2021年01月

久々に天声人語をくさす。

今朝の朝日の天声人語
は、新型コロナの厄除けということで昨年から「アマビエ」が注目されているがその手の信心というのは「蘇民将来」みたいに古くからあったのだ、人間はいつもそういうものにすがりたくなるものであるなぁというゆーような話を書いておった。もちろん、ここにはいろいろと問題がある。

肥後国海中の怪(アマビエ/アマビヱ)


とりあえず今はやっているアマビエについていうと、アレは突如出現したアマビエが「これから疫病が流行するから、そんときは私の姿を描き写した絵をみんなに見せなさい」と言っていたという話であって、別に「そうしたら疫病よけになる」とゆーようなことは一切言っていない。よって、あのアマビエは信心すれば厄除けになるというような解釈を勝手に下すのは、ありていにいって「誤報」である。訂正していただきたい(笑)。

それからついでにいうと、このコラムの書き手は「蘇民将来」の話を聞いたので――とかいって蘇民将来の最古の護符が発見されたとゆー京都の長岡京市を訪ねて取材をしているのであるが、この蘇民将来の話はそこいらじゅうに広まっているものであって、たとえばオレの故郷の氏社は八坂神社なのであるが、スサノヲをまつるこの神社には(たぶん全国津々浦々)もれなく蘇民将来のおはなしが伝わっていて、実際オレなども帰省した際にはもれなく蘇民将来の由来の記されたお札を頂いて帰ってくるのである(今年は残念ながら行けなんだが)。

そういう意味でいうと、天声人語子は別にコロナ禍のなかムリに長岡京までいく必要はさらさらなく、近場の神社を探してそこに取材をかければそれで済んだのだが、何故かそういうことをしない。なんというか、こういうところに「権威のありそうなところについフラフラと寄っていってしまう」という朝日の良くない部分がにじみでている。

さらにもうひとつ言っとくと、まぁこの手の護符なんてものに新型コロナを防ぐ効用は一切ないので、いよいよ緊急事態が訪れつつあるいまの日本にあって、そんなものに頼ってしまう人間の哀しさに詠嘆してもしょうがねえだろうそんなこと言っとる場合かコノヤロウ、という感想をオレは抱いた。






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借り物の写真を掲げつつ謹賀新年。
ことしもコロナが心配であるが、まぁどうにかこうにか。



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