■1973年もしくは74年の或る金曜日 メリーランド州クックスビル 目撃者:マイク・シア

或る金曜日、ボルチモア大学で法学の講義に出たあと、午後7時に友人と会う約束のあった目撃者はオルニーへと向かっていた。ボルチモアを出発して15マイルほど行った辺りで左側を見やったシアは、自分のクルマから150フィートほど離れたところにある納屋にビーム状の光が当たるのを見た。空中には巨大な物体が浮かんでおり、その周囲には赤と黄色に交互に色を変えるリングがついていた。それはベトナムから復員してきた彼にとっても未だかつて目にしたことがないものだった。クルマの窓は開いていたが、音は全く聞こえなかった。
やがて光線は消えたが、シアは怖くなってきた。何かが背後から近づいてくるように思われたからである。すると突然、その物体が頭上にやってきたのを目にした彼は、背骨に電気が走るのを感じた。それからふと気がつくとクルマはオルニーに向けて走行しており、気分はすっかり落ち着いていた。約束していたバーに行ってみると、友人はいなかった。バーテンダーの話では、彼の友人はたしかに午後7時には来ていたということだった。シアは時計を見上げた。時刻は午後9時だった。
10年後、ワシントン州で法律家になっていた彼は、この失われた時間に関してずっと抱いてきた不安や恐怖を何とかしようと催眠術を受けることにした。アブダクションの研究家、バド・ホプキンス立ち会いのもと行われた退行催眠の最中、彼は恐怖のあまりその物体をよく見られなかったことを思い出した。彼はクルマを走らせ続けたが、そこで道路の脇に4体の人間がいるのを目にした。しかし、実際には彼らは人間ではなかった。
その生物はプラスチック製の鎧のような黒い服を着ていた。顔は黒かった。ヘルメットをかぶっているように見えたが、その真ん中にはラインが入っていた。見た目はバッタのようで、腕は長く、脚はサルのそれのように曲がっていた。4体のうち3体はかなり背丈が高かった。残る1体は小さく、前面にジッパーのついた黒いシルク製のような服を着ていた。この1体は他よりかなり年かさであるように見えた。
目撃者は、クルマを降りた時に上方から奇妙な光を浴びたことも思い出した。その乗り物は近いところにいたが、ヒューンというような小さい音を立てていた。いや、実際には乗り物は二つあった。地上に降りていた小さいものと、空中に浮かんでいた大きいものである。
それからシアはその乗り物の一方に入り、テーブルに載せられて検査を受けた。様々な試料が彼の身体から採取された。
SOURCE: Gary Smith, Unspeakable Secret, " Washington Post Magazine (3 January 1988) : pp. 12-19.
【コメント】イラストはアリみたいになっているが、ヘルメットをかぶっているし見かけはバッタのようだったというからむしろ「仮面ライダー」風だったのではなかろうか。もっとも「脚はサルのそれのように曲がっていた」というから要するにガニ股だったのである。ダサい仮面ライダーである。
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