一連の食材偽装問題であるが、食に一家言おもちのルキウス氏@「唇からナイフ もしくは余計なお世話」が核心に触れた発言をしている。

お読みいただくのが一番早いのだが、オレ流に言い換えると、あれは根本的には消費者側のナルシズムの問題だというのである。

「××産の一級素材を食うオレって、違いのわかる男だよなーフフフ」。違いなんてわかっちゃいないのに、そうやって気取るから、店の側だって「どうせエビの違いなんてわかんないくせに気取りたいだけなんでしょ? じゃ、ブラックタイガーでもいいわよね? どうせ満足してお帰りになるのでしょうホホホ」とつけこんでしまうのである。とまあ、そういった構図を指摘しておられる。

ま、そういう風に騙されたとしても、本当のことを知る前には「うまいうまい流石だ」とか言ってたワケであるから、そこで「偽装食材だ!」とかいっていきり立つのは自らのバカを満天下にさらすのに等しい。が、いったん勢いがつくと「そうだそうだ悪いヤツは許せん」とかいって水に落ちたイヌをたたくのが大好きな日本人である。かくてマスコミなども大騒ぎして、恥ずかしげもなく「食材偽装は許せないっ」とか大騒ぎをしてしまうのである。

アホですね。