たまさか国会図書館に行く用事があったので、資料が出てくるまでの時間を利用して端末でデジタル資料をいろいろみていたら、ちょっと面白いものに出くわした。

かつてあった月刊誌「科学朝日」に1994年1月号から1年間連載されていたシリーズ

「超常膝栗毛」である。

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リアルタイムで読んでた記憶はないけれどもオカルト業界ではけっこうよく知られた伝説的な企画で、奇しくもジョン・キールと同年同日に亡くなった超常現象研究家の志水一夫氏(1954~2009)と皆神龍太郎氏(1958~)がさまざまなオカルトネタについて基本的に懐疑的なスタンスから蘊蓄を傾ける――という実に楽しい企画であった(ただし皆神氏はこの企画では本名で登場している)。

改めて考えてみると、この手の超常ネタというのは今でもたまさかメディアで扱われるバアイがあるけれども、たいていは商業オカルト雑誌のひととか芸人まがいの人が出てきて面白おかしいことを言うバラエティ仕立てのものばっかである。ちゃんとオカルトワールドのことを知ってて、かつクリティカルなスタンスで「ダメなものはダメ」というような人はなかなかお呼びがかからない(ようにみえる)。

そういう意味ではちゃんと「分かってる」このお二方が毎月定期的に登場してたこの「超常膝栗毛」というのは今日ではなかなか得がたい企画ということになるのではないか。

仮に志水氏がご存命であったら今69歳。UAPの話題がけっこう世を騒がせている昨今、また皆神氏と組んで「新・超常膝栗毛」でも「オカルト ジジ 放談」でも何でもいいけれども面白い企画を送り出してくれたであろうに、と思う。残念。