2020年01月

ということで、今日の朝日新聞を見ていたら、愛読していた不定期連載企画「アロハで猟師してみました リターンズ」が終わってしまった。

何度も書いているが、これは天下の朝日新聞で「不良」を気取っておる名物記者が、会社をクビになっても農業や狩猟で食っていけるよう実地訓練をいたしましょうという設定で田舎で野良仕事等に挑戦するサマを描いてきた企画である。

今回筆者は鉄砲で撃ったカモを各方面にプレゼントしたおかげで原稿依頼が増えたゼうっしっし、というような事を書いているが、この記者は実際はけっこう筆力が認められている人物であるようだから端的にいうとこれはウソであるが、しかしそういう偽悪趣味みたいなものをオレは買っている。それこそが「取り澄ましたニセ紳士」という旧来の朝日イメージをぶち壊していくところが面白いということもあるからだ。なので、こういう終わり方はアリだと思う。が、ちょっと寂しくなるな。


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今朝の朝日新聞「天声人語」は、最近の雪不足で泣いているというスキー場の話を前フリにしつつ「地球環境がおかしくなっているのではないか」と嘆ずる、まぁよくありがちなヤツだった。

発想が陳腐なだけに出来は今ひとつであったが、今回クビをひねってしまったのは実は「内容」というよりは書き出しの部分である。


スキー場でリフトから降り立った瞬間はいつも、絵画のなかにいるような気分になる。ゲレンデの向こうに見える山並みがきれいで、晴れていれば青空が彩りを添える。


というンだが、「リフトから降り立った瞬間」の人間というのは、その時点で山の斜面に向き合っている。ゲレンデの向こうに山並みが見えるかというと――もちろん見えるスキー場もないではないのだろうが――あんまり見通しはよくないような気がする。

むしろリフトから降りてUターンし、眼下に広がるゲレンデを目にした時のほうが「絵画のなかにいるような気分になる」のではないか。「リフトから降り立った瞬間」という言い方をするから無理が出てくるのだ。いくら村野四郎なんか引用しても既にバンカイ不能である。

なのでしょうがない、オレが添削してやろう。するとこんな感じになるだろうか。


スキー場でリフトから降り立ってゲレンデに向き合う。その瞬間、絵画のなかにいるような気分になる。向こうに見える山並みがきれいで、晴れていれば青空が彩りを添える。



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最近「ノーラン・チャート」というものを知った。以下にネットで拾ってきたイメージ図を貼っておくけれども、これって「政治」を考える上でなかなか使えるツールなのだった。


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これは何かというと、要するに様々な政治思想を分類するチャートである。簡単にいうと

1、「経済については国家とかが介入せずに自由放任にするのが良い→YES/NO」
2、「個人の行動はできる限り自由であるのが望ましい→YES/NO」

という二つの軸で政治思想を切り分けていこうというアイデアで、もともと米国のリバタリアン党を創設したデヴィッド・ノーランという人が考案したものだそうだ。

これのどこが良いのかというと、よく「右翼VS左翼」みたいな言い方があるけれども、実際にはそういう切り口からだとこぼれ落ちてしまうものがあって、このチャートはそういう部分を拾い上げることを可能にしてくれるのである。

例えば、フツー左翼というのは「社会保障とかを充実させて貧乏人を救え」という主張をする。つまりは経済における国の役割を期待する「大きな政府論」である(ちなみに、そういう時に必要になるカネは「大企業や金持ちから税金でたんまり取り上げろ」というのが定番である)。で、加えて左翼は「個人の自由」というのは最大限認めなさいと言う(ことが多い。たぶん)。いろんなところで国家が「アレ駄目コレ駄目」言ってくるのは許さんという立場である。以上を総合すると、フツーの左翼はこの図では左端の「Liberal 自由主義」ということになるのだろう。


一方、これとは真逆の立場で、「個人が自分勝手するのは許さない」「大企業とかからカネを取り上げるのは如何なものか。経済は自由放任でいいんじゃないか。政府は小さい方が良い」というスタンスも当然ありうる。これは図でいうと右端の「Conservative 保守主義」ということになる。

ただ、現実の社会をみていると、こういう割り切りでは収まらない考え方を持つ人も多いのである。

例えばITベンチャーのヒトなんかだと、「個人の自由は認めてほしいよネ。で、国家が民間の経済活動についてアレコレ口出すのも止めてほしいよネ」みたいに考えている人が多いのではないか。それはこの図でいうと「リバタリアン」ということになる。

一方、フツー左翼的と思われている人たちの間でも、最近はいわゆるポリティカル・コレクトネスを掲げて「差別は許さん!」とかいって世の中の様々な表現活動を叩いて回るような人々も現れている。ま、そこには「体制側に都合がよい抑圧構造を解体しているのだ」みたいな理屈もあるのだろうが、少なくともこの図でいうならば、こういう各種表現へのバッシングは「個人の自由軽視」とみなさざるを得ない面もあり、図でいうと「Authoritarian 権威・全体主義」の方にズズズッと寄っている。

自民党というのも、よく考えるとわからん。フツー自民党は「保守」とかいわれているけれども、この図でいうと必ずしも「保守主義」に収まるものではない。というのも、最近でこそ「経済は自由放任でよろしい」みたいな流れになってきてはいるが、伝統的にみると護送船団方式とかいって民間企業の行動をコントロールしてきたのが政府自民党であった。となると、自民党は本来は保守というより「Authoritarian 権威・全体主義」で、それが今はズリズリ「保守主義」に移りつつある、みたいな感じなのかもしんない。

あと、日本維新の会っていうのを考えると、これは「行政の無駄をテッテ的に省く」みたいな事を言ってるので「小さな政府」論で、かつ「別にバクチやってもいいじゃん」とかいってカジノを推進しようとしているので、これは個人の自由を相当に認める立場であって、たぶん「リバタリアン」に近いスタンスなのではないか。

「自分の政治的スタンスはどこにあるのか」ということを考えた時、右と左ではどうにも割り切れんところがある。そういうときにこういうスケールを参考にすれば、迷走する日本に生きるワレワレももう少し自覚的にこの国の行き先を選択できるようになるのではないか……と政治の何たるかなどということはよくわかっていない素人のクセにわかったような口をきいてしまうのはいささか恥ずかしいけれども。









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こないだ買ったクルマにはDIATONEサウンドナビ(NR-MZ300-BIN-3)が搭載されている。で、渋滞など道路情報については通常、例のVICS(道路交通情報通信システム)からデータを取り込んでいるワケだが、このナビはVICSに加えてスマートループも利用できる。

スマートループというのは、簡単にいうとパイオニアの旗振りで始まったプローブ型情報サービスで、走行中のユーザーからのデータを集計することで独自の渋滞情報を提供してくれるシステムである。

ちなみに、スマホなどでカーナビ用に使えるグーグルマップやYahooカーナビといったアプリも、当然ユーザーのデータを吸い上げて渋滞情報を打ち返してくるので、原理的には同じものといってよいのだろう。で、おそらくそのユーザ数というのはこういうアプリの方が圧倒的に多いだろうから、精度的にはカーナビアプリのほうがかなり優秀なのではないかという気もするが、まぁ車載カーナビをメインに使うという前提でいえば、ここでリアルタイム情報の入ってくるルートが一つ加わるというのは悪いことではない。

さて、ここまでの話でおわかりのように、スマートループを使うためにはクルマと外部との双方向的なデータのやりとりが必要になってくる。そこで一番簡単なのは「ナビをWifiでケータイにつなげて、ケータイがテザリングで外部と情報をやりとりする」というやり方であろう。ただ、オレのiPhoneSEはとりわけiOS13導入以降バッテリーが酷く劣化してきており、バッテリーに負担をかけるテザリングなどはやりたくない。

そこで今回「FS030W」というモバイルルータを買うことにした。格安simを一枚つっこんでおけば(幸い今HUAWEIのタブレットに入れてあんまり使ってないiijmioのsimが一枚ある)これでナビとWifi接続でき、つまりはスマートループも使うことができる。実売価格はいま1万3000円ぐらいのようだ。

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富士ソフト +F FS030W FS030WMB1 [Personal Computers]

ちなみになんでこれを選んだかというと、これは車載のUSB端子につないでおけばエンジンのオン・オフに連動して電源がオン・オフされる仕組みになっているらしい(一般的なモバイルルータはこういう連動はせず、いちいちスイッチを手動でオン・オフしないといけないのだそうだ)。で、この機種はバッテリーを外した状態でもUSB給電にしておけば動作するので、つなぎっぱなしのカーナビ用ルータとしては実に都合のよい機種らしいのだ(ということをググって知った)。

というわけで、週末あたりに届いたら、これをクルマに持ち込んで接続してみるつもり。うまくいけばよいが。


【追記
 
2020/01/11
本日ブツが届いたので早速セッティング。simを入れて起動すると、iijmioのAPNは自動的に設定されたようで、ちゃんと電波を拾うようになった。このあとクルマに持ち込んでナビに認識させる。とりあえずエンジンのオン・オフと同期して動いているようである。もくろみ通り。









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MOA美術館といえば収蔵品の目玉は何と言っても尾形光琳「紅白梅図屏風」である。

で、正月早々、小旅行で久々に熱海に泊まりがけで行ったのでMOA美術館にも赴いたのであったが、実は「紅白梅図屏風」は常時展示されているわけではなく、今回は見ることができなかった。残念ではあったが、特別展で琳派の特集などやっていたのでそれなりに面白かった。

杉本博司の「海景」シリーズなども展示してあって印象に残った。

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これは現代作家の作品であったが、なかなかユーモラスで良かった
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あけおめことよろ。

新年冒頭はウェブで拾ってきたこのピースポールの一枚から始めたい(念のため言うとくがオレは白光真宏会ではないw)

旧年中も一日たかだか四、五人が訪れるに過ぎない辺境ブログの侘しい日常にさほど変化はなかった。だが、まだ旗を降ろすわけにはいかない(←何の旗だヨw)



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