岸田文雄が政権を投げ出すようだ。記者会見でイロイロ言ってたけれども、詰まるところ9月の自民党総裁選に出ても惨敗必至なのでカッコつけて自らやめるテイを装ったというだけのことだろう。とんだサル芝居である。
今思えば岸田の政治というのは一から十までクソだった。なによりもまず国民の暮らしがガンガン劣化しているのに対して有効な手を打てなかった。ここにきて「給料がアップしはじめた」みたいな話がないこともないが、そういう景気の良い話は国民の大多数を占める貧乏人にはまったく関係がないし、そもそも民間企業の給料が上がったからといって岸田の功績にするのは全くの筋違いであって、岸田は「給料上げてネ」とか口先で言ってただけである。
一部メディアからは「外交に成果があった」みたいな評価もされている。「軍事費倍増で中国に対抗姿勢を示したのは偉かった」みたいな話であるが、百歩譲ってそうした軍備拡張路線が正しかったとしても実際には「どうやってそんな軍事費を捻出するのか」のメドはいまだたっていない。要するにカネもないのにそんな大見得を切った岸田はバカ中のバカである。いくら栄養失調でもカネがないのに「今半」のすき焼きを食いにいくワケにはいかんのだ。これからミサイルを買うための大増税が始まるのは目にみえており、「外交に成果があった」もクソもあるまい。
もちろん自民党の統一教会ズブズブ問題だとか裏金脱税フリーパス問題なんかも真相解明する気はゼロで、真っ当な対策もとらなかった。「反省してま~す(チッうっせーな」ぐらいな感じで、アホな国民が全部忘れるのを待っているのがミエミエだった。例の少子高齢化にたいしても何等有効な対策はとっていないし、要するに岸田の政治はすべてがその場しのぎのゴマカシに過ぎなかったのである。
と、まぁここでそんな床屋政談をしていても仕方ないのであるが(笑)それはそれとしてオレがいま注目しているのは自民党が次期総裁に誰を選ぶのか、である。
自民党のクソジジイたちが談合してリーダーを決めるいつものパターンでいけば、最有力好捕は茂木敏充(68)である。政財官のトライアングルで悪巧みを進めるという旧来の自民党政治の世界ではとても評価が高いようなのだが人間性には問題があり、とにかく威張る男・傲慢な男であるらしい。いわゆる小人物なのだろう。だから自民党支持層でもあんまり人気がない。人相も悪くて冷酷そうな相が丸見えであるからもちろん一般国民の人気もない。まぁしかし、アホな国民をだまくらかして従来の腐敗政治を温存していこうと考えたのであれば第一候補で危なげがない(笑)。
茂木俊充
しかし、さすがにこういう悪相の人間を自民党のトップに据えたら、ただでさえ愛想を尽かされつつある自民党なので、今後の選挙に響くのではないかという懸念もある。そうすると、まだ汚いアカがついていない感じの若手中堅をかつぎだそうという動きも当然出てくる(実際はたいして若くない人もいるがw)。そういう文脈で名前が挙がっているのが河野太郎(61)、小泉進次郎(43)、上川陽子(71)、小林鷹之(49)あたりということになる。
だがオレのみるところ、ホントにこういう連中が清廉でクリーンなのかといえば疑問である。たとえば河野太郎というのは、奇矯な人格&それと表裏一体の「突破力」で知られる変人であって、なんか政治をムチャクチャにするパワーだけはあるんではないかと思われていたンだが、出世するにつれてこれまでずっと言ってきた「反原発」を引っ込め、最近では「原発アリ」といった発言もしているらしい。要するにクソジジイが支配する自民党内で出世するために、節を曲げて転んだ男なのだろう。そんなのが首相になってもクソジジイのリモコンで動くだけの操り人形を脱することはできまい。
河野太郎
そういう意味では「初の女性首相!」みたいな期待も一部にあるらしい上川陽子なんてのもダメだろう。三菱総研を経てコンサルか何かやってたところを自民党にスカウトされて政治家になった人物で、相当にデキるという話はある。しかしこないだ麻生太郎が講演で上川について「あの人はルックスは悪いが仕事はできる」(意訳)みたいな話をしてネタにされた際、なんだか薄笑いを浮かべてスルーするような、いかにも「男社会に迎合して生き残る女」的なレスポンスをしていた。アレをみていてオレは「ココは抗議するところだろう。こりゃダメだ」と思った。経歴は立派かもしらんがエライ人間に迎合して出世するようなタイプに国政は任せられんし、仮に首相になっても河野太郎同様にリモコン操作されるだけのことだろう。
上川陽子
もうだいぶん長くなってしまったので、あとは簡単に済ますが小泉進次郎というのはみなさんも「小泉構文」で知る通り単なるアホである。みかけがちょっといいのでそこら辺のババアを引きつけるのには良いが首相にしたら日本は滅びるだろう。
小林鷹之というのは国民的な知名度はほぼゼロだが、東大から高級官僚になったような典型的エリートでアタマがよく政策通だという評判である。加えて49歳と若くて見映えもなかなかヨロシイ。岸田内閣では大臣の格としては相当ショボいけれどもいちおう内閣府特命担当大臣というのもやった。「じゃあ自民党の強欲イメージごまかすのにコイツ担ぎ出してみる?」みたいな機運が一部で盛り上がっているらしい。ただし国家存亡の危機にあって一番大事なのは志だとか熱意である。自民党の裏金問題について「これはさすがにアカンだろ」ぐらいのことは言うべき自民党の若手たちがダンマリしていたのは記憶に新しいが、そんな情けない連中のひとりであった小林がノコノコ出てきて「じゃあ自民党改革しま~す」などと言い出したら悪い冗談だろう。しょせんこれも予備の操り人形といったところか(注:なおその後Wikipediaみてて知ったのだがこの小林というのは壺議員であった。つまりは国賊。論外であったw)。
小泉進次郎と小林鷹之
小林鷹之というのは国民的な知名度はほぼゼロだが、東大から高級官僚になったような典型的エリートでアタマがよく政策通だという評判である。加えて49歳と若くて見映えもなかなかヨロシイ。岸田内閣では大臣の格としては相当ショボいけれどもいちおう内閣府特命担当大臣というのもやった。「じゃあ自民党の強欲イメージごまかすのにコイツ担ぎ出してみる?」みたいな機運が一部で盛り上がっているらしい。ただし国家存亡の危機にあって一番大事なのは志だとか熱意である。自民党の裏金問題について「これはさすがにアカンだろ」ぐらいのことは言うべき自民党の若手たちがダンマリしていたのは記憶に新しいが、そんな情けない連中のひとりであった小林がノコノコ出てきて「じゃあ自民党改革しま~す」などと言い出したら悪い冗談だろう。しょせんこれも予備の操り人形といったところか(注:なおその後Wikipediaみてて知ったのだがこの小林というのは壺議員であった。つまりは国賊。論外であったw)。
小泉進次郎と小林鷹之
このほか石破茂だとか高市早苗だとかいうのもいるが、いずれも自民党内での人望がないのでなかなか浮かぶ瀬はなかろう(個人的には石破茂に一度やらせてみたいと思っているが絶望的に党内人気がないらしい。まぁ狂人のサークルで比較的マトモな人間が浮いてしまうのは仕方がないことではある)。
ということで、結果的に誰が出てきても次期自民党総裁にはほとんど期待ができないのは確かである。そもそも安倍晋三という男が自分の地位を脅かす人間をテッテ的に締め上げてきたからこそこういう人材不足に陥ったしまったワケで(たとえば石破茂はそうやってツブされた)それはそれで自業自得ではあるのだが、自民党の皆さんが「カレー味のウンコ」と「ウンコ味のカレー」のどちらを選ぶのか――みたいな観点からみればコレはなかなか面白い見ものではある。来月にはそうやって自民党の新しい顔が決まる。