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日経文化面に沢木耕太郎がエッセイを書いていた。 

沢木耕太郎というと、オレのような還暦前後の世代からすると昔はノンフィクション界のエースとして仰ぎ見るような存在で、確か大学時代に渋谷だか原宿だかどっかで講演会があるというンで出かけて行って話を聞いた記憶がある。カッコよかった。

そのご、彼も小説とかに手をだしてあんまりノンフィクション書かなくなったし、なんとなくオレも彼の作品とは縁遠くなってしまったのだが、それだけに久々に紙面で彼をみてちょっと懐かしかった。


内容はというと、最近は外でメシ食うときなんかでも「食べログ」とかで周到にリサーチして間違いのない店を目指していくのが一般的になってるようだが、なんとなく偶然でフラッと入ったり、あるいは直感的に「ココだ」と思って店を選ぶほうが面白いし楽しいジャン、仮にそれで失敗したとしてもサ――みたいな意味のことを書いていた(正確な要約ではない)。

要するに「孤独のグルメ」のススメみたいな話なのだが、コレもっと敷衍させていえば、人生というのはあんまりガッツリ計画たててアレコレするより、なんだか行き当たりバッタリのでたトコ任せでやったことのほうが後々振り返って楽しかったりするよネ、仮に酷い目にあってもサということなのかもしんない。

ウムそれはそうだよなあさすが「深夜特急」の著者だよなあ深いよなあ。それでこそ沢木耕太郎だ、と思った。