2023年12月

日本維新の会に浅川義治という代議士がいる。

その素性とかはよく知らんのだが、この人物は国会でスキあらばUFOUAPにまつわる質問をすることで有名なのだった。

 それでオレは今回国会の会議録検索システムをのぞいてみたのだが、各種委員会に出るたび彼はまるで義務であるかのようにしてUFOの話をするのだった。たとえば2022427日の衆議院内閣委員会では「いじめ」についての質問をしているのだが、その中で「自分は過去の委員会審議でUFOについての質問をしたことがあったがこれについては批判的な意見がすいぶんあった、こういう感覚を持っている人がいじめられるんだなと私は身をもって分かっている。そこでいじめに絡む次の質問をするのだが――」などと相当にムリヤリな文脈でUFOを前振りに使ったのだった。

 ちなみにこの議事録読んでてちょっと面白かったのは、この2022年4月27日の内閣委委員会では浅川氏に続いて同じく日本維新の会の足立康史氏が質問に立ったのだが、足立センパイはこの場でけっこう辛辣なことを語っている。 



浅川議員が当選してくるまでは、党内で、私がちょっと変わった人だと言われていましたが、彼が来ると、私が普通の人のグループに入りまして……(発言する者あり)いやいや、普通の人のグループに入っていまして。それから、どんな質問でもしていいんですが、さすがに、この内閣委員会で官房長官をお呼びしてUFOの質問をしたときは、もうやめてくれ、こう申し上げたことは付言しておきたいと思います。

 

なんだかずいぶん浅川氏に冷たいのである。要するに「そんな質問すなや!」という意味のことを言っているに等しい。浅川氏、立つ瀬無し(笑)。

  しかし彼はこりないのだった。

 2023119日の衆議院安全保障委員会で、彼は912日にメキシコ下院議院であったUAP公聴会にはるばる出席してきたという話を語っている。要するに世界はいまUFOUAPに注目しておるのであって日本もちゃんと調査せねばなるまいという文脈での話なのだが、その公聴会にはオンラインの参加者としてアヴィ・ローヴやライアン・グレイブスといったUFOシーンにおける著名人も来ていたんだぞと懸命にアピールしている(もっともこの公聴会では極度に怪しいUFO研究家として知られるハイメ・マウサンが登場し、宇宙人の遺体と称するものを持ち出して全世界の失笑を買った話には流石に触れていないw)。

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 メキシコ議会に持ち出されたエイリアンの「遺体」(イタイ) 


いや~コリャ変わり種の議員サンだわという話である。だが、冷静に議事録読んでみると彼自身はそんなにハチャメチャな話をしているわけでもないのだった。この安全保障委員会では、たとえばこんなことを言っている。 



私が言っているのは宇宙人が乗ってきている円盤の話じゃなくて、国防上、もしかしたら脅威になるかもしれない、自然現象であるかもしれないし、未知の兵器かもしれない、そういったものの存在を前提、前提というか、脅威あるいは何らかの対応として見ているかどうか、対象として見ているかということを私は論じているので、宇宙人のUFOとかという前提ではないんですね。

 

 これ自体はなかなか真っ当な言い分であるのだがUFO熱というものが極度に冷え切った日本において、いくら安全保障みたいな観点から「UFO大事だから」とかいってもなかなか風は吹かない。世間的にはUFOについて質問しとるヒマがあったら国民の暮らしなんとかせんかいという話にならざるを得ない。

 さらにいえば、日本維新の会というのは風任せの選挙互助会みたいな部分がおおいにあるので、厳しいことを言わせてもらえばこの人物もそうそう長いこと国会にいられるとは思えない。じっさい、彼は前回衆議院の小選挙区(神奈川1区)で選挙に出たのだが大敗し、重複立候補していた比例南関東ブロックのドンケツでかろうじて復活当選した人物であるらしい(ソースはWikipedia)。

 なんだか徒花感が漂うのだが、まぁかつてはアントニオ猪木なんかが国会でしばしばUFOに関する質問をしていたこともある。UFO議員の系譜をたどるというか、令和の国会の知られざる一断面として「こういう人もいたんだ」ということを語り継いでいくことにも如何ほどか意味があるのではないだろうか…………いや、そうでもないか(笑)。


★オマケ
なおその後、この浅川議員のインスタでこんな写真をハッケンしたのだった。要するに「宇宙人は地球に来ている」とかイイカゲンなことばっかり吹いている自称UFO研究家の竹本良氏=写真右=とのツーショットなのだが、マジメにUFO問題を考えようというのならこんな人とつるんでたらダメだろう。この時点で信頼度はマイナス1800ポイントである。
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石臼挽自家製粉がウリで、昼時には行列もできるという下町の蕎麦屋。

一瞬「割り箸」と見まがうような太いソバは、かつて山形そば街道の「あらきそば」で食したそれを想起させるものがあった。この中盛りは1600円とけっこう値が張るのではあるがそばを腹一杯堪能できることは請け合いで、いわゆる江戸の藪蕎麦などに見られる「ひとすくいで終了」のお上品なそばに抗するアンチテーゼという意味ではなかなかに痛快ではあった。


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