、『欺瞞の使者』からの引用になるが、フランスの組織で配っていたリーフレットにはこんなことが書かれていたらしい。



我が使命は、この地球上に神がいることを公に知らしめることである。その者は、すべての地球外生命体、すべてのUFO 、そしてあらゆる惑星の首領であらせられる。彼は地球を救うために来臨された。この世界のありとあらゆる貨幣はすべて時代遅れである。ただ「土地」だけに意味はある。あらゆる宗教は時代遅れである。兵役というのは神がひどく嫌っているものであり、それゆえにUFOが装備する反物質砲の威力を以て禁止される。


メルキゼデク騎士団は地球外生命体との間に連携関係を結んでいる。そこでは何の妨げもなく、あらゆる知識が教示され、与えられている。最初の信奉者は、最初に救われる者ともなるであろう。それだけではない。そうした信奉者たちは、聖トマスがそうだったように「証拠」を与えられるだろう。そして彼らは空飛ぶ円盤で旅をすることだろう。いや、こうしたことは既に多くの人の身に起こっていることなのだ。



 ・・・スイマセンなんだかよくわかりません(笑)。
以下はオマケで、関連する図版とそのキャプション。

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フランスのメルキゼデク騎士団から著者に与えられた五芒星 [注:六芒星の誤りか] 。これは貨幣や宗教、戦争を廃絶する願いを込めたものである。このパリを拠点とする団体は、地球外生命体と常時接触を保っていると主張している。




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レース・ペティファー博士が用いたメルキゼデクの印章


【追記】
その後、ネットでググってみると、こういうようなサイトがヒットしたりする。オレが知らないだけで、マイナー系カルト的な組織は細々と活動を続けているのかもしれない。


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というわけで、「何がなんでも毎日ブログ記事を書いてみようチャレンジ」は――もうそろそろ力尽きて止めるとは思うがとりあえずは――なお継続中である。

で、本日はAbebooksに注文したUFO本が英国のWeBuyBooksっつー店から2冊届いたので紹介したいと思う。これらはいずれもちょっと前のエントリーで触れた怪しげなフォーティアン、ポール・デヴルー(Devereux, Paul)が書いた本なのだが、先のエントリーを書いた後になってなんだか気になって発作的にポチってしまったのである。ともにハードカバー。


Earth Lights: Towards an Understanding of the Unidentified Flying Objects Enigma(1982)

Earth Lights Revelation: UFOs and Mystery Lightform Phenomena - The Earth's Secret Energy Force(1989)

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例によって本の代金より送料のほうが高くついており、本自体は両方とも4.1ドルという値付けである。とりわけ左の「Earth Lights Revelation」のほうはどっかの図書館の払い下げ品でシミだらけでアルが、まぁ安いからエエやろゆうて注文したので文句はいえない。

むろん「買ったはいいが積ん読放置」状態になるのは目に見えているのだが、この人の「アース・ライト仮説」いうのはET仮説の害毒にすっかり侵されてしまった愚鈍な我が国のユーフォロジストさんたちからはガン無視されてきたフシがある。「アースライト UFO」とかいってググっても、本件に関わるものとしてはオレのブログ以外では桜井慎太郎『図解 UFO』がかろうじてヒットするぐらいである(デヴルーについて直接論及しているわけではない)。なので機会があればちゃんと読んで紹介などしたい・・・という気持ちがナイではないw。

なお、念のためググってみると、この人の本で邦訳されたものはあるにはあるらしい。

大地の記憶―古代遺跡の暗号を読む

ポール デヴェルー
青土社
1998-04



宇宙との交感 (図説 聖なる言葉叢書)

ジェフリー コーネリウス
河出書房新社
1999-03



だが、この辺まで当たってみようという気は流石に皆無(笑)。


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もう何がなんでも毎日一本はブログを書いたるワイということでまだやっているのだが、今日は例の「プロジェクト・ブルーブック」season1の第7話を観たのでちょこっと感想。

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以下、ネタバレもあるのでイヤな方はここでお引き取りいただくべく以下数十行スペースをあけます・・・































・・・はい、今回の第7話も現実にあった「デスバーガーズ事件」(ちなみにモスマン事件の方に出てくるのはデレンバーガーであるw)を導入に使っているのだが、実際には「ボーイスカウトの隊長をしているオッサンが光体に襲われた」という部分だけホントのことで、あとは例によって全部フィクションである。実際の事件はフロリダ州であったンだが、ハイネックが数時間後に駆けつけるという設定もあってか、ドラマではオハイオだかどっかの話になってるし。あと、のちにミシガン州で起きた沼地ガス事件のエピソードなんかも小ネタとして使っている。

というワケで、ロバート・シェーファーが「話つくりすぎじゃねーかォィ」とかいって怒るのも分からんではないが、オレはそこはちょっと違っていて、こういう虚実皮膜のアワイで遊ぶ、みたいなのは悪くないと思っておる。

つまり、これはいわゆる「二次創作」ってヤツなのではないか。「文芸ストレイドッグス」で太宰治が秘技「人間失格!」を繰り出すようなもので、ハイネックに大活劇させたってイーじゃん、みたいな。

いや、しかしU-nextの無料お試し期間ももうそろそろ終わってしまうので、このままだと最後を見届けられない。どうすべか。










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えーと、Twitterの代わりに毎日ブログに何かしら書いてみようということで、ココんとこイロイロ無理して書いている。が、ネタもいよいよ尽きてきたので、本日はジャック・ヴァレが2014年に『マゴニアへのパスポート』を再刊した際に付した序文を紹介するという趣向でいきたい。

とはいえ全部訳出したりすると著作権上の問題も出てこようから、今回はところどころ引用しつつ批評を加えていくかたちでいこう。

まず簡単な説明を加えておくと、ヴァレがこの本をはじめて世に送り出したのは1969年のことである。ひと言でいうと、「UFOというのは地球外からやってきた宇宙人の乗り物だ」というET仮説を否定し、この手の「空に出現する光る物体」だとか「あやしい小人」だとかいったものは大昔から妖精譚みたいなかたちで人々の間に語り伝えられてきたものであって、いわば人間がいつの世も目にしてきた超時代的な奇現象みたいなものと考えたほうがよいでしょうネ、と彼は主張したのである。

もともとUFO研究というのはET仮説が王道とされてきたから、彼はその時点で「異端児」になってしまった。ではあるんだが、その後、いくら待ってもUFO=宇宙船説の証拠なんぞ出てきやしない。いやいやいや、ギョーカイ的には彼はアウトサイダーかもしらんが、ヴァレの見方というのは実はけっこう鋭いンじゃネという人々も一部にはいて(たとえばオレw)彼はUFO研究者の中では一目置かれた存在になっているワケなのだった。

というワケで、今回紹介する2014年版というのは初版刊行から45年を経て旧版が絶版状態になっていたところに刊行されたモノであった。なのでこの新版の序文には「そういや、あれからいろいろあったよなぁ」的にヴァレがこの半世紀を回想するような趣がある。

冒頭はこんな風に始まる。


ゼネストや若者の反乱があった1968年5月のパリで執筆され、その翌年シカゴで刊行された『マゴニアへのパスポート』は、空飛ぶ円盤を信じる人たちと、彼らに懐疑的な立場をとって対立していた「合理主義者」たちとを糾合するという意図せざる効果をもたらした。両者はすぐさま一致団結し、即座にこの本を疑わしいシロモノだとして断ずる勢力を形作ったのである。彼らは、そのソースは不確かであるし、著者である私の論証もいいかげんなものだ、と言い募った。そこで紹介した目撃事例自体あまりに突拍子のないものだったせいか、UFO研究者の中には、ここで引用した事例は私が捏造したものではないかといって非難してくる人さえいた。


ここで言っているのはどういうことかというと、彼はこの著書を出したことで「エンバンなんて嘘っぱちなんだよ!」といっている合理主義者ばかりか、多くのUFO研究者をも敵に回してしまった、という話である。

何故かというと、多くのUFO研究者は1947年の有名なケネス・アーノルド事件以降、「いよいよ物理的な宇宙船としてエンバンが地球に出現しはじめた。これをちゃんと研究すりゃあ宇宙人の正体わかるゼ!」という風に考えてワクワクしていたのである。ところがヴァレは、「でもUFOなんてのは妖精譚とおんなじだから。なんかUFOを物理的な機械みたいに考えても違わくネ?」といって彼らに冷水を浴びせたのだった。


科学的研究への指向性をもつUFO研究者(その中には、少数ながら空軍やその他の機関で、名前こそ出せないものの枢要な地位にいた者もいた)にとってみると、空飛ぶ円盤の最初の目撃と原爆の誕生とが同時期にあったことは、UFOが地球外に起源をもっている可能性を補強するものだと思われた。科学はすでに、生命はこの宇宙のどこかに確実に存在していることを知っている。であれば、惑星間の宇宙旅行を成し遂げている或る文明が、地球での核爆発を探知し、その結果として警戒態勢を取り、地球を監視下に置くことを決めたのではないか? 「地球外生命体によるコンタクト」というイデオロギーは、1947年の「目撃ウエーブ」に続いて、1950年と52年にも、詳細な記録の残された一連の目撃事例が多数発生した(しかもその範囲は全世界に拡大していた)ことで、さらに力を増したようであった。

が、そうした現象を歴史的視点から解明しようという緻密な探究が行われるようになってみると、物事はそれほど簡単な話では済まなくなった。確かに現代における「空飛ぶ円盤」という呼称はアメリカの報道機関によって発明されたものなのだろうが、歴史をさかのぼれば、米国でも過去に同様のものは目撃されてきた。他とまじわらず、世の主流とは離れたところで研究に取り組んだニューヨークのチャールズ・フォートが発掘したところによれば、天文学者たちが奇妙なものを目撃して記録した事例は19世紀にまでさかのぼる。さらに、天体が不思議を示した話というのは、中世の記録者、さらにはローマ時代の歴史家の記録の中にも見て取れる。懐疑論者たちの色眼鏡やビリーバーたちの熱狂といったものに毒されず、虚心坦懐に事実をみることに徹する――それこそがなされるべきことだった。


研究者たちは「なるほど人類は原爆も発明してしまったし、宇宙人もコイツは要警戒ダ!とかいって突然来襲するようになったに違いない! これは大変だ!」とかいって盛り上がっていた。「いやー、ずっと前からたいして変化ないっスよ」とか言い出す人間は袋だたきにあって当然だろう。だから、当初この本の評判はあんまり良くなかった。


1969年に最初に刊行された際、本書の評判はよくなかった。そのハードカバー版は5000部も売れなかったのではないか。「地球外からの訪問」という現下流行の仮説(その定式化にあたっては、私自身がそれ以前の2冊の本で手を貸していたのだ)があまりに確固たるものになっていたために、現代の目撃と私が発掘してきた歴史的な素材とを関係づけようという試みは、反逆行為として憤激を買ってしまったのである。「ヴァレは我を失っておかしくなってしまった!」。ある名高いUFO界の人物はこう言った。特に過去一世紀にわたる未解明の着陸事例を900例以上まとめた補遺のパートは、異端扱いされた。

  • ちなみにここでヴァレが「それ以前の2冊の本」云々といってるのは、彼は「マゴニア」以前に出した2冊の本でET仮説寄りの主張をしていたことをさしている。

だが、捨てる神あれば拾う神あり。


『マゴニアへのパスポート』は、米国で無視され排斥された一方、ヨーロッパでは温かく迎えられた――ヨーロッパの読者というのは、或る文化のかたちを定位しようという際には、その歴史であるとか、フォークロアの重要性に大いに敬意を払うの人たちなのである。本書はすぐに英国で注目を集め、フランス語、スペイン語に訳され、ソ連では「地下出版物」に批評が掲載されたりもした。チャールズ・フォートをはじめとする、秘められた歴史の研究に取り組んだパイオニアを信奉する人たちは、私が記した事どもについてチェックをし、自らの発見をも付け加えてさらに議論を進めた。やがてペーパーバック版が刊行されたのだが、その頃までには読者の反応は好意的なものとなり、かつて批判を加えてきた者たちですらその立場を改めるようになったのだ。


歴史家によって記録された古代のストーリーと、UFOレポートという「現代のフォークロア」には関連がある――という本書の考え方に触発された研究者の間からは、目撃体験の本質とそのインパクトに関わる知をさらに深めていこうという、新たなる世代が登場してきた。もし空中に起こる現象は人類史を通じてずっと続いてきたことであって、しかもそこには現代のUFO搭乗員さながらに光る存在、空中に浮かぶ幽体めいたものと人間とのやりとりが伴っていたというなら、そこにはさらに大きな疑問が浮かんでくる。我々の文化・我々の信仰・我々の宗教に対して、こうしたイメージはどんな衝撃を及ぼすのか? それらは、我々がこの宇宙を理解する上で、どんな影響を及ぼし、刺激を与えてきたのか?


こう語るヴァレは、この半世紀で世界のユーフォロジーはようやく自らの思想に追いついてきたのだ、とでも言いたげである。

今日もなお、この問題の研究者で、UFO現象が1947年以前に報告されていたという考えを否定する人はいる。ある著名な作家は、古い事例が約200年前までさかのぼることは認めつつ、「それ以前にはなかった」と言い張った。何故なら「長い期間エイリアンがやってきていた」ということになると、アブダクションされて空を飛ぶ乗り物にのった人たちが語るような、「宇宙からの侵略は差し迫っている」という近年流行りの信仰を台無しにしてしまうから、というのだった。あるアブダクション説の主導者は、「明らかに出所の怪しげな」フォークロアを真面目に取り上げている者(つまり私のような人間ということだ)に悪罵を投げつけさえした。本書にはレファレンスを付している。だから読者諸兄は、我々の示したソースが説得力をもっているかどうか判断を下し、こうした批判に対してはご自分で意見を固めていっていただけば、と思っている。

そして彼は序文の最後を次のように締めくくる。なかなか格好いいシメであると思う。


本書に掲載した諸事件についての補遺は、従って、よくよく再吟味をする必要があろう。この間に現れた新たなる問いというのは実に幅広い領域にわたっており、だから私としては、読者諸兄にはインターネットに当たり、最新の「歴史的発見」を日々フォローされることをお勧めしたい。だがしかし、我々は少なくとも最初にあった問いには答えを出すことができた――実にUFO現象というものは、我々が文書でさかのぼって確認できた限りでは、ずっと我々とともにあったし、その現れは現代におけるそれととてもよく似たものだった。我々と「それ」とのかかわりの中で、UFOが一体何を意味しているか。それが我々にどんな影響を及ぼしているのか。それは、いまなお発見される日を待っている。








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