スパムメールのたぐいはよく届くのだが、今回のはちょっと面白かったので晒す。
要するに「所得税を延滞しているので払え」とテイのスパムメールで、国税庁が「払わんと差し押さえする」と言ってきたことになっている。
オレはいちおうまだ会社勤めをしているので給与所得は源泉徴収されており、あとは若干の配当収入があるがこれも源泉で引かれているので、こういうスパムはコンマ3秒でウソとわかる。
が、一般大衆の感覚としては国税庁というのは「取るべきところからは取らず、取りやすいところからガッパリカネを取っていく悪いヤツ」なので、一瞬「こういうよくわからん請求をしてくることもあるんではないか」と騙されてしまう人もいるのだろう。そういう国民の心理を熟知しているという点では、今回こういうスパムを作ったヤツはなかなかよく分かっていると思う。
ただし「稅」などという中華フォントの文字みたいなのを使っている時点でまだまだ修行が足りないし、おそらく作業中に謝って入れてしまった「客勛」などというナゾの単語をそのまま残していたりするのも杜撰である。行中に意味のない「半角空白」が挟まっているのもダメである(ついでに添削してやると、「税法のきめるところにより」という言い回しはこの種の文書だと違和感があるので「税法の定めるところにより」のほうが宜しい)。
結論として中華の人はまだまだ雑だ。ちゃんと推敲するように。
以下原文
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
要するに「所得税を延滞しているので払え」とテイのスパムメールで、国税庁が「払わんと差し押さえする」と言ってきたことになっている。
オレはいちおうまだ会社勤めをしているので給与所得は源泉徴収されており、あとは若干の配当収入があるがこれも源泉で引かれているので、こういうスパムはコンマ3秒でウソとわかる。
が、一般大衆の感覚としては国税庁というのは「取るべきところからは取らず、取りやすいところからガッパリカネを取っていく悪いヤツ」なので、一瞬「こういうよくわからん請求をしてくることもあるんではないか」と騙されてしまう人もいるのだろう。そういう国民の心理を熟知しているという点では、今回こういうスパムを作ったヤツはなかなかよく分かっていると思う。
ただし「稅」などという中華フォントの文字みたいなのを使っている時点でまだまだ修行が足りないし、おそらく作業中に謝って入れてしまった「客勛」などというナゾの単語をそのまま残していたりするのも杜撰である。行中に意味のない「半角空白」が挟まっているのもダメである(ついでに添削してやると、「税法のきめるところにより」という言い回しはこの種の文書だと違和感があるので「税法の定めるところにより」のほうが宜しい)。
結論として中華の人はまだまだ雑だ。ちゃんと推敲するように。
以下原文
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
あなたの所得稅(または延滞金(法律により計算した客勛 について、これまで自主的に納付されるよう催促してきま したが、まだ納付されておりません。
もし最終期限までに 納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自 動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの值権など の差押処分に着手致します。
納稅確認番号:****3698
滯納金合計:50000円
納付期限: 2022/8/28
最終期限: 2022/8/28 (支払期日の延長不可)
お支払いへ⇒
※ 本メールは、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」にメールアドレスを登録いただいた方へ配信しております。
なお、本メールアドレスは送信専用のため、返信を受け付けておりません。ご了承ください。
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