夭折したSF作家、伊藤計劃 の長編「虐殺器官」、いまごろ読了。人間はなぜホロコーストの過ちを繰り返すのか、といったあたりにSF的解答をあたえる意欲作。ネタバレになるのでいろいろいわんが、「自由意志」とか「進化」とか「人間性」とか、そのあたりを大きい構えでハンドリングしているところは結構気宇壮大でよかったゼ。ただやっぱり、ストーリーのカギをにぎる最終的なヒミツについて、もうちょっと屁理屈をこねていただきたかった。お話だもの、やっぱり大伽藍構築しなきゃ。
しかし、病気とたたかいながらこういう作品書いたっていうのは、すごいよなぁ
しかし、病気とたたかいながらこういう作品書いたっていうのは、すごいよなぁ
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