ロンドンオリンピックである。こういうご時世であるからして、「日本頑張れ~」とかいうシュプレヒコールは、まぁアリかなとは思う。
思うんだが、しかし根っからのヒネクレ者なので、何度でも言いたくなるのである。そう、スポーツ=健全=さわやか、みたいな図式は全部ウソなので、決して国民のみなさん「爽やかな感動」なんかに酔いしれないでいただきたい、と。
きのうあたりだったか、朝日新聞にいいことが書いてあった。つまり、女子の運動選手は生理の前後はどうも調子が宜しくないので、なんかそのあたり人為的なコントロールがどうしても必要になってくる、みたいな話とか、あるいは女子選手の場合、体脂肪率を一ケタ台に絞り込まねばならないことがあるけれども、こういうのは基本的に体によくないので十分注意してほしい、みたいな話である。
こういう話からして明らかなのであるが、そう、ハッキリ言ってしまうと、、超一流の運動選手の身体というのは「不健康」なのである。考えてもみてほしい。どう考えても人間の体というのは100メートルを9秒台で走るような体をしていないのである。なのに無理矢理そういう体を作ってしまう。あるいは、いくらなんだって2時間も3時間も走り続けるような動物ではないのに、無理矢理に走りきってしまう。ある意味、オリンピック選手なんていうのは人体を「改造」してきたサイボーグなのである。そして、そういう改造行為は明らかに体に悪いのである。彼らの体はボロボロなんである。
まぁこれをスポーツといえるかどうかはわからんが、相撲などを考えてみると、こういう戦いでべらぼうに強い男というのは決して長生きできない。あるいはこれもスポーツといえるかどうかは知らんが、プロレスラーなどというのは総じて短命である。特定のルールに特化して「勝てる」ようにチューンアップした人間というのは、どっか不自然な生き方を強いられるがゆえに、どこかでひずみを生み、結果、不健康になってしまうのである。
(ここでちょっと思い出したのだが、ホッケーなんていうのは実に体に悪そうだ。あんな前屈みになって走り回らにゃならんというのは、素人目にみても腰がどうにかなってしまいそうである)
というわけで、オリンピックなどというのは、「健康」みたいな一般的な価値は投げ捨てて、とにかく勝つためにできることなら何でもやってやろうという、怖ろしい「鬼」たちが戦う場なのである。これはもう、爽やかとかそういうレベルの話ではなく、ある種の価値にすべてを捧げてしまうという、ほとんど宗教の世界なのである。キチ×イの世界なのである。・・・であるんだが、世の中は「宗教?こわ~い」とかいいながら、こういう連中は「素晴らしい」とかいって褒めそやすのである。いささか滑稽。
だから、オレとしては安易に感情移入するなよ、と言いたい。連中の戦いというのは、ある種の、怖いものみたさの見世物以上のものではない。わかっているか、NHKよ。オリンピックのテーマソングとかいって、「いきものがかり」の、実に甘ったるい「風が吹いている」などを流している場合ではないのである。オリンピックというのはあくまでも「怖い見世物」として見るのが正しいのである。
・・・と、いま柔道女子57キロ級準決勝、松本の鬼の形相をテレビでみながら記す。決勝進出。午後10時28分。相手のフランス娘は美形ではあったが(笑)。
思うんだが、しかし根っからのヒネクレ者なので、何度でも言いたくなるのである。そう、スポーツ=健全=さわやか、みたいな図式は全部ウソなので、決して国民のみなさん「爽やかな感動」なんかに酔いしれないでいただきたい、と。
きのうあたりだったか、朝日新聞にいいことが書いてあった。つまり、女子の運動選手は生理の前後はどうも調子が宜しくないので、なんかそのあたり人為的なコントロールがどうしても必要になってくる、みたいな話とか、あるいは女子選手の場合、体脂肪率を一ケタ台に絞り込まねばならないことがあるけれども、こういうのは基本的に体によくないので十分注意してほしい、みたいな話である。
こういう話からして明らかなのであるが、そう、ハッキリ言ってしまうと、、超一流の運動選手の身体というのは「不健康」なのである。考えてもみてほしい。どう考えても人間の体というのは100メートルを9秒台で走るような体をしていないのである。なのに無理矢理そういう体を作ってしまう。あるいは、いくらなんだって2時間も3時間も走り続けるような動物ではないのに、無理矢理に走りきってしまう。ある意味、オリンピック選手なんていうのは人体を「改造」してきたサイボーグなのである。そして、そういう改造行為は明らかに体に悪いのである。彼らの体はボロボロなんである。
まぁこれをスポーツといえるかどうかはわからんが、相撲などを考えてみると、こういう戦いでべらぼうに強い男というのは決して長生きできない。あるいはこれもスポーツといえるかどうかは知らんが、プロレスラーなどというのは総じて短命である。特定のルールに特化して「勝てる」ようにチューンアップした人間というのは、どっか不自然な生き方を強いられるがゆえに、どこかでひずみを生み、結果、不健康になってしまうのである。
(ここでちょっと思い出したのだが、ホッケーなんていうのは実に体に悪そうだ。あんな前屈みになって走り回らにゃならんというのは、素人目にみても腰がどうにかなってしまいそうである)
というわけで、オリンピックなどというのは、「健康」みたいな一般的な価値は投げ捨てて、とにかく勝つためにできることなら何でもやってやろうという、怖ろしい「鬼」たちが戦う場なのである。これはもう、爽やかとかそういうレベルの話ではなく、ある種の価値にすべてを捧げてしまうという、ほとんど宗教の世界なのである。キチ×イの世界なのである。・・・であるんだが、世の中は「宗教?こわ~い」とかいいながら、こういう連中は「素晴らしい」とかいって褒めそやすのである。いささか滑稽。
だから、オレとしては安易に感情移入するなよ、と言いたい。連中の戦いというのは、ある種の、怖いものみたさの見世物以上のものではない。わかっているか、NHKよ。オリンピックのテーマソングとかいって、「いきものがかり」の、実に甘ったるい「風が吹いている」などを流している場合ではないのである。オリンピックというのはあくまでも「怖い見世物」として見るのが正しいのである。
・・・と、いま柔道女子57キロ級準決勝、松本の鬼の形相をテレビでみながら記す。決勝進出。午後10時28分。相手のフランス娘は美形ではあったが(笑)。