2022年08月

スパムメールのたぐいはよく届くのだが、今回のはちょっと面白かったので晒す。

要するに「所得税を延滞しているので払え」とテイのスパムメールで、国税庁が「払わんと差し押さえする」と言ってきたことになっている。

オレはいちおうまだ会社勤めをしているので給与所得は源泉徴収されており、あとは若干の配当収入があるがこれも源泉で引かれているので、こういうスパムはコンマ3秒でウソとわかる。

が、一般大衆の感覚としては国税庁というのは「取るべきところからは取らず、取りやすいところからガッパリカネを取っていく悪いヤツ」なので、一瞬「こういうよくわからん請求をしてくることもあるんではないか」と騙されてしまう人もいるのだろう。そういう国民の心理を熟知しているという点では、今回こういうスパムを作ったヤツはなかなかよく分かっていると思う。

ただし「」などという中華フォントの文字みたいなのを使っている時点でまだまだ修行が足りないし、おそらく作業中に謝って入れてしまった「客勛」などというナゾの単語をそのまま残していたりするのも杜撰である。行中に意味のない「半角空白」が挟まっているのもダメである(ついでに添削してやると、「税法のきめるところにより」という言い回しはこの種の文書だと違和感があるので「税法の定めるところにより」のほうが宜しい)。

結論として中華の人はまだまだ雑だ。ちゃんと推敲するように。





以下原文


e-Taxをご利用いただきありがとうございます。

あなたの所得(または延滞金(法律により計算した客勛 について、これまで自主的に納付されるよう催促してきま したが、まだ納付されておりません。
もし最終期限までに 納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自 動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの值権など の差押処分に着手致します。
納稅確認番号:****3698
滯納金合計:50000円
納付期限: 2022/8/28
最終期限: 2022/8/28 (支払期日の延長不可)

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※ 本メールは、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」にメールアドレスを登録いただいた方へ配信しております。
なお、本メールアドレスは送信専用のため、返信を受け付けておりません。ご了承ください。
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発行元:国税庁
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今日は夏の高校野球の決勝戦。

そういうこともあってか、今朝の天声人語も高校野球ネタである。その内容をひと言でいうと、戦時中には高校野球も勇ましい「戦争」のアナロジーで語られ、高校球児が「戦士」扱いされたこともあったんだがそういうのってイヤだよね、平和な時代の高校野球ってイイよね――という話である。

まぁそりゃそうかもしらんけれども、しかしオレなどに言わせると、そういう不条理な軍隊式というのは今の高校野球にも根強く残っているのではないか。

例の「丸刈り」強制というのは一部に見直しの動きもあるようだが、まだまだその影響は強く残っている。

それから高校球児が真夏の炎天下で試合するのもいつのまにか「季節の風物詩」扱いされているンだが、野外に出ているだけで生命の危険が生じるようになった現代日本において2時間も試合させられたらコリャ罰ゲーム、というか虐待ではないのか。ここはひとつ、京セラドームに場所を移して「夏の京セラ大会」と改称すれば京セラから広告費用も引っ張れるだろうし、例年「死のロード」で苦しむ阪神の救済にもなり、一石三鳥である。

本当に軍隊式がイヤだというなら、今すぐやるべきことはたんとある。その辺に踏み込むことなく自社の事業を讃仰するだけでは、高校野球を軍国主義の宣伝に使った戦前の朝日新聞と何等かわらない。(おわり)







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今朝の「天声人語」について一言。

今回の内閣改造では悪名高き衆院議員・杉田水脈が総務大臣政務官に就任したのだが、今日のはこの問題に触れている。

杉田というのはゲイやレズビアンは「生産性」がないとかいってヒトをモノ扱いしたのが問題視され、結果その文章を載せた「新潮45」が廃刊になってしまうという大惨事をもたらした希代のワルである。要するに自民党の国粋主義勢力を代表する人物の一人で、こないだ亡くなった安倍晋三の「ひいき」で無理矢理比例名簿に横入りしてきて当選してしまったことでも有名だ。

ということで、今回のは「こういうクソ右翼を総務大臣政務官などに就けてはいけません」という趣旨の話であり、オレもその主張自体には全く異論はない。異論はないンだが、今回は文章作法上とても見逃せない表現があったので指摘しておくことにした。

それは、最後の文章に出てくる「それにしても」という一文である。

これはオレの年来の持論なのだが、コラムのたぐいで最後に「それにしても」とかいって流れをぶった切って話をまとめに入るのは愚の骨頂である。ちゃんとそれまでの文章の流れを踏まえて自然と着地するのがコラムの絶対条件であり、「それにしても」などと言い出すのはその努力を放棄したことのあかしである。

いやこれはコラムには限らず、たとえば「それにつけてもカネの欲しさよ」という文句はいかなる短歌のケツにつけても収まりが良い、などとしばしば言われるワケだが、つまりそういう汎用性のある言葉というのは逆にいえば創造性や独創性をテッテ的にスポイルし、凡庸なものを作り出してしまうのである。

いちおう朝日新聞の目玉コラムということになっているのだから、こういう基本ぐらいはちゃんとしていただきたい。(おわり)














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IMG_7232       旅先でふらりと入ったお店である。何の変哲もないラーメン屋という感じで、「食べログ」とかみると「行列店バンザイ」のひとなのか、この店けっこう貶してる人がいたりするが意外と美味しかったぞ
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