今回は「天声人語」ではなく、朝日夕刊の「素粒子」なんだが、きのう3月1日のが噴飯物だったので記録しておこう。

そば、みそ、馬刺し、蜂の子、ざざむし。秘訣は質素。いえそれが一番のぜいたく。男女とも長寿一番の長野県


このたび「長野県人の平均寿命は男女とも都道府県別でナンバーワン」というニュースが流れた。長野県の産であるオレとしては嬉しいニュース。で、それをネタにしてんだが、なんなんでしょうねコレは。

なんか長野県人が長寿なのは質素な食生活をしているから、ということを言いたいらしいんだが、まず「馬刺し」というのは粗食ではない。むしろごちそうである。

それからおそらく粗食の代表格として挙げられている蜂の子、ざざむしというのは、少なくとも今の長野県では広く食されているものではない。とりわけざざむしを食うというのは伝統的には伊那地方の食習慣であり、長野県全般にあてはまるものではまったくない。

いや、そもそも「長野県人の長寿の秘訣が粗食にある」という判断じたい、かなりバイアスがかかっている。むしろ、地域の保健婦さんとかがこまめに健康指導をしたりする保健システムが奏功しているというのが定説ではないか。

おそらく、長野県・田舎・貧乏・粗食・ざざむし・蜂の子、みたいな貧困な連想がアタマに浮かんだので、それをそのまま書いてしまったのだろう。トンチンカン。

この「素粒子」という欄、もとより論理的なことを書けるスペースではなく、頭に浮かぶよしなしごとをただ書き記してみようという欄であるから、いろいろ言っても仕方ないのだが、しかしこれはもうほとんど居酒屋の片隅で、物知り気取りでその実ナニもわかっちゃいないジジイが繰り出す与太話と寸分違わんではないか。