というわけで、56年ぶりに東京でオリンピックをやることになったようだ。

で、みんな「経済効果ウン超円」とかいって喜んでるんだが、これはそういうものなのか?

古くは1976年のモントリオール五輪であったか、五輪開催で自治体財政が悪化してしまったという話もあり、それもあってロサンゼルス五輪なんかは「持ち出し」を怖れて「民営化路線」に踏み切った、のではなかったか。いや、じっさいに2004年のアテネ五輪とかは、マジでこれがギリシャの財政危機のひきがねになった、という説もあるぞ。

当面ゼネコンとかにガンガンカネが流れるンかもしれないが、祭りのあとは、さてどうなるんでしょう、みたいな懸念がある。

ま、もちろんこういう国際的イベントというものには何かしら「ゼニカネ」を超えた意味がある、という面もあるにはある。確か松本健一氏は、この前の1964年の東京五輪は日本が大きくかわる転換点としての意味があった、みたいなことを言っていた。あるいは1970年の大阪万博なんてのも、今からみれば「栄光の高度経済成長のピーク」みたいな時代相を象徴していたような気もするしな。

さて、では今度の東京五輪は何を残し、どんな意味づけを与えられるのか。いずれにせよ7年後の話ではある。