2020年08月

日本のUFO研究の草分け的存在として荒井欣一(1923-2002)という人がいたことはUFOファンなら誰でもご承知であろうが、この方の蔵書類は、福島市にある「UFOふれあい館」に寄贈されたという話になっている。ふるさと創生1億円で作られたという、なかなかにキッチュでオレの大好きな施設である。

もちろん荒井氏の蔵書の全部が全部ここに移管されたとも限らず、誰かが何十冊だか何百冊だか本棚から引っこ抜いていったようなこともありえないではない。それでも、彼がどんなUFO本を集めていたかということは、この「UFOふれあい館」のコレクションを瞥見すればだいたいの傾向がわかるのではないか。1940年代以降の日本のユーフォロジーの保守本流がどんな問題意識に支えられていたか。そのあたりを考えるヒントになると思うのである。

さて、そういうUFOファンのニーズを汲み取って頂いたのかどうかはよくわからんが、この「UFOふれあい館」では先に和書のUFO蔵書リストを作成し、ネット上に公開していたりするのだが、今回はその洋書バージョンを作ったということで、そちらのリストもネット上にアップして下さっている(→この辺から入っていけます)。

現時点で226点リスト化されていて、先に書いたように冊数的には「なんかもっとあって然るべきだよなあ」という気がしないでもないのだが、ともかくオレ視点でこのリストを眺めてみると、ツイッターでもちょっと触れた話ではあるけれども、若干思うことがあった。

■ジャック・ヴァレの本が意外に少ない

 「世界でも3本の指に入るUFO研究者」とも言われているのがジャック・ヴァレである(ちなみにそう言っているのはオレなんだけどサw)。彼のUFO関係の単著というのはUFO日記シリーズみたいなのも入れると10数冊あるンだけど、ザッと調べてみると、このリスト中にある彼の単著は4冊だけ。具体的にいうと以下の4冊である。

・Anatomy of a phenomenon
・Challenge to Science: The UFO Enigma
・The Invisible College
・Messengers of Deception


 これはどういうことかとオレも考えてみたんだが、たぶん荒井さんはヴァレがあんまりお好きでなかったのであろう。というのも、ヴァレは「UFOは宇宙から来てるわけじゃないから。妖精とかああいうのと同じで、人間は大昔からそういう光る不思議なものをずっと見てきたんだよね。それって別に宇宙とか関係ないんだよね」という事を主張している人である。然るに荒井さんなんかは「やっぱ連中は宇宙から来てるんじゃネ?」というのが問題意識の核にある。だからこそ、あんまりお気に召さなかったのであろう。

 実際、リストにあるヴァレの単著4冊のうち2冊はヴァレが若い頃に出した「Anatomy of a phenomenon」と「Challenge to Science: The UFO Enigma」なんだが、この2冊というのは、実はヴァレがまだ「UFO=宇宙船仮説」に未練をもっていた時代の本なのである。「妖精」とか何とか言い出す前のヴァレにはまだ関心があったけど――そういうことではなかったのだろうか。

■ジョン・キールの本がない?

 「UFOというのは宇宙船などではない。何かもっと超自然的な不思議な現象と考えねばならない」というような事を主張して、或る意味でヴァレに近い主張を繰り広げていたのがジョン・キールであるが、洋書のリストをザッとみた限りでは彼の本は1冊もない。これもやはりUFO=宇宙人説にこだわりたかった荒井さん的には「どうでもいいヤツ」という烙印を押されてしまったのではあるまいか、という気がしないでもない。しかし1冊もないというのはどうなのか。オレの中ではけっこうなナゾである。


とまれ、オレなんかにはよく正体のわからない人の本なんかも結構ある。また行く機会があったら、ちょっと閲覧させてもらおうかなぁなどと考えている。

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海辺で釣りをしている。釣り竿にはエサをつけておらず、「釣りには練り餌が必要なのではないか? おかしいなァ」と夢の中でも思っている。だが、それでも何故か釣れている。

最初に釣れた2尾はたいして珍しい魚ではなかったような気がする。が、3尾目は「ハコフグ」だった。

このフグはビニール製のポーチに入っていて、そのポーチごと釣り上げたようだ。家族は4人なので(これは現実世界でもそうである)「みんなにいきわたるように、何とかもう1尾釣りたいなあ」と思っている。だが、なかなか釣れない。




【感想】

ユングが人間の心理的機能を「思考」「感情」「感覚」「直感」の4種に分けているのは有名な話だが、そういえば確かユングは「4」という数字には「精神の全体性」「統合された精神」といったシンボリズムがあるような事を言っていた記憶がある。だとすれば、この「手に入れることができない4尾目の魚」というのは、自分のこころにおける何らかの「欠落」を意味しているのかもしれない。

むろん、「エサなしの釣りで3尾の魚を得た」というところにはポジティブなニュアンスが感じられる。「自分はこれまでさほどの代償を払うことなくそれなりの成果を挙げてきた」という、一種の自己肯定の意識を反映しているのかもしれない。とりわけハコフグというのは、毒をもっているけれども高級魚である。「ポーチに入った状態で」というのは、危険だけれどもその危険を巧妙に回避しつつ貴重なものを手にいれることができた――という意味か。

ただ、最後のピースとしての4番目は得られていない。それは何なのか。どうすれば手に入れることができるのか。その辺が初老の域に入りつつあるオレにとっての人生の「宿題」というものなのかもしれない。
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怪奇現象蒐集家であるチャールズ・フォートの伝説の名著『呪われた者の書 The Book Of The Damned』――オレ的には『呪われしものの書』と言ってみたいのであるが――の邦訳が国書刊行会から近々出る、というウワサを数年前に聞いた。が、そんな話を聞いてからもうずいぶん経つのに全然出る気配がない。

この本、原著でなんとか読もうと試みたこともあるのだが、オレの英語力では全く刃が立たなかった。だから翻訳で出してもらわないとどうしようもないのである。何とも困ったものだ。

というワケで、今回は搦め手で「フォートの伝記」を探してみた。フォートの本は一冊も読んでいないけれども、あわよくば適当な本を読んで「フォート通」のフリしてみてえな、という横着な作戦である。以下、フォートの主な評伝(と思しき作品)についての備忘録と考えていただきたい。

*もっとも以下の備忘録、実際にはAmazonで検索してAmazonレビューなどを30分ぐらいザッと斜め読みして書いたものなので、けっこうテキトーである(たぶん)。ご注意されたい。


■デイモン・ナイト Damon Knight 著
Charles Fort: Prophet of the Unexplained(1970) 

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Charles Fort: Prophet of the Unexplained
Knight, Damon
Littlehampton Book Services Ltd
1971-03-04

コメント:ググってみると、どうやらこの本はフォートの評伝本の「古典」みたいな位置づけになっているらしい。たまたまAmazonに唯一アップされとるレビューを読むと、「著者はヴェリコフスキーを評価しとるようなこと書いてるし、そういうスタンスじゃダメじゃん。でもまぁ面白いから許す」みたいな感じである。ちょっと「フォートに甘い」本なのだろうが、けっこうイイ本なのかもしれない。あと、これは余談だが、同じタイトルの「Fort: Prophet of the Unexplained」という本もあるようだ。こちらはフォートが登場するフィクションのコミック本で、このナイトの本とは全く関係ないらしい。紛らわしい。


■コリン・ベネット Colin Bennett 著
Politics of the Imagination: The Life, Work and Ideas of Charles Fort  (2002)

コメント:どこが主催してるのかは知らんが、「Anomalist Award for Best Biography in 2002」という賞を取った本だそうだ。ジョン・キールが序文を書いている。著者のベネットさんは「Looking for Orthon: The Story of George Adamski」というジョージ・アダムスキの評伝も書いてる人で、そっち方面ではなかなかの書き手なのだろう。Amazonのレビューでも総じて評価が高い。だが、一部に「この本はベネットが自分語りばっかしていて、フォートのことをちゃんと論じてないではないか。デイモン・ナイトの本(前出)に劣るナ」みたいな書き込みもあって、オーソドクスな評伝ではないのかもしれない。


■ジム・スタインマイア- Jim Steinmeyer 著
Charles Fort: The Man Who Invented the Supernatural Paperback(2007)

コメント:これもAmazonのページでチェックしただけだが、著者は手品の歴史の研究者であるらしい。先のデイモン・ナイトのとは違って、別に「フォート素晴らしい、フォートバンザイ!」みたいな意図はないようだ。かなり冷静・客観的な筆致ということなのだろう。評点も高いし、これもなかなか良さげである。

ということで、何とかこういう本を読んでみたいなぁとは思うのであるが、実はオレは英語の本を読むのに凄い労力を必要とするので、たぶん読まないで終わってしまう可能性が高い。英語の達者な方は実際に読んでみて、どんなことが書いてあるのがこっそりオレに教えてほしい。







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愛車インプレッサの荷室には、左右サイドに「買い物フック」というのがついている。要するに、コンビニ袋みたいなものをひっかけて転倒しないようにするためのフックなのだが、なんだか形状的に「ひっかかりにくい」。

なんか設計的におかしいのではないかと思っていたのだが、クルマ関係の投稿サイト「みんカラ」でのびぃ27という方がそのあたりについて触れていてなんとなくギモンが解けた(この方のクルマはフォレスターのようなのだが、買い物フックの形状はインプレッサと同一のようである)。なので、以下、のびぃさんのお写真をお借りしてのメモ。


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この丸っこいのが「買い物フック」。上半分が空いているので「そこに引っかけて下さい」という設計のようなのだが、引っかけ部分が浅いのですぐ外れてしまう。


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で、のびぃさんは、コンビニ袋などはこのように取り付ければいいのではないか、という。要するに持ち手部分を穴の中に突っ込み、上から引き出して輪っかの下部分に引っかける。ひと手間かかるのはやはり設計上のミスではないかと思うのだが、仕方がないのでしばらくこの方法で様子をみてみたい。


【追記】
その後、やっぱりこういう穴にコンビニ袋の持ち手を突っ込んでいちいち縛るというのは面倒くさいという結論に達した。なので、ダイソーで買ってきた「ストッパー付で外れないS字フック」というのを取り付け、ここにコンビニ袋など引っかけることにした。あんまりスマートではないが、スバルの設計者がミスをしちまった以上、しかたあるまい(笑)。

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【追記2】
「これでもなんかしっくりこないなー」ということで、またいろいろとネットで検索しまくり、最終的には写真にあるようなプラスチックの部材を買い求めてヒモで括りつけてみた。型版は「日動工業・万能フッカー用丸フックBH-SH」といって、ヨドバシで注文したが100円もしなかった。

オレンジ色でなんだか落ち着かないンだが、こういう色しかなかった。が、これだと微妙に動かしたりできるで、これのほうがイイかもしんない。

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