北尾トロ「キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか デラックス」(朝日文庫)
文字通り暇つぶしでちゃちゃっと読んだのだが、意外と読後感ヨシ。
著者は裁判傍聴モノで名を売ったフリーライターなのだが、これはむかし雑誌連載していたものがベースの本ということらしく、「ちょっと気恥ずかしかったりして実行するのに勇気がいることを元気だしてやってみました」という、体験レポート集みたいなものである。
という本なので、やはり「企画ありき」みたいなところはあって、例えば「電車内で騒いでいる奴を注意しよう」といったあたりはまぁわかるんだが、「公園で遊んでいる子供たちと一緒になってあそぼう」とか、「クリスマスの夜に一人町で時間をつぶしている男と語り合おう」とか、この辺は、中年男としてはフツーそういうことは考えないだろうというアジェンダセッティングが目についたりするのだった。
で、キホン人並みに小心な(?)著者が、怪しい人あつかいされたりしながら悪戦苦闘、ホントわらっちゃうよね、というキホンパターンもまずもって予定調和的ではある。
しかし。やっぱり袖振り合うも多生の縁的に他人とかかわりあっていくのもいいことだヨ、的なメッセージは、昨今の「俺って半径5メートルより外のことには関心ないもんネ=無縁社会(笑)」的風潮のなかではけっこう大事なことだったりする(しないかw)。
ま、理屈はともかく、個人的には、高校時代に好きだった女の子に、20年ぶりだったか会いに行って「好きでした」と告白するハナシが面白かったなー。だって、流石にできないでしょこれは、恥ずかしすぎて(笑)

文字通り暇つぶしでちゃちゃっと読んだのだが、意外と読後感ヨシ。
著者は裁判傍聴モノで名を売ったフリーライターなのだが、これはむかし雑誌連載していたものがベースの本ということらしく、「ちょっと気恥ずかしかったりして実行するのに勇気がいることを元気だしてやってみました」という、体験レポート集みたいなものである。
という本なので、やはり「企画ありき」みたいなところはあって、例えば「電車内で騒いでいる奴を注意しよう」といったあたりはまぁわかるんだが、「公園で遊んでいる子供たちと一緒になってあそぼう」とか、「クリスマスの夜に一人町で時間をつぶしている男と語り合おう」とか、この辺は、中年男としてはフツーそういうことは考えないだろうというアジェンダセッティングが目についたりするのだった。
で、キホン人並みに小心な(?)著者が、怪しい人あつかいされたりしながら悪戦苦闘、ホントわらっちゃうよね、というキホンパターンもまずもって予定調和的ではある。
しかし。やっぱり袖振り合うも多生の縁的に他人とかかわりあっていくのもいいことだヨ、的なメッセージは、昨今の「俺って半径5メートルより外のことには関心ないもんネ=無縁社会(笑)」的風潮のなかではけっこう大事なことだったりする(しないかw)。
ま、理屈はともかく、個人的には、高校時代に好きだった女の子に、20年ぶりだったか会いに行って「好きでした」と告白するハナシが面白かったなー。だって、流石にできないでしょこれは、恥ずかしすぎて(笑)

キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか デラックス (朝日文庫)
- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: 文庫
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