カテゴリ: UFO

毎日何かしら書いてみようかしらと思っているが、もうネタ切れで無理のようである。

しょうがないので、とりあえず今日は、こないだ書いた1991年の「PRE★STAGE―UFO特集第7弾 UFOサミット2」から切り出した出演者の画像を貼ってお茶を濁すことにしよう。

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*今回ザッと番組をみて思ったのは、池田貴族のたたずまいってなかなかイイじゃん、ということであった。早逝されたが、惜しい人をなくしてしまったものである。
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郡純氏の『異星人遭遇事件百科』は、おそらく筆者が「ボクのかんがえた、さいきょうのUFO事件」を事実の如く書いてしまったところに生まれた奇書ではなかったか。前回はそういうことを書いた。

その関連で、「実はこれも似たケースではなかったか」とオレが睨んでいる案件がある。以下、いささか遠回りになるけれども、その話をしてみたい。

匿名掲示板の2ちゃんねるのオカルト板に、かつて「ハードなUFO議論モトム 2」というスレがあった。そこを舞台に―――オレはリアルタイムで立ち会ったわけではないけれども、具体的にいうと2002年、エンジェル・パスというハンドルネームで盛んに書き込みをしている人物がいたのだという。

そのログを読むと、このエンジェル・パス氏は相当にUFOに詳しい人物のようであるし、言ってることもかなりマトモである。自らについては「大学卒業後、某雑誌社に就職」したとか言っている。ただ、それが本当かどうかはもちろんわからない。

さて、そんな人物が、このスレッドでとつぜん奇妙な話を語り出す。曰く――


かつて或る県の公益財団法人が、UFOを調査・研究するチームを組織していたことがあり、自分はそれに参画していた。

これはオウム事件を受け、青少年がああいうのにはまらんようにエセ科学を解析して啓蒙しようという狙いで立ち上げられたもので、その調査は若手科学者を中心に3年ほど続けられた。

だが、財団には公的資金が入っていたため自治体の議員からクレームが入り、研究は頓挫してしまう。公的な記録は失われた。しかし、個人的なデータは生き残っている。2年後をメドに研究内容を本にして出したいと思っている。


まあ、おおむねこのような内容で、地下鉄オウム事件の1995年以降、つまり90年代後半にこういう活動があったということを主張しているのである。で、このログには、具体的な未解明事件の一例なども語られている(簡単にいうと、夜間、県道沿いの森に車を停めていたアベックがパンケーキ型の飛行物体に追われ、逃げていく途中で取り締まり中の警官に遭遇、難を逃れた――といった感じのものである)。

だがしかし、もちろん彼が言っていたようなUFO研究報告の本が出版されることはなかった。あれはいったいナンだったのか、という謎をUFOファンの間に残したまま、このエンジェル・パス氏は闇に消えていったのである。

さて、それでは我々はこの案件をどう考えるべきか。

確かにログをたどるとエンジェル・パス氏の一連の書き込みは総じていえば説得力がある。真剣にいろいろと事件を調べていた風もある。となると、なんかこういう組織的なUFO研究がホントにあったのかもしれないなーと一瞬考えたくなってしまう。だが、オレとしてはこんな「UFO研究が行われた」という話はおよそありえんだろうと思っている。

そもそもの始まりは、オウム事件のようなことが起きないよう青少年に科学的な啓蒙をするのが狙いだった、という。だが、その啓蒙のためにわざわざ「UFOは虚妄である」ことを論証する、というのはフツーの感覚ではありえない。

考えてもみてください。

米国ではかつて「UFOの正体は何なんだ!ちゃんと突き止めろや」という国民の突き上げなどもあって、政府肝いりで設置されたコンドン委員会というものが1966年から68年にかけて、科学者たちを集めてこの問題の解明を試みたことがあった。いま手元に資料がないのでナンだが、費やされた予算は確か50万ドルぐらいだったハズで、仮に数十万ドルということであれば当時の邦貨で1億円規模ということにもなろう(言うまでもなく当時の1億円というのは今の何倍かの価値があったであろう)。

だが、最終的にはこんな一大プロジェクトをもってしてもUFOの何たるかは解明できなかった(そもそもスタッフがやる気がなかったンだよ、というような批判はとりあえず却下シマスw)。

コンドン委員会ですらこの体たらくである。その財団法人とやらがどれほどの予算をかけたのかは知らんが、そんなものをそこら辺のヒマな若手学者が片手間で「解明」できると考えるほうがおかしいのである(その辺のことはUFOに詳しいエンジェル・パス氏であれば、当然知っているはずである)。

だいたい啓蒙活動というからには、いやしくも公的な団体であるのだから、そんなチャレンジングなことをやっておる余裕はなく、もっと確実に成果のあがるプロジェクトを企画せねばなるまい。当時そんなものがあったかどうかは知らんが、「水からの伝言」バスタープロジェクトあたりで手を打つのがオトナの良識というものではあるまいか。

それに議員がアレコレいうより前、予算を組む時点で評議員とかいろいろいるハズなんだから「こりゃ無理スジだろう」という話にもなるだろう。おそらく企画立案者は「あんた熱あるんじゃないの?」といって自宅休養を促されたハズである。

けっきょくのところこのエンジェル・パス氏も、郡純氏と同様、UFO大好き人間として「ボクのかんがえた、さいきょうのUFO事件」――というか、この場合は「ボクのかんがえた、さいきょうのUFO調査チーム」を妄想し、そこに勇躍参加する自らの勇姿を想像することで、もって我が身の無聊を慰めていたということなのではなかろうか。

いや、ここでさらに大胆な「推理」をしてしまえば、この郡純氏とエンジェル・パス氏は実は同一人物であった、という可能性すら考えられないではない!!

なんか、「浮世絵師として一瞬江戸にその姿を現した東洲斎写楽の正体は実は葛飾北斎であった」みたいな破天荒な話になってくるけれども、虚心坦懐に考えれば、その妄想の出現パターンは両者でほとんど同じなんじゃねーかという気がしないでもないので仕方がない、いやこれは冗談じゃなく。

『異星人遭遇事件百科』で脚光を浴びたが、全然証拠を出せないんで「こいつインチキじゃん」といってその世界から放逐された郡純氏が、かつての栄華の日々忘れがたく、匿名掲示板が舞台というのはいささか寂しいけれどもそれっぽい燃料を投下すればまたチヤホヤしてくれるんじゃねーか、ということで再びこういう仕掛けを作った……うーん、何か我ながら出来過ぎのような気がするが、「現実は小説より奇なり」などともいうからな。

ま、このお二方が別人であってもいい。いずれにせよ、こうやって我が国のUFOシーンを撹乱していったという点からすれば、彼らはジャック・ヴァレ言うところの「欺瞞の使者」であったという風に言わざるを得ない。

「いやそんなことはない、オレはあくまでも本当のことを言っているのだ」ということであったなら、今からでも遅くないので表に出てきていただきたい。あるいは、そのへんの事情を知っている人がいたら「いや、あれの真相は…」とかいって本当のことを語ってほしい。日本じゅうのUFOマニアはきっと、そんな展開をいまだに待ち続けているハズだ。(おわり)








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さて、この郡純氏の著書『異星人遭遇事件百科』ならびにテレビ番組における話法でひとつの特徴となっているのは、「UFOの本場・アメリカでの研究によれば・・・」といったスタイルによる立論である。

もちろんそこで登場する研究団体、たとえば「プロジェクトIIA」などというものは実在しないので(笑)実際には説得力はないのだが、よくよく考えてみればこうした議論のスタイルは、日本におけるUFO言説においてごく当たり前に用いられてきたものである。

何故なら、およそ日本においてUFOにかかわる重大事件として語られてきたものは、「アーノルド事件」にせよ「ロズウェル事件」にせよ「ヒル夫妻事件」にせよ、多くが米国発である。もちろんわが国にも「介良事件」「甲府事件」といったものはあるけれども、質的にも量的にも彼の国に見劣りすることは否めない。

有り体に言ってしまえば、日本のユーフォロジーというのはアメリカさんの「後追い」に終始してきた面が非常に強い。

いや、これはオレ自身の反省でもあって、再三「ジャック・ヴァレはこんなことを言っている」などと書き散らかしているこのブログ自体が「舶来」をありがたがる「植民地根性」にどっぷり漬かっていると言えなくもない。

例えば「昔ながらの妖精譚・奇譚と現代のUFO現象は同根である」といったヴァレのテーゼにしたところで、それをそのまま日本に適用できるかどうかは疑問である。例えばここで「妖精」のかわりに例えば「天狗」を代入すればいいのかといえば、それもかなり微妙だ。

そういう意味では天に唾する感はある。あるンだけど、とりあえず自分を棚に上げて言わせてもらえば、日本のユーフォロジーは事例研究から何から、その多くをアメリカに頼ってきた(もちろんヨーロッパとか南米とかでもいろいろ起きているんだが、UFO情報ということでいうとやはりアメリカ経由というのが質・量ともに圧倒的であったから)。

しかるに、そうそう刮目すべき事件が起きるわけではない我が国にあって「なんか起きねえかなぁ」という切実な思いは、日本でUFOにかかわってきた人たちに共通してあったものと推察される。

いささか話が遠回りになったけれども、「アメリカの情報」を頼りにするほかなかった郡氏も実は内心忸怩たるものがあり、どこかで不全感を抱いてきたのではないか。さらに想像をたくましくすれば、おそらく彼はこんな風に考えたハズなのだ。

――ああ、めぼしい事件が起きないんだよなあ、日本って。悔しいなあ。なんかこの国で起きりゃ、このオレ様が縦横に活躍してやるのになあ…

そんな思いを抱いていた彼の胸中に、ある妄想が兆す。

――いろいろ聞くところによれば、この地球には「レティクル座」とかいろんなところから異星人が来ているらしいぞ。となると、連中は日本にも来てるハズだなんだよな。あ、そうだ、じゃあそういう筋書きで「二次創作」してみたらどうだ! この日本を舞台に異星人たちが相争っている。そんなストーリーはどうだ? いや、こいつはなかなか面白いぞ!

かくて彼の脳裏には、異星人が跋扈している「あらまほしき」日本のイメージが膨らみ、あり得たかもしれない衝撃的な事件の数々がまざまざと浮かび上がる。結果、その妄想の世界は一冊の本に結実する。それこそが天下の奇書『異星人遭遇事件百科』。

その空想の世界においては、彼は異星人のたくらみを見抜き、警鐘乱打を打ち鳴らす正義の「異星人アナリスト」である。もはや彼は、アメリカさんの後をついて回るしかない哀しきUFO研究者などではない。かくて、虚構の中に生きる喜びを知った彼は、テレビにまで出て自らの生み出した世界を現実のものであるかのように語り出す。「小説」だったら何の問題もなかったんだろうが、彼としてはそれを「事実」として語ることの誘惑に勝てなかった。そういうことではなかったのかと思う。



加えて、彼の心理を(強引に)もう一歩深読みすることも可能だ。

彼の示す「異星人の勢力分布図」は、様々な異星人が日本を幾つかのブロックに分割して「縄張り」を分け合っているというものであるが、「なんか似たようなのをどっかで見たなあ」とお感じの方もいらっしゃるのではないか。そう、先の大戦後、米国など戦勝国の間で一時期検討されていたという「日本分割統治計画」の地図である。

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 写真左は郡氏の「異星人勢力分布図」、右は「連合軍分割統治地図」

最終的にはアメリカの進駐軍が日本全土を支配することになったけれども、その前段階で、米ソ英中が地域ごとに日本を統治したらどうだろうかという計画があった。その際の各国の幻のテリトリーを示すのがこの地図である。で、彼の「異星人分割地図」は、この「連合軍分割統治地図」にヒントを得て生み出されたものではなかったか、というのがオレの仮説である。

またまた勝手に郡氏の内心を想像してみる。

先にも述べたように、彼は「日本人である自分が一から十までアメリカさんが仕立てた舞台の上で踊らざるを得ない」状況に釈然としない思いを抱いていた。ある意味、日本は「占領」されている。しかしそれが何とも気にくわない。日本人は日本人のユーフォロジーを立ち上げて、この「占領状態」から脱しないとダメなんだ。そのためには「日本が占領されてる」状態をみんなに突きつけないといけない。

そんな潜在意識が「異星人分割地図」を書きだす段になって顔を出してしまった。どこかで見た覚えのある「連合軍分割統治地図」をなぞるようにして、彼は自らの地図を描いてしまう。意識したかどうかはともかく、その地図は「主体性を失った日本への苛立ち」を彼なりに表現するものだったのだ。

………とまぁ、今回も勝手な「推理」を並べ立ててしまった。ただ、先にもちょっと触れたように、ドラスティックな事件が起きない日本において「ボクのかんがえた、さいきょうのUFO事件」を妄想してしまいたくなる心性というのは、この国に生きるUFO愛好家たちがいかほどか共有してきたものではなかったか。

次回はその辺にかかわるおはなしをしてみたい。(つづく)
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さて、YOUTUBEでみかけた郡純氏出演のテレビ番組「PRE★STAGE」というのはコレである(消えてたらゴメンなさい)。



「UFO特集第7弾 UFOサミット2」と銘打っており、調べてみると1991年9月30日(月)の深夜0:55~4:30――厳密にいうと実際には10月1日未明ということになるが――にテレビ朝日で放送されたものらしい。

今見ると、のちに「スーパー公務員」としてテレビドラマのモデルにもなり、UFOネタ抜きでメジャー化してしまった高野誠鮮氏、今は亡きコンノケンイチ氏や池田貴族氏、おなじみの秋山眞人氏等々、いろんな人が出ていて懐かしい。

小学館ワンダーライフ編集長の志波秀宇という人も登場していて、オレは全然知らん人であったが、たまたまこないだ買ってきた洋泉社の「怪奇秘宝 山の怪談編 」というムックに当時を回顧して語るインタビュー記事が載っており、なんだかシンクロニシティを感じた。あと、司会はNHKから独立した千田正穂氏。アシスタントは滝本尚美嬢とTARAKOという面々である。

閑話休題。この時期はちょうど例の『最新異星人遭遇事件百科』が出版された直後ということだったせいか、ワンコーナーを任された郡氏は、この本のネタを使いながらUFOについて一席ブっている。以下、そのくだりを採録してみよう。

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     写真は熱っぽくエイリアンについて語る郡氏


いまお話があったように、特に1989年の春以後、日本では、いわゆるアブダクションケース、異星人による日本人の誘拐事件が頻発している、急増の傾向にあるということが言えるわけです。これは一つの、プロジェクトIIAという団体が調べた情報でまとめたものなんですけど。

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各地に頻発している事件、それ自体が地区ごとによって来ている異星人、アブダクトする異星人の種類が異なるという、そこまで限定されてきている。

例えば北海道ですと「琴座」、本州ですと「てんびん座」「レティクル座」。この「レティクル座」というのは二つありますけども、これはいま現在、地球に来ている宇宙人の種族の中でも、最もマジョリティというか、支配種族だと一般には説明されている種族です。「レティクル座」というのは南半球でしか見れない、日本では一部でしか見えない星座なんですけど、ゼータⅠ、ゼータⅡという出身母星から来ているという、極めて具体的な情報がもたらされています。

九州がその(レティクル座の)地区に入ってますが、例えば宮崎ではですね、24歳のOLと29歳の会社員のカップルが、日南海岸という海岸があるんですが、青島という熱帯植物の生えている島がありますが、その手前で、ドライブ中、夜に4時間のミッシングタイム、いわゆる「空白の時間」を体験した。そういう事件が起きています。

これは逆行催眠という、催眠のテクニックによって、UFOへの拉致体験が明らかになったのですが、いろいろな説が科学者・医学者から出てるわけですね。

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一つは「出生外傷説」というのがあります。これは催眠によって思い出された体験、それは実は自分が誕生した時の苦痛を追体験しているにすぎないという、そういう説です。それによればUFOは母体の子宮、それから胎児型の宇宙人は――彼女は「会った」と主張してるわけですね――胎児型の異星人は自らの胎児時代の反映だ、と。それからUFO内部での生体検査、彼女が受けたそれは分娩室での医学的な処置だ、と。すべて結びつけて考える見解です。

これは非常に説得力が一見あるんですけど、産道を抜け出てきた体験というのは、実は彼女の場合はありえないんですね。これは半ば冗談みたいな話ですけど、彼女は帝王切開で生まれた。したがって「暗いトンネルを通ってUFOに吸い込まれた」という説は、全くこの事実を説明できない。

それから、時間がないので少し省略しますが、「特異心理反映説」。これは彼女が事件当時、一緒にアブダクトされたカップル、恋人との間で、非常に感情にもつれがあった、と。そういう心理が、ある種の幻影を生み出したという説ですね。しかしこの説もですね、同時に男性もアブダクト、拉致されている。男性は全く正常である。じゃあ男性の見たものは何だったのか。説明ができない。

それから「作話」。これも同じですね。つまり逆行催眠という催眠下に於いて、医者に気に入られるような話をでっち上げた。こういう心理はしばしばあり得るのですが、その妄想体験を語ったに過ぎないという説です。しかし、一緒にアブダクトされた男性は、催眠をかけらずに独自にその事実を思い出している。したがって、作話説も否定されることになると思います。

このようなアブダクションケースというのが頻発しているワケですけど、アブダクティーというのは、ここに掲げましたように「3つの心得」とあります。

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(アブダクティーというのは)実際にUFOの中に拉致された人間を指すわけですね。これは或るアメリカのUFO研究団体が、すでに向こうではもう「3つの心得」という具体的なマニュアルまで出てるんですね。日本ではまだおとぎ話の世界ですが。

一つ一つ説明しますと、まず「作戦を練らない」。これは言ってみれば、地球人をゴリラにたとえて、「ゴリラの生態調査に来てるのが宇宙人である」というのがだいたいアメリカの常識的な通説としてあるわけですね。「ゴリラが作戦を立てたところで何になるのか、ナンセンスだ」という考え方からこういうことになっています。

二番目の「恐れない」。これも同じ考え方によるものです。ゴリラが動物学者によって捕獲される。パニックに陥る。傷つくのはどちらか。という問題ですね。

それから「抵抗しない」。これも二番目と似ていますが、こういう項目が出てきたのは、外国では非常に抵抗するケースが多いんですね。例えば1975年でしたか、起きたチャールズ・ムーディーという事件では、砂漠の中で宇宙人に囲まれた、と。一発パンチを食らわせて、相手が倒れてしまったという滑稽な事件さえ起きているんですね。結局彼がどうなったかと言えば、UFOの中に拉致されて実験されて、記憶を抹消されている。結果的には何もわからなかった。それなら初めから抵抗しない、という考え方です。

ただ、私が調べた限りでは、日本人のアブダクティーというの割と抵抗しない。皆無と言ってもよい。割とニヤニヤしちゃうというのが多くて、状況追随型というか。それが結果的にはいいほうに出てると思います。

それはこれは一番最後になりますが、いわゆる宇宙人の死体写真と言われるものですね。これは1990年の8月15日に千葉の片貝という、銚子から南に40キロあまりでしょうか、下がったところにある海岸で発見されたとされているものですね(引用者注:著書では16日とある。言い間違いか)。人形説が強いということは一応お断りしておきたいと思います。

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*引用者注:これは番組の画像から切り出したものだが、著書のほうにもおんなじのが載っている。ただ、ページまたがりで画質もやっぱり酷いので大した違いはないと言い添えておく


その上でこの特色をみると、身長は頭からつま先まで約1.2メートル。ご覧になればわかるように頭が異常に大きいですね。肥大した頭部。丸い目。穴だけの鼻、穴だけの口。ここはちょっと焼けただれていてわからないんですが、指は4本あったという情報もあります。これはまだ確認されていません。そういう特徴を備えている。これはいわゆる「グレイッシュ」という宇宙種族の特色そのものであるわけですね。

グレイッシュというのは大きく二つに分けられるんですが、一つはレテュキュラン。これは先ほど申し上げたレティクル座から来ているとされる宇宙種族です。身長は約1.3メートル。非常に頭が大きい。いわゆる胎児の体型をしている。目が大きくて丸い。穴だけの鼻、口。そして耳は耳たぶがない。穴だけ。指は4本。水かきがついている。先は鉤爪と。そこまで特定されてるわけですね。

もう一つはリゲリアンというのがいまして。オリオン座のβ星から来ている。これは目がアーモンド型で、耳まで少し切れ込んでいる。それを除けば、このリゲリアン、レティキュランは同じ特徴を有しているとされています。気になるのは、これが何故千葉の片貝海岸で発見されたかということなんですね。ともうしますのは、この前日の8月15日に沖合数キロ先で発行物体が墜落している、と。それは貨物船によって目撃されているという事実があるわけです。それと関係があるのかないのか。いずれにせよ非常に興味のある事例かと思われます。


いかがでしょう。口からデマカセでここまで語ってしまうというのはスゲエ才能ではなかろうか。本のほうにも、こういうことが縷々書いてあるんだが、書くんじゃなくて口でこういうデタラメを平気で語るというのはたぶん難しいことだと思う。ナマの郡氏がしゃべってる画像をみて「おぉ!」と思ってしまった所以である(尤も、質疑タイムにはいって池田貴族氏あたりからスルドイ質問を浴びせられたときには、なんかちょっと言いよどむ的な感じもないではなく、なかなか人を欺くというのは難しいものでアル)。

それはそれとして、彼はこの中で、本当にあった(とされている)チャールズ・ムーディー事件なんかにも触れている(彼の創作じゃないという証拠に英語のサイトなどにも書いてある。一例はこのあたり)。「レティクル座の方から異星人が来ている」みたいな話も(オレに言わせればナンセンスだが)言い募っている人達はホントにいるし、話の中に出てくる「出生外傷説」というのも業界的には確かに存在する。

つまり、これは前回も書いたけれども、それが示唆しているのは、明らかに彼はUFO問題についての「素人」ではないということである。よくわかってる人が怪しい話を創作している。そういう匂いがプンプンする。

いったいこれはどういうことなんだろう。その辺に関するオレの「推理」(笑)は次回書いてみたいと思う。(つづく)


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日本のUFO研究史上、絶対に忘れてはならない奇書がある。
郡純『異星人遭遇事件百科』(1991年、太田出版)という本である。



この本はもうさんざん色んなところで論評されているのだが、ひと言でいうと「日本各地で異星人による誘拐とかスゲエ事件が多発しているっ!」「MIBの写真が撮影されたっ!」とかいう驚天動地のUFOネタが満載でクソ面白いんだが、なんと実はそのほとんどすべてがウソっぱちだった!!ということで話題になった本である。

で、この本の著者で「異星人アナリスト」を名乗る郡純(こおり・じゅん)という人は何者かというのが気になるわけだが、いまググっても全然正体がわからない。念のためこの本のカバーに書いてある略歴は以下のような感じになっておる。


1953年12月20日横浜に貿易商の三男として生まれる。10歳のときUFOを目撃、異星人問題の虜になる。東北大学工学部中退後、イスラエルのヘブライ大学、アメリカのサーファン大学に留学。ユダヤ人との間に強力なコネクションを築いた。1986年帰国。横浜で家業をつぐかたわら88年にプロジェクトⅡA日本支部長に就任した。


ちなみに「プロジェクトⅡA」なんてものは聞いたこともないので、たぶんデタラメであろう。そうやって疑い出すとキリがなく、東北大学、ヘブライ大学というのは現に存在したような記憶があるのだが(笑)「サーファン大学」なんてものは実在するかどうか疑わしい。考えてみれば「横浜の貿易商の三男」「ユダヤ人と強力なコネクション」なんてのも、なんだか落合信彦ワールドのようで極度にアヤシイ。

ただ、ここが面白いところなんだが、確かに先の本は全編インチキばっかりとはいえ、よくよく読んでると、たまに本当のことも書いてある。まんざらUFOの事を知らないわけではなく、いや、けっこう研究をしていて、わかった上で敢えてそういう人を騙そう(と同時に楽しませようとしているのかもしれないけども)という本を書いていることがなんとなくわかる。

何なんだこの人は。

ということで、長年オレにとっては気にかかる人物であったわけだが、そういえばこの人、昔、テレビのUFO番組に出ていたよなぁと思い出した。で、今回YOUTUBEを探してみたら、彼が出演している「PRE★STAGE」という深夜番組がアップされているのをみつけた。ザッと流し見してみたんだが、なかなか面白い。別の回にも出演してたのかもしれないが、オレが「ナマ郡」を見たのはいずれにせよこの「PRE★STAGE」だったのだろう。そんな気がしてきた。

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ちなみにこの番組は1991年の放送ということのようで、もう四半世紀前になるのかオレもトシを取るわけだなあという感慨を禁じ得ないのだが、これを懐かしく鑑賞しつつ、以下数回にわたって「郡純とは何者だったのか問題」を考えていこうと思う。(つづく)


 追記:このあとネットでちょっとググったりしてみたのであるが、このサイトを見ると、郡純氏はこの回以外にも何度か「PRE★STAGE」に出演していたようである。オレはどの回を観ていたんだったか、そのへんはもう全く忘却の彼方である


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福島市の「UFOふれあい館」は、さまざまなUFO関連の展示物に加え、日本のUFO研究の草分け的存在である故荒井欣一氏の蔵書が保管されていることで有名である。

UFOファンの端くれとしては一度行かねばなるまい、ということで今春日帰りで見に行ったのであるが、確かに本棚にはけっこうな量の本が収められていた。貸し出しとかはダメであるようだが、係の人に言えば、その場で読んだりできるシステムになっているそうだ。

なるほど蔵書を散逸させずにこうやって保管しているというのはエライ、と思って帰ってきたのであったが、その後、ツイッターに「蔵書目録などあれば好事家の方も本目当てで行ったりして宜しいんじゃないですかね?」的なことを書いたところ、律義なことに同館の中の人から「目録作りました」という連絡を頂いた。

で、同館のブログに行ってみると、確かに蔵書が一覧できるようになっていた。日常業務の傍ら、コツコツおやりになったものと思わる。実にアタマが下がる思いである。

さて、このサイトをみると日本語の本(翻訳書も含む)が一覧になっていて、通し番号は「740」までついている。尤も、ハンパなUFOファンであるオレですら持ってる本――たとえば今ちょっと自分の本棚を眺めただけでもジョン・マックとかコリン・ウィルソンの本とかいろいろ――なんかも入ってないし、なんかまだまだ漏れがイッパイイッパイあるんじゃねーかという気がしないではないのだが、ま、それはそれとして、ここで言いたいのはそういう話ではない。

著者別のリストを眺めてみる。すると、日本におけるUFOライターの勢力地図(?)みたいなのがボンヤリみえてきてなかなか面白いのである。

著者別の冊数をみてみると、おおむね次のような感じになる(敬称略。単著に限る。リストでは2か所に分かれて載ってたりしたので、数え間違いをしてるかもしれない)

南山宏 36冊
矢追純一 30冊
並木伸一郎 16冊
平野威馬雄 14冊
ジョージ・アダムスキー 13冊
コンノ・ケンイチ 8冊
エーリッヒ・フォン・デニケン 6冊


如何であろうか。

改めて思ったのは、南山宏氏の圧倒的な存在感である。言うまでもなく、この方は自分で書いた本のほかに翻訳でもだいぶUFO本にかかわっている。オレなんかもだいぶ読ませて頂いたが、ヤッパ彼の「筆力」や「情報収集能力」、そしてコレはデカイと思うんだが「バランス感覚」、そういったものは日本のUFOシーンにおいては卓越していたんじゃねえかなあと改めて思う。

あと、「やっぱ出ましたか~」感が強いのは矢追純一氏である。日テレの番組で名前も知れてるし、その流れでナントカブックス的なものを書きまくり、売りまくってきたという感じである。UFOの「大衆化」ということでいうと、この方のやってきたことの意味というのはすげえデカイのであろう。実に感慨深い。

並木伸一郎氏も息長くやってこられた方なので、まあ、こんな感じでしょう。あと、平野レミのパパである故平野威馬雄氏も今はもうみんな忘れてしまったンだろうけど、往年の存在感を考えれば納得の結果である。

さて、それはそれとして今回の蔵書目録には洋書は入っていない。ふれあい館の中の人によると、それはこれからおいおいやりましょうか、という感じであるようだ。

良くも悪くも日本のUFOシーンというのは外国の影響下で進展してきたものである。であるから、そのパイオニア的存在であった荒井欣一氏がどんな洋書を集めてきたのか、どんな影響を外国から受けてきたのか、というあたりは日本UFO研究史(笑)において相当重要な問題である。

そういった意味で、これからもふれあい館の方々にはゼヒ頑張っていただきたいと思う次第。


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↑ピンとか甘くて恐縮ですが、これは現地に行った時に撮った洋書棚の写真。キイホーのが前面に出ておりますが、いろいろありそうで興味深い







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三島由紀夫の原作を映画化した「美しい星」は、円盤愛好家にとってはなかなか興味深い作品で、オレもこのあいだ興味深く鑑賞してきたところである。

ただ、上映館もここのところけっこう絞り込まれてきているようで、一般の方々にはやや取っつきにくい映画だったのかなぁと思わんでもない。

ちなみに、まもなくやってくる6月24日は「空飛ぶ円盤の日」で、今年の6月24日は、まさにその「空飛ぶ円盤の日」誕生のきっかけとなったケネス・アーノルドの円盤目撃からちょうど70年になるのだが、そういう節目にもかかわらず、こういう映画が出来たからといって円盤ブームが盛り上がる風はさらになく、いささか淋しいものがある。

閑話休題。たまたまめくっていた「新潮45」6月号に――たぶん「美しい星」が新潮社から出版されているからということもあるのだろう――この映画にまつわる記事が載っていた。

具体的にいうと、監督へのインタビュー、それから偽史研究で知られる原田実さんの書いた「三島由紀夫と宇宙友好協会」という原稿だったのだが、これがたいへん面白かった。

結論としては、三島がこの作品に出てくる「自分が宇宙人だと思っている人たち」のモデルにしたのは、悪名高き(?)UFO研究団体CBA(宇宙友好協会)に心酔した人々ではなかったのか、という話になっていて、確かに作中の「宇宙友朋会」はCBAをもじってるという説が有力であるようだし、三島、あれでけっこうCBAに関心あったのかもしれねえなぁなるほどなぁと思わせるものがあった。

と同時に、そのような結論を導く前提として、日本のUFO研究団体の興亡史みたいなことがやや詳しく書いてある。とりわけCBAについては、オレなんかも何となく小耳に挟んだお話を断片的に聞いている感じで、いまひとつどういう流れでこういう団体が勃興(かつ没落)したのかはよくわかっていないのであるが、その辺りをコンパクトにまとめておられる。「ああ、そういう流れだったのネ」という感じである。

願わくば、こういう諸団体の興亡史みたいな話をキッチリまとめた本など読んでみたいというのがオレの年来の希望であって、関係者もだいぶ物故されているのであろうから難しいところはあるのだろうが、ま、原田さんも含めてその辺にお詳しい人にはひとつチャレンジをしてもらいたいなあという思いを新たにしたところである。

*注記その1
ただ、ある方から聞いた話によると、その「日本UFO研究団体興亡史」(仮)においてストーリー的には一番「面白い」パートになるであろうCBAについて言うと、その刊行物は古本の世界では法外な値段がついているらしく、資料あつめがとても大変であるらしい。ハードルは結構高いのかもしれない。ま、そういうの持ってるコレクターとかが書いてくれりゃいいんだけど、面倒なのか商業的に引き合わないからなのか知らんが、なかなかちゃんとしたものを書いてくれる人がいないのは残念である。

*注記その2
あと、これは全然関係のない話であるが、原田実さんのお名前を見るたびに、なんか「源田実」と混同してしまうクセがあり、なんとなく、つい「ゲンダさん」と呼びたくなってしまうのであった。これはどうすればいいのであろうか?

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CBAは、たとえばこんなのを印刷しておったようだ(写真はネットで拾ったもの)。ちなみに英文の冊子みたいなのも作っておったようで、あれやこれやでジャック・ヴァレとCBAの間にもどうやらやりとりがあったらしい




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ネタもないのでまたまた既視感のあるネタで恐縮なのだが、このあいだ放送された「幻解!超常ファイル」の新作「UFOと人類、禁断の秘密&危ない!こっくりさん」で、とっても面白いシーンがあった。

ゲストのUFO研究家、小山田浩史さんが、「イーグル・リヴァー事件」には古くからの妖精譚に似た要素を見てとることができる、というジャック・ヴァレの見方を紹介したところで、進行役の栗山千明嬢が「それは本当に体験したことなのか、それとも幻覚なのか、というのはちょっと気になります」という風にツッコミを入れた場面である。

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この番組の基本的なフォーマットは、栗山嬢が一人二役をこなし、いわゆる黒クリ(黒い栗山)が「こんな不思議な現象があります」とおどろおどろしく語った後で、いわゆる白クリ(白い栗山)が出てきて「いや、それって科学的に解明可能ですよ」と種明かしをする、というものである。

である以上、白クリがゲストの話を聞くこのシーンでは、「UFO事件というのは妖精譚にも似たところがあって、そうした話は昔から連綿と語り継がれてきたのだよ」という説明に対して、「でも、それって幻覚でしょ?」と念押しする流れは、とりあえずの「お約束」とは言える。

ただ、ジャック・ヴァレ自身がそこんところをどう考えているかというと、「UFO現象というのはレーダーとか着陸痕といった一種の物証があるンで、リアルな物理現象の側面はあるよね。でも、体験者の話を聞くと何だか夢物語みたいな感じがするから、幻視みたいな心理的現象の要素もあるだろうし、もうひとつ言っとくと、場合によってはサイキック現象めいた部分もあるンですよ」といった塩梅で、実はとても曖昧な(あるいはアブナイ)ことを言っているのだった。

つまり、「白か黒か」と踏み絵を迫る白クリの質問というのは、実はヴァレ流のUFO理論からいうと、相当にデリケートな部分に踏み込むものであった。この番組のフォーマットでいうと、「幻覚なんでしょうね」と断言してしまうのが一番収まりが良い。良いけれども、ヴァレの本来の考え方には反してしまう。

ヴァレを踏まえて「うーん、物理的な現象という一面もあるし、場合によってはサイキック現象だったのかもしれませんねー」みたいなことを言い出すと、NHK的にはとってもマズイことになってしまう(これは余談であるが、今回の番組でヴァレのことが深掘りされなかったのは、たぶんその辺に理由があったのだろう→【6月18日追記】なお、そのご某所から聞き及んだのだが、実はサンフランシスコにいるヴァレへの取材も試みたんだが連絡が取れなんだ、という話もあるらしい。念のため付記しておきます)。

で、オレは一瞬、ヴァレのこともよくわかっている小山田さんがトンデモない事を口走るんじゃねーかと不安にかられた(のと同時に期待したw)のだが、たぶんそこは制作スタッフと周到な摺り合わせがあったのだろう、返答は実に巧妙であった。どういう発言だったのか、以下に引用してみよう。


それは本当にあったことなのか、というんじゃなくて…何かがあったとして、本当にあったのか、あるいは幻覚・妄想であったとしても、(大事なのは)本人がそれをどう思ったか。「本人にとっての意味」っていうんですかね。

例えば日本だと、昔から妖怪、天狗、河童といったものに会ったという人がたくさんいて、そういう言い伝えがいろんなところに残っている。「じゃあ鬼は本当にいたのか・いないのか」とか「河童は実在しましたか」という話から始まるんじゃなくて、昔の人たちにとっては天使であるとか悪魔であるとか、あるいは妖精であるとか、そういったものに出会ったというふうに納得すれば、それでいったんは理解はできる。

科学技術等が進んできて、「そういったものはいないんじゃないか」という風になってきた我々にとって、丁度手頃で、そこにあったのが宇宙人…。


いかがだろう。

「ある」「ない」という議論はさておき、不思議なものと出会ったという体験をしてきた人々は昔からいて、それは少なくとも当人にとっては真実の体験である。昔はそこで出会ったものを河童だとか天狗だとか言ってきたわけだけれども、現代人の認識の枠組みとか語彙でそれを言い表せば「宇宙人」ということになる。人間というのはそういうものなのだ――オレ流に言い換えれば、小山田さんはおおむねこういうことを主張したのだった。

これを受けて聡明なる栗山嬢はこう答える。「宇宙人や宇宙船を考えることによって、人間自身を考えることにもなるんだなあって驚きました」

これは実によく考えられた、うまい着地であった。「人間というのは奇妙なものを見てしまう不思議な存在なんだなあ」という当面の結論はNHK的にも許容範囲内であるし、じっさい円盤にかんする重要なポイントである。この場合、着地点としてはとりあえずベストといえよう。「もうちょっとアブナイ方向に踏み込みたいなあ」と思う人は、そこでジャック・ヴァレを読めばいいのである(笑)。

ともあれ、UFOに対する文化現象派的なアプローチがこのようにして天下のNHKの番組で紹介されたというのは画期的なことであった。「UFO≒宇宙船」というテーゼに大きな疑問符をつきつけたということだけでも、これは日本のUFOシーンにとって「歴史的事件」であった(…のかな?)。

これまで述べてきたように、実は地雷的な部分もいろいろとあったハズで、今回の番組を作るについてはいろいろ苦労もあったのではないか。それだけに、改めて今回の番組にかかわった関係者の方々を褒めてあげたい、と思うのだった。

というわけで、楽しみにしていた「幻解!超常ファイル~UFOと人類、禁断の秘密&危ない!こっくりさん」は昨10日夜にNHKBSプレミアムにてつつがなく放送された。

ゲストの横山茂雄、小山田浩史の両先生がおおむね期待していた線でお話をしてくれたので小生も満足を覚えたところであるが、ジャック・ヴァレについては約1分間(いちおう測ってみたw)話題になった程度ということもあってか、当ブログのカウンタはその後も黙して回らず(笑。ちなみに増えてる分はほとんどオレが定期巡回している効果と考えてよろしい)
→6月18日追記:そのご、ツイッターとかでリンク貼って頂いたせいか若干カウンターが回ったよ~。一日数十ってレベルだけどさw


うーん、ジャック・ヴァレの再評価というのは、ま、やっぱり、そう簡単なものじゃないネ(微苦笑)。

ではあるけれども、小山田先生がヴァレについて語ってくれたのは大変ありがたいことであった。その箇所を以下に採録しておこう。

ちなみにどういう文脈であるかというと、宇宙人と出会ったオッサンが、ジョグに入れた水をあげたかわりに「パンケーキ」をもらったという「イーグルリヴァー事件」について触れた部分である。



(イーグルリヴァー事件の)何年か後に、ジャック・ヴァレというUFO研究家が「これは笑い話やインチキのようなお話に思えるけれども、実はヨーロッパでは、妖精が人間と食べ物を交換するということは、昔からよくある、言い伝えに沢山でてくるお話なんだ」と。

妖精は人間の世界にやってくると、人間の世界のものをいろいろ欲しがるみたいなんですけど、特に水を欲しがる。

(イーグルリヴァー事件のパンケーキの)成分分析の結果としては、小麦粉とかのほかにソバガラとかも入っていたというんですね。ソバはご承知のように痩せた土地によく育つものです。妖精の伝説の中では、妖精というのはソバとかしか育たない痩せた土地で、そういったものからクッキーを作ったりして食べてるんだという話もあって。

それとこの話はよく一致するんじゃないか……という風にジャック・ヴァレという研究者は指摘したんです。


そう、まさにそういうことなんですね。良かった良かった。

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これがヴァレに触れた場面。
ちなみに小山田さんのお顔を勝手に出すとひょっとしたらまずいのかなーと思いまして(全国に流れたので別にまずくないとは思うが)ご本人の了解も得ずに勝手に載せるのはやめておこうということで、お顔にはあえてボカシを入れさせて頂いております m(_ _)m




NHKの「幻解!超常ファイル」はUFOをはじめとする超常現象を冷静なスタンスで取り上げている番組で好感をもっているのだが、この10日に放送される新作では、どうやらジャック・ヴァレの仕事などにも触れながら民俗学ないしは文化人類学的なUFOへのアプローチを紹介するらしい。

伝説の名著『何かが空を飛んでいる』でこうした方面のUFO研究に光を当てた稲生平太郎氏、在野の民俗UFO研究家・小山田浩史氏も登場されるというので、実に楽しみである。

およそ日本のテレビ番組では前例のなかった切り口でもあり、この方面に関心のある方は必見・必録といえよう(とはいいながら、サイトの宣伝文を読むとヴァレの「ヴァ」の字も書いてないので、本当にそういう放送になるのかどうか若干心配だがw)。

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ちなみに、ひょっとしたら放送後に「ジャック・ヴァレというのは何者なんだ?」「主著は読めないのか?」といってググった人たちが『マゴニアへのパスポート』を知り、「おお邦訳しとる人がいるのかー」「読めないのか?」といった声が盛り上がってくる可能性もないではないので、勝手連的エヴァンジェリストとしては事態の推移を生暖かく見守りたいところでアル。



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