IMG_7290


今日は夏の高校野球の決勝戦。

そういうこともあってか、今朝の天声人語も高校野球ネタである。その内容をひと言でいうと、戦時中には高校野球も勇ましい「戦争」のアナロジーで語られ、高校球児が「戦士」扱いされたこともあったんだがそういうのってイヤだよね、平和な時代の高校野球ってイイよね――という話である。

まぁそりゃそうかもしらんけれども、しかしオレなどに言わせると、そういう不条理な軍隊式というのは今の高校野球にも根強く残っているのではないか。

例の「丸刈り」強制というのは一部に見直しの動きもあるようだが、まだまだその影響は強く残っている。

それから高校球児が真夏の炎天下で試合するのもいつのまにか「季節の風物詩」扱いされているンだが、野外に出ているだけで生命の危険が生じるようになった現代日本において2時間も試合させられたらコリャ罰ゲーム、というか虐待ではないのか。ここはひとつ、京セラドームに場所を移して「夏の京セラ大会」と改称すれば京セラから広告費用も引っ張れるだろうし、例年「死のロード」で苦しむ阪神の救済にもなり、一石三鳥である。

本当に軍隊式がイヤだというなら、今すぐやるべきことはたんとある。その辺に踏み込むことなく自社の事業を讃仰するだけでは、高校野球を軍国主義の宣伝に使った戦前の朝日新聞と何等かわらない。(おわり)